腰痛の原因
37歳Tさん。以前から腰痛持ち。
軽い腰痛は今まであったものの、この夏、仕事中に激痛が走り、その痛みは今までのものとは全く違うもので、そのまま動くこともできないほどで救急車で病院に運ばれました。
病院でレントゲンにて腰椎の検査が行われましたが、結局原因不明で退院。そしてそのまま日常生活を送っていました。
ところが、それからまた1週間後に同じような痛みが走ったので、今度は違う病院へ。
そして検査の結果、「おそらく卵巣が腫れていることが原因でしょう」との診断でした。
Tさんは3人の子供を出産しているのですが、その頃から卵巣が腫れていることは言われていたようですが、経過観察で今まで来ていたのです。今まではそれが何も問題なく存在していたために、何の処置も行っていませんでしたが、今回のような激痛が走るようになると、生活上支障を来たします。
ちょうど夏休み期間だったこともあり、Tさんはその手術をすることを決意されました。
そして開腹手術。
開腹してわかったことは、卵巣が腫れていたのではなく、卵巣の横が腫れる「卵巣傍嚢腫」が存在し、それが8cmにもなっていたこと、それに卵管が巻きつき引っ張っていたこと、そして子宮をかなり圧迫していたこと、などから激痛が起こっていたのでした。
腰痛と言ってもその原因は様々です。腰痛に限らず痛みの原因は、どこかにあるはずです。放置していたことにより、リスクが高まることは多くあることです。
Tさんの場合ももっと早くに原因がわかっていれば、経過観察の期間中、漢方薬にてその進行を防ぐことができたかもしれません。早めの原因究明は大切です。