双子の兄弟の父親が違っていた…「同期複妊娠」!

先日相談にこられた方から「双子のあかちゃんの父親が違うってことあるのですか?」と聞かれました。
これまでそのようなことは聞いたことはありませんんでしたので、わが耳を疑い、理解するためもう一度尋ねました。

後でこのニュースを調べました。海外からのニュースで、『夫妻は2006年に二卵性双生児の男の子をもうけた。当時、妻は家族の強要によって夫と結婚させられた。しかし以前から付き合っていたボーイフレンドがおり、結婚後もその彼と関係を続けていた。双子を出産後、妻は生まれた一人の子の顔がボーイフレンドに似てくることに気づき、いたたまれなくなって家を飛び出した。かねてから妻の不倫を疑っていた夫が、3歳になる双子のDNA鑑定を行ったところ、2人の子供の父親が違うことが判明。夫は妻と離婚し、実子を引き取り、もう片方の子は児童施設に預けた』ということでした。

一度に違った男性の子を同時に宿すことを「同期複妊娠」と言うそうですが、人間では非常に稀なそうです。猫の世界であるそうですが、人間の世界でも数えるほどしかないとのこと。しかし、女性は1回の生理周期で2度の排卵状況にあるときは、短期間で2人の男性と関係を持つ場合は、父親の違う双子が誕生する可能性があるそうです。

しかし、これが真実なら、人間の身体はいろいろなことがおきるのですね。
驚きました。

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*
不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局
*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

長男と夫に見守られ第二子誕生

Kさんは第一子を帝王切開で産みました。初めはなかなか恵まれず、病院と鍼治療、漢方薬と良いと言うものは 全て体験して一日も早くママになりたい思いがいっぱいでした。多嚢胞性卵巣でなかなか排卵しないことに「もう~!」と嘆いたこともありました。「まぁ、しゃないね~!」と開き直ったこともありました。でも神様はKさんにY君をプレゼントしたのでした。若い若いママさんの誕生でした。そのY君も3歳になり、保育園で精一杯頑張っているのです。

Y君を産んだ時、Kさんは予定日を1週間も過ぎてしまい、ウンウン唸っていました。「早く出して欲しい!との願いで、帝王切開になったとか。精神的にも疲れY君とも初めはなれず、泣き声や動きに戸惑いましたが、今は立派なお母さんになりました。

そして2人目。一人目のY君よりもスムーズに妊娠されました。Y君の時はやっと授かかりましたが、「先生2人目できたみたい」と自然体ですんなり命が芽生えたようでした。つわりも軽く、安胎薬も飲んでいただき、安全を期して帝王切開となりました。
携帯電話で「生まれたてのホカホカ誕生!」を知らせをしてくれました。長男Y君とパパが立会い第二子が無事誕生したのです。
Y君はどんな顔でママのおなかを見ていたのでしょう!
どんな気持ちで弟の誕生を見ていたのでしょう!
きっとまん丸なお目目を凝視して力を入れてみていたことでしょう。
家族で手術場に入って、「新しい家族を迎える」何と素敵なことでしょう!

Kさんおめでとうございます。今は帝王切開の癒着防止のために、産後の肥立ちが良いように、漢方薬を服用してもらっています。
早く回復して、またY君をつれて顔を出してくださいね。天使の写真を早速届けてくれました。
またまた皆さんに幸せのおすそ分けが出来ます。

いつもエールを送って励ましてくれているKママ…幸せにね!

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*
不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局
*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

子宮内膜症講義 漢方サロン相談会 2月

本日は中医師・劉伶先生同席の相談会でした。
相談に入る前に「子宮内膜症」の講義をしていただきました。

みなさんは、子宮内膜症という言葉は聞いたことがあると思いますが
どういう病気なのか知らない方も多いと思います。

簡単に説明すると、
「子宮内膜が、あるべきところ以外にもできてしまう」という病気です。
原因はまだ不明ですが、
生理期に経血が卵管の方に逆流し、腹腔内に流れてしまう=それが種となり
様々な所に内膜細胞が転移してしまう、または手術により広がる、という説が有力です。
様々な所にできてしまった内膜細胞は、月経期に正常な子宮内膜と同じく
出血します。しかし、それは異常な出血なので怪我と同じように膿み、やがて
癒着してしまいます。内膜症の部位は細胞が炎症を起こし膿む→を繰り返すので
固くなり癒着するのでそれが様々なトラブルを引き起こします。
そのひとつに不妊があるのです。

子宮内膜症を予防するには、まず生理痛を放置しない!ということが重要です。
生理痛はないのが当たり前。
痛みを鎮痛剤でやり過ごすのは危険です。
痛みを抑えても、痛みの原因は取れないからです。
生理の度に経血の逆流が起こり内膜症を悪化させることもあります。
また、タンポンを使うのも逆流が起こりやすく危険ですよ!
月経期でも健康のためにタンポンを使い水泳をする、なんてもってのほかです。
冷やさないことも内膜症予防にとって重要なことです。

漢方では、
月経期は経血をスムーズに排出し卵胞期は異常な内膜細胞を育てないようにする、
また、痛みの軽減等のアプローチで内膜症に取り組みます。
よい卵を育て、排卵がスムーズになるよう身体を整える処方がされます。
例えば婦宝当帰膠は、炎症(痛み・膿み)を起こすときに発生するプロスタブランジンという物質を抑制する働きがあることがわかっていますので、内膜症の方にはよく使われる漢方薬です。

みなさんも、少しでも「おかしいな?」と感じることがあればすぐに検査されることをおススメします。(内膜症の方の40%は痛みがないのでその場合は特別に内膜症の検査しないと発見できません)
また、漢方も上手に使いながら快適に月経期を過ごしてくださいね♪

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*
不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局
*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

子宮内膜症講義 漢方サロン相談会 2月

本日は中医師・劉伶先生同席の相談会でした。
相談に入る前に「子宮内膜症」の講義をしていただきました。

みなさんは、子宮内膜症という言葉は聞いたことがあると思いますが
どういう病気なのか知らない方も多いと思います。

簡単に説明すると、
「子宮内膜が、あるべきところ以外にもできてしまう」という病気です。
原因はまだ不明ですが、
生理期に経血が卵管の方に逆流し、腹腔内に流れてしまう=それが種となり
様々な所に内膜細胞が転移してしまう、または手術により広がる、という説が有力です。
様々な所にできてしまった内膜細胞は、月経期に正常な子宮内膜と同じく
出血します。しかし、それは異常な出血なので怪我と同じように膿み、やがて
癒着してしまいます。内膜症の部位は細胞が炎症を起こし膿む→を繰り返すので
固くなり癒着するのでそれが様々なトラブルを引き起こします。
そのひとつに不妊があるのです。

子宮内膜症を予防するには、まず生理痛を放置しない!ということが重要です。
生理痛はないのが当たり前。
痛みを鎮痛剤でやり過ごすのは危険です。
痛みを抑えても、痛みの原因は取れないからです。
生理の度に経血の逆流が起こり内膜症を悪化させることもあります。
また、タンポンを使うのも逆流が起こりやすく危険ですよ!
月経期でも健康のためにタンポンを使い水泳をする、なんてもってのほかです。
冷やさないことも内膜症予防にとって重要なことです。

漢方では、
月経期は経血をスムーズに排出し卵胞期は異常な内膜細胞を育てないようにする、
また、痛みの軽減等のアプローチで内膜症に取り組みます。
よい卵を育て、排卵がスムーズになるよう身体を整える処方がされます。
例えば婦宝当帰膠は、炎症(痛み・膿み)を起こすときに発生するプロスタブランジンという物質を抑制する働きがあることがわかっていますので、内膜症の方にはよく使われる漢方薬です。

みなさんも、少しでも「おかしいな?」と感じることがあればすぐに検査されることをおススメします。(内膜症の方の40%は痛みがないので特別に内膜症の検査しないと発見できません)
また、漢方も上手に使いながら快適に月経期を過ごしてくださいね♪

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*
不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局
*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

子宮内膜増殖症と漢方薬

Kさん35歳は結婚して5年。なかなか子供が授かりません。そのうち授かるだろうと思うのと、病院でのホルモン治療に抵抗があって行かずに当店にこられました。
基礎体温がとても乱れています。一応2相性にはなっていますが、低温期よりも高温期の方が波状がきつく乱れています。卵管の通過性も確認した方が良いと思い、婦人科受診を勧め卵管造影をしていただきました。その時卵管の入り口が若干狭くなっていて精子が通過しにくい状況である事、子宮内膜が15mmと厚いことがわかりました。ホルモンも黄体ホルモンが少なく、卵胞ホルモンが高めであることから「子宮内膜増殖症」と診断されました。

「子宮内膜増殖症」は卵胞の成長と共にエストゲンの分泌が増加し、それにつれて子宮内膜が増殖していき厚くなっていきます。その時エストロゲンの感度が良すぎると増殖が過度になり子宮内膜が異常に分厚くなってしまいます。この状況が「子宮内膜増殖症」と言われます。
細胞に異型が認められるかどうかで治療方法が変わってきます。

Kさんは挙児希望でしたので、「しばらくは自然経過を見て行きましょう」と言われ、不安ながらも「自然で!」との言葉にホッとして漢方薬で様子を見ていこうと決心されました。
Kさんは体質から「気滞・お血、腎陽虚」とみられ、周期調節法で周期にあわせてお薬を服用していただきました。婦宝当帰膠、参茸補血丸、逍遥丸、白花蛇舌草、爽月宝など細かに半年服用して頂きました。基礎体温表(BBT)の綺麗になって高温も安定維持された矢先、妊娠が判明しました。
Drも「よう妊娠したな~!」と言われ「とてもうれしかった。」と話してくれました。癌化してもおかしくない細胞でしたので、早く妊娠されて良かったです。
その赤ちゃん(Nちゃん)も大きくなり、しっかりお母さんのお手伝いが出来るほどに成長しています。

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*
不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局
*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

PCOS~体外受精、高齢の壁を乗り越えて自然妊娠・そして出産!

「こんにちは!連れて来ました。」とご来店のSさん。一緒に入ってこられたお母様と抱かれているR君。店がパァーッと明るくなりました。「わぁ、待ってました」とR君と初対面です。もう3ヶ月に成長しりりしいお顔を見せてくれます。Sさんが赤ちゃんを抱く姿は私も正直信じられない光景です。

Sさんとご主人が始めて店頭にこられた時は、病院を2箇所も受診し、右卵管閉塞、PCOSでIVFまで経験していました。骨盤内腹膜炎の既往症もあります。難病の皮膚疾患も抱えています。そして37歳と比較的高齢といくつものハンディがあります。
基礎体温表(BBT)はPCOS独特の長~い低温期が続いています。ご主人も奥様も出来れば自然を望まれ、何とか体調を整えたいとのご相談でした。
漢方薬でPCOSの対応をしようと、南京中医薬大学の夏桂成教授の研修を思い出し、Sさんの処方を考え、煎じ薬と丸剤を周期にあわせて服用してもらいました。3ヶ月後には基礎体温も排卵が認められ、2相性が出来てきました。そして服用から9ヶ月目に見事妊娠されました。ご本人も、ご家族もみんなビックリ!私も「やったー」とガッツポーズでした。骨盤内腹膜炎では癒着も起こり得ると考えていましたので、自然妊娠は無理かな?と内心思っていたのに妊娠です。感動しました。本人も高齢の妊娠を懸念されていましたし、周りが「障害」の事を気にされ、仕方なく羊水検査までされ安堵しながらも、不安と期待のなかで漢方薬を信じて服用しながら10ヶ月を過ごされました。

そして待望のあかちゃんは3600gの元気な男児でした。

お肌ツルツル、しっかり顔を挙げ首も据わっています。にこっと笑顔で応えてくれます。
本当に幸せそうなSさんとお祖母ちゃま。おばあちゃまにとっては初孫。S君の存在は周りを幸せにしてくれる天使です。
本当に良かったです。
Sさんおめでとうございます。ご主人よかったね!

スタッフみんなで幸せを頂きました!

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*
不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局
*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

妊婦の精神不安と漢方

妊娠中のSさん34歳。精神が不安定になって一日中イライラしたり鬱々悶々としていると相談を受けました。結婚して5年でやっと念願かなっての自然妊娠。ご夫妻で飛び上がって喜んだのですが、激しい悪阻がやってきて、水しか受け付けず。病院で点滴まで受けることになってしまいました。田舎からお母さんを呼んで日常生活を助けてもらうはめになってしまいました。それでも何とか辛い思いをして4ヶ月を乗りきった頃から、気分はスッキリしないし、思うように身体は動かないし熱っぽくなるし、夜はすぐ目を覚ましてしまう…なんともやりきれない状態が続き、「私鬱かしら?」と思い始めたといいます。いま妊娠5ヶ月に入りました。あと数ヶ月で待望の赤ちゃんを抱けるのですが、想像するとこれからの生活がしんどく感じるというのです。悲しくなったり、ないたり、イライラしてご主人に当たったりしての生活が、不安に感じ、漢方薬の安定剤が欲しいとの相談でした。
妊娠中の精神不安…漢方では「子煩」といいます。妊娠中はお腹が大きくなって、それを腎陰が充足させなければならないのがもともと陰虚の体質であれば充足が出来ず、身体に余分な熱が生じ心や胸を乱すことになるのです。また、もともと鬱傾向の方は精神的に不安定ですので、妊娠に伴って気が上昇して、やはり熱を生じやすくなり、心神を乱すことになるのです。
服用していただくお薬は心煩の熱をとるものが主になり、心神の安定を図っていきます。妊娠中には西洋薬が使いにくいので、身体にやさしい漢方薬が重宝されます。

Sさんには温胆湯、加味逍遥散、甘麦大棗湯を少量ずつ服用することお勧めし、ずいぶん落ち着かれています。無事出産されるまで、その後の産後の養生もホローしていきたいと思っています。

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*
不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局
*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

POF(卵巣早衰)と言われたのに「卵胞が出来た」

本日北陸の方からご来店くださるFさんから、「雪のため列車が立ち往生して予約の時間までには行かれません」と連絡が入りました。この1週間は東北、北陸の日本海側は大雪のため日常生活に支障が出ているほど、記録的な積雪を毎日TVでみていましたが、身近なことで改めて大変さを認識しました。
Fさんは「POF(卵巣早衰)」と診断され、自然でも、お薬でも、あかちゃんを授かるのは至難の業と言われて、大変悩まれての相談でした。治療には長い期間の服用を覚悟してもらい、漢方薬での身体つくりをスタートさせました。「とにかく根気よく続けましょう!」と。
およそ2ヶ月服用して月経が来ました。基礎体温表(BBT)には排卵の体温変化が見えます(素晴らしいです)。次の周期、卵胞期に受診してみると「卵胞が出来ているよ」とのDrの言葉にわが耳を疑うほどでした。排卵間際には「タイミングを取ってください」と言われ、心の高ぶりは大変なものでした。「妊娠は諦めたほうが良い」とまでいわれたのに、今、妊娠への道が開かれたのです。その嬉しさ、感動を是非伝えたいので列車にのり宇治までこられようとしたのです。しかし雪に阻まれ来店は諦めましたが、Fさんの熱い思いは充分伝わってきました。卵が育つ身体になってきたのです。この状態を維持しながら、コウノトリが舞い降りてくる機会を掴んでいきましょう!POFでも、きっとあかちゃんが授かりますよ!諦めないで取り組んでいきましょう!

FSHが高いのに妊娠・出産の奇跡!

39歳のKさんはFSHが高くて月経が来ないと相談に来られました。お聞きすると30代中頃に子宮内膜症の手術を受け、その後低用量ピルを服用していたそうです。お医者様より早く結婚して子供を産まないと再発しますよ!と言われていましたが、なかなか伴侶が決まらず、つい1年前に結婚され、早く自然妊娠をと希望していましたがなかなか授からず、思い切って不妊クリニックを受診しました。血液検査でFSHの値が97もあり、「更年期ですよ」と言われ、ご夫妻でショックをうけられ、漢方薬で何とかFSHを下げて妊娠したいと来店されました。基礎体温表(BBT)はもちろん高温で一相性。漢方用語では「陰虚火旺」の状態です。病院からはプレマリンが投与されています。

FSHが高いことは卵巣に対しての刺激が強く、卵巣がうまくその刺激に応えられなくなって「瀕死の卵巣」になっていることです。卵巣早衰(POF)にもなります。何とか卵巣の働きを助けてあげなければなりません。

漢方では「陰血を補う治療」が主になります。
Kさんに治療期間が長くなることを了解してもらい、漢方薬だけでは不十分なので西洋薬も併用してもらうこともお勧めしました。いわば東洋、西洋医学の合作です。プレマリンと漢方薬薬を併用して97→74まで下がりましたが、一度月経を起こしましょうとルトラールを服用し月経を起こしました。FSHは60くらいに下がり、やはりプレマリンと漢方薬で卵巣の働きを復活させていきました。しかし、なかなか卵巣はご機嫌を取り直してくれません。また、ルトラールを服用して月経を起こし、次周期にかけました。
この時点でFSHは56。「漢方薬のみでしばらくやってみたい」との本人の希望で漢方薬のみにしました。それから2ヵ月後Kさんは「先生妊娠したんです!」と嬉しそうに報告してくれました。
Kさんも主治医も私も驚きました。なんとFSHが下がってE2が上昇し卵が育って、しかも妊娠に至ったのです。まったく奇跡です。
それからKさんは「漢方薬で授かった命ですからずっと服用します」と妊娠期間中も漢方薬を服用し、38週で無事元気な女児を出産されました。素晴らしいです!
とても丈夫な子で、お肌ツルツルです。これで賢い子に育ったら申し分ないですね。

甲状腺機能低下症を克服しての妊娠~出産

41歳のKさん、当店に来られたのは2年前の39歳の時でした。いろいろな病名を挙げられ(頚椎ヘルニア、甲状腺機能低下症、膠原病、胃・腸ポリープなどなど)精神的にも大分疲れていられるようでした。次から次にと押し寄せる病名に自分でも大変さがわかってきて、年齢的にも高いことから妊娠が難しいことも自覚されて、「出来れば赤ちゃんを授かりたい!」と控えめにお話をされました。
基礎体温表(BBT)は高温・低温がはっきりせず、排卵時期がよくわかりません。高温低温が入り乱れていて、表からは精神的にも不安定さが読み取れます。
漢方薬で周期調節法をして行くうちに基礎体温表(BBT)も安定してきましたが、甲状腺が気になりA病院を紹介しました。そこで何回かAIHをしIVFにステップアップしてやっと念願のあかちゃんが授かり大喜びしました。それもつかの間、子宮外妊娠で処置をせざるを得なくなりました。3ヶ月間は身体を休ませましょうとお話し、いわば「妊娠のための休息期間」を設け基本的な漢方薬だけを継続してもらいました。辛い思いの外妊から4ヵ月後、何と自然妊娠が判明。病院の先生に「おめでとう」と言われ涙が止まらなかったようでした。それから安胎薬として漢方薬を飲み続け、12月には無事男児を出産されました。可愛いS君です。
嬉しいお便りとともにニューフェイスのS君の写真も!

「育児や家庭の仕事に、毎日目の回るような忙しさで、睡眠時間もあまり取れないのですが、たまに見せてくれる天使の笑顔に全ての苦労が報われる思いです」Kママさんからのおたよりです。
KさんをママにしたS君。S君のおかげで周りが幸せになりました。その幸せを皆様におすそ分けします。