無排卵だったのに思いがけない妊娠!

昨晩、深夜のメール。
開いてびっくり…嬉しさがこみ上げてきました。

Mさんがドイツに赴任されたご主人とともに日本を離れたのが1年半前。
「2年~3年ドイツに行ってきます」
と、当時若い彼女(27歳)は嬉しさ半分と未知の国への不安をちょっぴり含んで話してくれました。
「忙しい日本から離れて少しゆっくりしてきて。ストレスがないと妊娠するかもしれないね。」
と送り出したのでした。

Mさんがご相談に来られたのは26歳の夏。
<無排卵>でした。
お薬を飲まなければ月経が来ない状態で、1年以上誘発剤を服用していました。
腹腔内の手術もされ、癒着も心配される状況でした。
基礎体温はとても低い(35度5分前後)1相性で無排卵状態でした。
ホルモン数値もLH、FSHも低い数値でした。

漢方薬を飲んで冷え性を改善し、排卵できる卵をつくることにしました。
7ヶ月過ぎた頃より排卵が見られるようになり、基礎体温表も2相性になってきました。

1年過ぎる頃には低いなりにも2相性の周期が定期的に作られるようになり、排卵が見られてきたのでした。

そしてドイツ転勤。
胃腸薬、婦宝当帰膠などの漢方薬を持ち、慣れない国の生活が始まりました。

時折帰国され漢方薬を調達されていましたが、なんと妊娠されたのでした。
ご本人もびっくり!
今は悪阻との闘いですが、寒いドイツの冬に向けて、漢方薬の応援をしていこうと思っています。

無排卵からの奇跡のような妊娠。
とっても嬉しいです。

Mさん、冷やさないで大事に命を保ってくださいね。

゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・・゜゚・*:.:*

不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
コチラ→http://www.kanpou.info
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

「世界の潮流:40歳超の不妊女性への対応をめぐって」荒木重雄先生の講演から Part2

<我が国における現況>
*日本産婦人科学会では提供卵や提供胚を用いたARTは認めていない
*卵の提供を否定する法律は存在しない
*提供卵を用いたARTを実施したとしても決して法律にそむくことではない。
 (生殖医療学会のガイドラインに沿うことではないが)
<以上を踏まえ荒木重雄先生の結語>
世界のスタンダードに沿っているのか。
倫理的な面の問題はないのか。
不妊カップルの自律的決定を尊重しているのか
現行の法律にそむいていないのか
多様な面から慎重に考慮して考えることが必要。
その上に立って提供卵の適応の多様性(高齢の女性、低卵巣反応、早発閉経、反復着床障害など)も考慮し、不妊に悩む高齢女性の提供卵を用いたARTを支援すべき。
と結語されています。
当店にも提供卵を求めてアメリカに行っている方もおります。
野田代議士も提供卵を求め渡米し高齢出産をされています。
高齢妊娠・出産を望む方が増加している中で、挙児を希望されている方に法的なことも含めて、支援が進んでいくことは私たちの望んでいることです。
たとえ高齢でも挙児を願う方には、精神的にも金銭的にも負担が軽く望みが叶えられる事を応援したいと思います。

゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・・゜゚・*

不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
コチラ→http://www.kanpou.info
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

「世界の潮流:40歳超の不妊女性への対応をめぐって」荒木重雄先生の講演から Part1

先日不妊カウンセラー講座の研修会に参加しました。
いつも「生殖医療の新しい情報を得る」という目的を持っていきますが今回も新たな情報を得て元気をもらい帰ってきました。

荒木重雄先生のお話の中でお伝えしたいことを以下に紹介します

<ARTの簡単な情報と高齢についての情報>
1)2009年のデーターですがART(高度生殖医療)で治療を受けられた総治療周期数は161980周期で、そのうち胚移植周期数は105842周期、妊娠が成立(胎のう確認)は29156周期、生産分娩に至ったのは17644周期でARTを受けた方の1割しか出産していない。

2)年齢別にみたARTの治療成績からは20代では28%前後、30代後半からは顕著に低下しはじめ、40代では10%未満と厳しい数字になっています。

3)加齢に伴う流産率の変化では、20代から30代では10%を下回っていますが、40代前半では24%、後半36.6%と上昇しています。

4)また、先天異常の発生率もARTでは高くなってきています。

<世界では>

1)アメリカでは高齢の方への対応
アメリカでは提供卵・提供胚による妊娠を望む方に対しては疾病管理センター(CDC)が情報を提供している。
其の情報のいくつか紹介します。

*高年齢の女性において提供卵を用いることが多く、48歳を超える方には90%に提供卵が用いている。
*受精卵が着床する能力は卵を提供した女性の年齢に依存し、年齢の上昇とともに低下してくる。
*提供卵を用いての単胎分娩は未熟児、低出生体重児出産、障害児、新生児死亡などのリスクが少ない。

2)ヨーロッパでは
ヨーロッパ生殖医学会の報告では2/3の国で提供卵によるARTが容認されている。
其の中にはベルギー、チェコスロバキア、フィンランド、フランス、ポーランド、ロシア、スペイン、スウェーデンなどが
含まれている。

Part2に続く

゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・・゜゚・*

不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
コチラ→http://www.kanpou.info
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*

52歳の挑戦 <気になるその後>

この秋52歳のFさんは3度目の胚移植(渡米は4回目)のためにアメリカに行きます。

48歳からはじめた不妊治療も4年経過し50歳の声を聞いてからはなかなか思うように卵が育たず、卵の提供を受けるため2009年アメリカに行きました。若い女性の卵と非配偶者の精子をもらい、いわば受精卵を移植するための渡米です。

Fさんは一生懸命生殖医療に向き合い、50歳になってからも胚盤胞の移植をしましたが、願が届きませんでした。渡米を決めてからは、きれいな子宮にしておこうと筋腫の手術も積極的にうけ準備をしてきました。

2009年9月1回目の胚盤胞移植をしました。10月に待望の妊娠陽性反応が出て、本人も、今までかかっていた不妊クリニックの先生も、治療に携わってきた先生も、私もみんな「よかったね!」と先ずは第一関門突破に安堵しました。

これからしっかり母体の健康管理を東西医療で行い、無事挙児を得ようとしていた矢先、6週で出血が始まり、心拍確認を前に完全流産となってしまいました。とても残念でした。

この妊娠~出血~流産の経過中、流産という喪失感に加えて心無い方々の誹謗中傷にずいぶん
傷つきました。
でも強い彼女は立ち上がり次のステップに向かって進みだしました。

Fさんの納得いくまでの挑戦がまだ続きます!

【折しも先日、野田聖子国会議員の卵提供での妊娠の報道が流れていました。
日本ではまだ法的には認可されていませんが、野田聖子さんの妊娠で法制度がどうなるのか
とても興味深いものがあります。
法制度がされたら、Fさんを受け入れる医療機関も治療がやりやすくなることでしょう】

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・・゜゚・*

不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
コチラ→http://www.kanpou.info
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局

*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・

15年間待った後で

15年間、どこで何を「マウス」は待っていたのでしょうか?マウスにとって「15年間」というのはどんなに長い期間でしょうか?

実際には15年間もマウスは生きることができません。そのマウスはそのまま冷凍庫で15年間も待ち続けていたようです。では一体何のために?

もちろん実験のためなのですが、その実験というのが「15年間冷凍保存した体から取り出した精子を使って子供を誕生させること」なのです。

一昨日14日、それに成功したと発表されました。

使ったのは冷凍精子のみで卵子の方は冷凍されていないマウスでの実験ですが、それが成功し、子供が生まれ、正常に大人まで成長しているのには驚きを隠すことができません!

この成果は将来、絶滅した動物を蘇らせる可能性が出てきたと言われています。

この技術の医療分野への応用は考えられていないようですが、今度の不妊治療での精子を長期保存する技術にも応用できることでしょう。

しかし、何十年も何百年も保存されたものが、未来で使用されるようなことになるなど、まるで逆ターミネーターのような事態が起こることは避けたいものです。研究や技術が進んでいくのはとても良いことですが、やはりどんなことでも倫理の問題をしっかりと整理してから、高度な技術を使用して欲しいものですね。

運勢の変更?

このたび、太陽経の惑星から「冥王星」がなくなりました。

「西洋占星術」では「冥王星」を太陽経の一番外側に位置するために、「生と死」「破壊と再生」「始まりと終わり」などの区切りを意味するものとして、重要視されてきました。

その他にも「執着」、「徹底した探索」、「神秘の世界」、「先祖」、「カリスマ性」などの性質を持ち、暗い洞窟へ奥深くもぐり込んでいくイメージ、死後の世界にも関係があり、追い詰められたときに最大限に力を発揮する、とされています。

「冥王星」がなくなったわけではないので、もしかしたら問題はないのかもしれませんが、もし今年の運勢を「西洋占星術」にて占ってもらった人があれば、「冥王星」が惑星でなくなった24日以降に占ってもらうと、結果が変わるかもしれません。

「今年は恵まれません」などと言われてしまった人は、是非、もう一度行ってみてください。運勢が変わっているかもしれません!?

日本だけではない問題

「少子化社会」の対策に頭を痛めている現象は、日本だけではなく、「韓国」「台湾」「シンガポール」「中国」「タイ」などの中国・アジア諸国でも起こっています。

その中でも一番出生率が低いのは「韓国」。韓国では社会風土の背景も加味していますが、不妊治療の「人工授精」や「体外受精」がさかんなことは知られていることです。

しかしなぜ、このようにアジア中心にその現象が広がっているのでしょうか?

どこかに問題点があるはずです。

韓国での調査でわかったことは、経済危機後に結婚や出産を先延ばしにする傾向になったこと、女性の社会進出による価値観の変化、などがその原因として大きいようですが、教育費も重荷になっていることもあげられています。

これは日本にも言えることで、男女平等の社会という考え方が広まる中、女性の総合職の定着、そして管理職への道が開けたこと、などから晩婚化が進み、結果として子供を産まない、一人っ子になる・・・といった現象が起こっています。一人っ子なら教育費をたくさんかけることができ、反対に、かけてしまうことになり、多くの子供を持つことが負担になってしまうのです。

ではこれを改善するためには、育児・教育費の支援を強化すること、児童手当の導入、不妊治療の支援拡大・・・などの対策で果たしてこの流れを食い止めることができるのでしょうか?

中国で1979年に「一人っ子政策」を導入してから27年。あの頃の中国での子供に対する扱いは、かなり変わってしまったことでしょう。そういった中国を含めてここ20年ほどの人間の価値観の変化は、そう簡単には変わらないでしょう。

もっと根本から社会のいろんな意味での安全・安心を提供する対策を提示しなければ、この流れは食い止めることはできないのではないでしょうか。

民間秘方

中国に行くときに友人より、「是非、買ってきて欲しい薬がある」と言われました。「中国の薬」と聞くだけでも怪しいのに、その名も「男宝」と「女宝」。何だかますます怪しいです。そしてどんなものかわからないまま、中国へ。

どこでどんな感じで手に入れたらよいのか、わからなかったために、身近な中国人に「これらの薬を知っているか?」と訪ねたところ、聞く人みんな2つ返事で「知ってるよ!」と。「この薬を手に入れたいが、どこに行けば良いのか」と訪ねたところ、「どこの薬屋でも売ってるから行って見れば良い」との返事。

中国では(この時訪れたのは上海でした)とても有名な薬だったようです。

近くの通りががりの漢方薬局に入ってみました。街角の小さな薬局だったにも関わらず、とてもたくさんの人で溢れていました。中国では漢方薬は西洋薬よりも身近な薬として利用されているようです。しかもとても安価でしたので、もしかしたら西洋薬よりも安いのかもしれません。

そして頼まれていた「男宝」と「女宝」を手に入れることができました。

箱には「民間秘方」と記されてあり、赤い箱に金の文字という配色が何とも中国らしいものでした。

その効能ですが、「男宝」は「壮陽補腎」「腎陽不足」「腰腿酸痛」「腎嚢湿冷」「食欲不振」などで、「女宝」は「温陽固本」「補気養血」「健身防老」「気血不足」「面色萎黄」「毛髪干枯」「倦怠」「耳聾目暗」などです。

さて興味のある成分についてですが、

「男宝」には、「驢腎」「狗腎」「人参」「当帰」「杜仲」「肉桂」「鹿茸」「海馬」「阿膠」「牡丹皮」「黄耆」「熟地黄」「茯苓」「白朮」「「山茱萸」「枸杞子」「菟糸子」「附子」「麦冬」「川続断」「甘草」などが含まれ、

「女宝」には、「紫河車」「人参」「黄耆」「当帰」「鹿茸」「阿膠」が含まれています。

なるほど、と思える生薬名です。

どちらも「冷え性」「気血不足」「疲れやすい」などの症状をお持ちの人にはとても良さそうなものです。粒状になっているものですので、服用しやすくお手軽です。

ただ、ニセモノもあるようですので、購入には注意してください。

4月の魚

フランスでは今の時期、「卵」「にわとり」「うさぎ」「魚」の形をしたチョコで溢れています。

これらはイースターを祝うお菓子です。

「卵」や「にわとり」は、ひよこが卵の殻を破って出てくるように、キリストも死という殻を破って蘇ったことを象徴しているようです。

「うさぎ」は、一度にたくさんの子供を産むことから、生命の誕生を意味しているようです。

では「魚」は?

「魚の形をしたチョコ」は、4月1日のエイプリル・フールに食べるお菓子です。この日をフランス語で「ポワソン・ダブリル」つまり「4月の魚」というそうです。魚とは「鯖」のことで、この時期に簡単に釣ることの出来る「鯖」に「騙されやすい人」を例えて、「4月の魚」が「4月ばか」になったという説が有力だそうです。

「年に1回嘘をついても良い日」となっている今日。実際に「嘘をついてもいいよ」と言われると、嘘をつけなくなるのが人間の心理です。しかしそれも国民性で、アメリカでは国を挙げてニュースから嘘を流してしまうほどの嘘つきぶり。

イースターの「卵」にちなんで、「今回グレードが良い卵ができたのよ」というのも変だし、「うさぎ」にちなんで「三つ子を妊娠したの」というのもちょっと・・・。

さて、どんな嘘をつきましょうか。