4月の魚

フランスでは今の時期、「卵」「にわとり」「うさぎ」「魚」の形をしたチョコで溢れています。

これらはイースターを祝うお菓子です。

「卵」や「にわとり」は、ひよこが卵の殻を破って出てくるように、キリストも死という殻を破って蘇ったことを象徴しているようです。

「うさぎ」は、一度にたくさんの子供を産むことから、生命の誕生を意味しているようです。

では「魚」は?

「魚の形をしたチョコ」は、4月1日のエイプリル・フールに食べるお菓子です。この日をフランス語で「ポワソン・ダブリル」つまり「4月の魚」というそうです。魚とは「鯖」のことで、この時期に簡単に釣ることの出来る「鯖」に「騙されやすい人」を例えて、「4月の魚」が「4月ばか」になったという説が有力だそうです。

「年に1回嘘をついても良い日」となっている今日。実際に「嘘をついてもいいよ」と言われると、嘘をつけなくなるのが人間の心理です。しかしそれも国民性で、アメリカでは国を挙げてニュースから嘘を流してしまうほどの嘘つきぶり。

イースターの「卵」にちなんで、「今回グレードが良い卵ができたのよ」というのも変だし、「うさぎ」にちなんで「三つ子を妊娠したの」というのもちょっと・・・。

さて、どんな嘘をつきましょうか。