民間秘方

中国に行くときに友人より、「是非、買ってきて欲しい薬がある」と言われました。「中国の薬」と聞くだけでも怪しいのに、その名も「男宝」と「女宝」。何だかますます怪しいです。そしてどんなものかわからないまま、中国へ。

どこでどんな感じで手に入れたらよいのか、わからなかったために、身近な中国人に「これらの薬を知っているか?」と訪ねたところ、聞く人みんな2つ返事で「知ってるよ!」と。「この薬を手に入れたいが、どこに行けば良いのか」と訪ねたところ、「どこの薬屋でも売ってるから行って見れば良い」との返事。

中国では(この時訪れたのは上海でした)とても有名な薬だったようです。

近くの通りががりの漢方薬局に入ってみました。街角の小さな薬局だったにも関わらず、とてもたくさんの人で溢れていました。中国では漢方薬は西洋薬よりも身近な薬として利用されているようです。しかもとても安価でしたので、もしかしたら西洋薬よりも安いのかもしれません。

そして頼まれていた「男宝」と「女宝」を手に入れることができました。

箱には「民間秘方」と記されてあり、赤い箱に金の文字という配色が何とも中国らしいものでした。

その効能ですが、「男宝」は「壮陽補腎」「腎陽不足」「腰腿酸痛」「腎嚢湿冷」「食欲不振」などで、「女宝」は「温陽固本」「補気養血」「健身防老」「気血不足」「面色萎黄」「毛髪干枯」「倦怠」「耳聾目暗」などです。

さて興味のある成分についてですが、

「男宝」には、「驢腎」「狗腎」「人参」「当帰」「杜仲」「肉桂」「鹿茸」「海馬」「阿膠」「牡丹皮」「黄耆」「熟地黄」「茯苓」「白朮」「「山茱萸」「枸杞子」「菟糸子」「附子」「麦冬」「川続断」「甘草」などが含まれ、

「女宝」には、「紫河車」「人参」「黄耆」「当帰」「鹿茸」「阿膠」が含まれています。

なるほど、と思える生薬名です。

どちらも「冷え性」「気血不足」「疲れやすい」などの症状をお持ちの人にはとても良さそうなものです。粒状になっているものですので、服用しやすくお手軽です。

ただ、ニセモノもあるようですので、購入には注意してください。