どうして? 悲しい出来事!

先日お店に3歳の男の子を連れて訪ねてこられた若いお母さん。

『先生、こんなに大きくなりました!』 と声をかけていただき、ふっと見るとOさんではありませんか!「あらぁ、Oさん。Aちゃんね!大きくなったね!」 Oさんは赤ちゃんがほしくて漢方薬の周期療法をはじめ、5ヶ月で待望の小さな命を宿したのでした。妊娠初期はつわりで苦しみました。漢方薬も飲みたくても受け付けず随分辛い思いをしました。そして3000gを越える大きく元気な赤ちゃんを無事出産したのでした。

Oさんからは感謝のお手紙が届き、私もとても感動しました。大きくなったAちゃんを連れて「ひよこママの会」にもかわいい顔を出してくれました。いつも漢方薬を飲んでて生まれた赤ちゃん、そしてママたちがどうしているかな? 子育て慣れたかな? 大丈夫かな? と気になるものです。OさんもAちゃんもきっと幸せに暮らしていると思い込んでいました。

3歳になったAちゃん。どこかはにかんで照れています。そんなAちゃんを抱いてOさんは耳を疑うような発言をしたのです。 「いろいろ頑張ったんだけど、お父さんも死んだし…」「お父さんって誰の?まさかAちゃんの?」 本当に驚きました。声も出ません!「先生のおかげでこの子ができ、この子がいたから、悲しみを乗り越えられたのです。ありがとうございます!」 そのような言葉はもう真っ白になった頭の中でむなしく聞こえてくるばかりでした。Aちゃんのお父さんが…何と言うことでしょう。幸せ家族が増えてとてもうれしかったのに、今、悲しみの2人に出会うなんて。Oさんは溢れる涙がもう尽きたのでしょう。淡々と語ってくれました。 「また来てね~!待ってますよ!」 立ち去る母子にかける言葉がやっとでした。これからと言うのに・・・。

悲しみが癒えない7月です。

大きな筋腫を抱えて 

30歳のMさんは結婚して5年。早く赤ちゃんがほしいのになかなか恵まれません。不妊クリニックにも行き、1年くらいクロミッド+hCG注射、そして人工授精(AIH)、その後は黄体ホルモンの補充を続けました。でもなかなか望んだ結果がでず、漢方薬に期待をかけてお越しいただきました。

詳しく伺いますと、子宮内に大きな筋腫があり、卵巣機能が低下し、FSHは20,7 PRLは15,5とのことでした。今までの治療の疲れでしょうか? 

一般に子宮筋腫の症状としては、月経期間が長かったり、出血が多かったり、それに伴ってめまい、貧血がおきたりします。また月経痛があったり、下腹部の圧迫症状が見られます。Mさんも同じような症状がありました。それらを改善するため、周期療法をしながら<婦宝当帰膠>や<きゅう帰調血飲>を服用してもらいました。途中、3ヵ月ばかりお休みの状況もありましたが、やはり赤ちゃんがほしくこの春再来店されました。

再び周期療法を始めることとし、今度はご主人も一緒に服用していただきました。「夫婦同治」です。それから2ヶ月後、体調もよくなりめでたく妊娠されました。とてもうれしそうな笑顔、何か「ホッ!」としたお顔でした。よかったですね!

でも、気になるのが子宮大の大きさの筋腫です。医師からは「8cm×11cm」といわれ、「無事生まれるだろうか?」 「筋腫が大きくならないだろうか?」と心配が増えました。周りの心配をよそに、今は元気にお腹の中で成長し続けている赤ちゃん。筋腫が赤ちゃんの成長を妨げることなく大きくならないでほしいです。今は筋腫の成長を拒みながら、順調に成長し続ける赤ちゃんが元気に産まれてこられるよう、漢方薬を服用してもらっています。

頑張ってMさん!

奇跡を再び!

以前書いた<52歳の胚移植>のTさん、祈るような気持ちでしたが判定結果は陰性でした。でも、Tさんは 「奇跡でした。今まで何回かIVFをしてきましたが一番きれいでした。この年で、自然で採卵でき綺麗な分割ができ、移植できたことは奇跡です」 「これにめげずにまた頑張ります!」と明るく話してくれました。

また質の良い卵を作ろうと周期療法で体質改善を始めました。本当に前向きなTさんには私も励まされます。このブログを読まれた方がどんなにTさんに刺激を受け、励まされ、勇気をもたれたことでしょう!

海外在住の方もこのブログ読まれ、「51歳ですが卵を作りたいのです」 「高齢ですが(49歳)今からでも間に合うでしょうか?」 など多くの方からお問い合わせがありました。皆さん頑張って挑戦されています。

一人でも多くの方に喜んでもらえるよう、妊娠しやすい母体作りを周期療法を用いて実践していこうと思っています。

52歳のTさんばかりではなく、51歳のFさんも、Iさんも、Mさんも、Yさんも体調を整えて漢方周期療法で身体つくりをしていきましょう。きっと、第2、第3の奇跡が起きることを信じて!

第13回ひよこママの会

第13回 ひよこママの会<記録>
開催日 : 6月22日(水)
時間 : 13:30~15:30
内容:
1.自己紹介
2.「気になること」、「聞きたいこと」の質問コーナー
 1)発育状況について。
 2)乳児湿疹が治らない。
 3)母親がアレルギー(アトピー)なので、子どももアトピーなのか。(父親もアレルギー)
 4)漢方のお薬を服用しているが、皮ふのカサカサは治るのか。
 5)低体重で産まれたため、発育が心配です。
 6)ズリバイはできるが、ハイハイしない。
<「気になること」、「聞きたいこと」の質問の回答>
 Q1:発育状況について。
 A1:「診察室からみた赤ちゃんの発達」で詳しく説明。
 Q2:乳児湿疹が治らない。
 A2:洗い流すのが一番。お風呂あがりの保湿。皮膚は診せて治療して下さい。
 Q3:母親がアレルギー(アトピー)なので、子どももアトピーなのか。(父親もアレルギー)
 A3:赤ちゃんは腸の粘膜が弱いため、アレルギー検査で陽性になりやすい。食後、口のまわりが真っ赤になる人のみ、食物アレルギーの検査をしておくとよい。幼児期に多いアトピーも小学校卒業時にはグンと減る。
 Q4:漢方のお薬を服用しているが、皮ふのカサカサは治るのか。
 A4:一般的な成長曲線より遅れて成長しているので、1日の体重が増えすぎと言われても、今が大きくなる時と思って対応する。
 Q5:ズリバイはできるが、ハイハイしない。
 A5:うつぶせでクルクル回れていれば大丈夫。ズリバイの時、平面だけでなく座布団を丸めた上などをズリバイさせるとお腹を上げたりするので、やってみる。
<診察室からみた赤ちゃんの発達>
 (1)1~2ヶ月の赤ちゃん・・・泣く・笑う・眠るのもマイペース
  自分の内なるリズムで生きています。
  お母さんの顔はしっかり見て、顔を覚えてる時期です。
  おもちゃを追視し、見えない方にいったらそちらを向く。
 (2)4ヶ月・・・人の顔を見つけたらにっこり笑顔
  家族でも家族以外の人でも、あやしてもらうのが大好きな笑顔の時期。
  人を認識…いっぱい色んな人に抱いてもらって下さい。
 (3)6ヶ月・・・人の顔を、じーっと見つめる
  家でいつも見る家族の顔と、初めてあう人の顔の違いが分かってくる時期です。
 (4)8ヶ月・・・なんだか不安
  顔の違いが認識でき、人見知りが当たり前の時期です。
  人見知り→お母さんだと安心→信頼→受け止め、守ってもらえる
  ⇒生涯に渡ってベースになる力になる。
 (5)1歳・・・人の仕草を観察し、真似したい
  人の持っている物を欲しがる。
  同じものでもダメ・・・人と物との関係。
 (6)1歳半・・・駄々こねと、「いや!」が大好き
  自分というものが育つ・・・自我の芽生え。
  *本人に選ばせる→できない時は待つ→怒っていても、怒りはどこかで静まる→その後「お母さん」とやってくる→「よくきたね」と受け止める。
  ※注意:「ほら言ったでしょ!」はダメ。
 (7)2~3歳・・・新しい場所では、恥ずかしくてもじもじ
  自分の頭の中で選択してくる。(3歳児の反抗期)
 (8)4歳・・・我慢ができる
 親から見ていい子になる。本人はがんばっているので、ほめてあげる。
<子供はお母さんから離れる前にくっつく>
・9ヶ月ごろ…後追い
・2歳ごろ…もじもじする
・4~5歳頃…世尿症、指しゃぶり、どもり(神経症)
・思春期以降…手をつなぐ、体をさわる等
受け止めて、あまり取り込みすぎない。
じゃあがんばってらっしゃい、と送り出す。
「甘えさせる」と「甘やかす」の違いをしっかり。
<ありふれた病気>
・3ヶ月になったら3種混合を受けてください。今百日咳が流行している。
・嘔吐や下痢の風邪はウイルスを出そうとしている。
 血便や、ぐったりしている時は注意。腸重積疑いも。
・熱は37.3℃くらいなら心配ない。
<子育てについて>
「お母さんに会いたい!」と言った子供、
毎日会っているが、気持ちが足りていなかった。
「忙しい」は、「心を亡くす」と書く。
お母さんは、完璧でなくてよいのです。
60%くらいがちょうど良い。子供にとって、100%はやりにくい。
子供は、お母さんの期待を裏切ります。
そういうものです。
「ダメ、ダメ」は自分が悪い子だと思ってしまう。怒りの感情になる。
そして何よりも、夫婦仲良く!
家族の中の存在感は、その子の将来に大きな影響を与える。
<お茶を飲みながらお話>
 Q:昭和50年生まれの人は、ポリオの再接種が必要?
 A:その時の接種法等で免疫が弱いのかもしれません。
  赤ちゃんがポリオを受けて下痢したときには、しっかり手洗いして。
  再接種もしていいのでは。
 Q:検診で、その月齢の発達ができていないと心配。
  でも、お義母さんが「それは検診する人の仕事だから、わざわざ探されるの」と、言ってくれた。
 A:検診は、お母さんの不安を取り除くためにあると思っています。
 Q:保育園入園について、夫婦で意見が違う・・・
 A:保育園のいい所は、みんなと一緒にがんばることができる所。
  子供同士で学ぶことがある所。
  人のしていることをあこがれて、自分も行動する所。
  よく話し合って決めて下さい。13036 
<スタッフからひとこと>
ひよこママの会終了後、偶然来られていたお客様が保育士さんでしたが、
橋本加津子先生に会われて驚いておられました。
「発達相談で有名な、神様のような存在です!」と興奮されていました。
気さくな、話しやすい先生ですので、スタッフの方がびっくりです。
☆☆「第12回ひよこママの会」からの伝言☆☆

赤ちゃんの時期に大切なことは、笑う・声をだす・泣く等、発信をすると、お母さんは応えてくれる、守ってくれる、ということです。
これは、生涯に渡って人への安心感が育つ基本的な力となるものです。
しっかり受け止めてあげて下さい。

1歳の誕生日

Y君のママからメールが届きました。

1歳の誕生日を迎えました! とうとう仕事に復帰です。毎日ドタバタ、朝も泣いてるわが子を尻目に「行ってきまーす!」と出かけるのが後味悪いですね。あれから1年、大変なことも多いけど、でも嬉しいことで帳消しです。まだまだ新米ママですが、1歳児育児も楽しもうと思います。我が家の幸せ写真おくりまーす。 と写真と共に送られてきました。

うれしいですね。新しい家族がふえ、新米ママさんの顔がだんだんママになっていく、子供と共に親も育っていくのですね。「子育ては親育て」といいますものね。幸せ家族のお写真が載せられないのが残念ですが、幸せ~!と言う雰囲気がひしひしと伝わってきます。

おめでとうY君! そして職場復帰のKママさん。女性が家庭を持ち子育てしながら社会に進出していくことは大変ですが、とてもやりがいのある事だと思います。働く女性に大拍手! 泣く子を保育士に預け「お願いします」と後をも振り返らず、後ろ髪を惹かれる思いで保育所の門を出る。何度、仕事を止めて育児に専念しようかなと悩んだことでしょう。(コレは述懐です)

名古屋のSさんもこの春わが子を保育所に預けて職場復帰されましたね。悩んだ心のうちを話してくださいました。

皆さん子供が1歳になったらそろそろ職場復帰が始まるのですね。親も子も最初に泣く関門ですね。

Y君の誕生日。ママの職場復帰。Kママさんの幸せ家族に新たな転機ですね。悩み泣いた分家族の絆は太くたくましくなったことでしょう!