女性のからだ

23回日本不任カウンセリング学会の午前の部で発表した。
「中医学の対応で続発性無月経から自力排卵・妊娠に至った一症例」
では、奨励賞を受賞しました。

今お店では、若い女性の月経不順のご相談が多いです。
初潮はあったものの、その後月経が来なくなり、西洋医学のホルモン補充剤で月経を起こさせるか、漢方薬で体調を整えて月経周期を整えていくか？親御さんも本人も悩んでいる方が多いです。思春期ではこのように月経周期が整わないことが良くあります。

この症例はお母様が「将来ホルモン剤を使わずに、自然な体で赤ちゃんが産めるような体にしてほしい」と話されていたことです。
来られたのが19歳。結婚して赤ちゃんを産むまでは5年ある。
その間に漢方で体調を整えて生理周期を確立すれば、排卵～自然妊娠に至ることができるとお話をさせていただき、漢方薬をスタートしたのでした。

無排卵、無月経に関しては、今はホルモン剤で誘発していく方法が優先されているようですが、ホルモン剤を使うとつらい副反応にも悩まされますし、対症療法で根本的な治療にはならないのが、悩みになります。

これからの若い女性の月経の悩みに、漢方薬の力が発揮できたらうれしいなと、
奨励賞を見ながらつぶやいています。

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漢方の健伸堂薬局 宇治本店・京都四条店
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待望の赤チャンを授かってから皆さんが悩まされるのが、赤チャンの夜泣と慣れない授乳でしょうか！

産まれたばかりの赤チャンはお母さんのおなかの中ですくすく育っているのですが、昼夜逆転のようです。
お母さんが起きて動いているときはお腹の赤チャンは安心してお休み状態。
おかあさん寝ているときは活動状態とか。
出産してこの世に生を受けると、お休みと活動が逆になってしまい、昼間寝て夜中に動いてしまうのです。
でも時間がたてば（1カ月もすると）日内リズムが整い、夜は静かに寝る様になるようです。

母乳のはうは、授乳時に乳頭を痛めてしまったり、乳腺が張っても出が悪かったり、反対に母乳が溢れて出過ぎたり、いろいろトラブルがあります。

昔から＜母乳のトラブルには「牛蒡子（ゴボウシ）」が良い＞と言われています。
医学的な使用方法は、喉の痛みや、腫れ物に、解毒作用として皮膚病にも利用しています。
漢方薬の中にも入っています。
よくご存じの銀翹散、駆風解毒散、消風散のなかに入っています。

民間療法では乳腺のつまりを改善したりしますので、乳腺炎の予防や治療に使われます。

助産院さんから勧められて来られる方もいらっしゃいます。
安全で安心して飲んでもらえる生薬で、煎じて「牛蒡茶」として飲んで頂いています。

乳腺で悩まれる方は一度ご利用ください。

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最近、若い女性の「卵巣嚢腫」の相談を受けました。
勿論20代で未婚です。
出血をともない激しい腹痛、腰痛、吐き気で寝込む毎日。
緊急入院もしたそうです。
激痛の時は鎮痛剤のロキソニンもきかず、とても辛い時間を過ごすと言います。

緊急病院では「卵巣嚢腫」６㎝と診断され、卵巣捻転の危検があると言います。
一般に卵巣嚢腫が5cmを越えると手術適応になります。

これまでに何度も何年も、月経痛が有ったと思われます。
月経痛を見逃さず、しっかり対応できていれば、手術にまで行かなかったと思われ、
早期の治療が出来てなかったことが、悔やまれます。

「卵巣嚢腫」「チョコレート嚢腫」は漢方的にみると、「気滞血瘀」や「痰濁瘀阻」の
方が多く見られます。
卵巣は女性としてはとても重要な臓器です。
月経痛、生理不順などを軽く見ないで、月経のリズムを整え、痛みのない月経期を過ごせるよう、女性として身体を守って行きましょう！

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先日20歳のＭさんからメールが入りました。
「下腹部が急に痛くなって、我慢ができず、救急車を依頼して入院しました。
　卵巣出血でした。これからも起きそうなので怖くなって漢方薬を飲みたいです。」
「また起きないようにしたいです」
と、心配そうに綴っています。

一般に卵巣出血は排卵時に起こったり、高温期に起きたりするようです。

不正出血は年齢にかかわらず排卵期に出血する方がおられます。
排卵期の不正出血はよく見られますが、若くして高温期出血はあまり見られません。

Ｍさんは冷え症で、寝羽時間も不規則で、月経周期も不規則のようです。

体質を聞くと暑がりで、基礎体温を付けてもらうと、体温が高いのが特徴です。
体温が高いと余計な熱が邪魔をして不正出血を起こしてしまうことがあります。

Ｍさんには熱の元であるオケツと湿熱を散るような漢方薬を飲んでもらうことにしました。
今後どのようになるか、経過を見て行きたいと思っています。

クサギ

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Wさんからの相談です。
「3度目の流産です。5月末に心拍停止になり流産と診断されました。
今、掻爬手術をするか、自然排出を待つか悩んでいます」。

このようなお悩みでご相談される方が多くみられます。
これまで、漢方薬で自然排出を試みた方は、高確率で自然排出されています。

誰でもが漢方薬でうまく行くとは思いません。
ある程度条件があります。

早めにお薬を服用されること。
流産と診断されて一か月くらいまでに服用開始されるとよいと思います。
ただし、妊娠を告げるβ―ｈCGの値が高値になり、プロゲステロンの値が高い場合は、
経過を見ないと排出が困難となりますので、慎重に対応していかなければなりません。

Wさんは6週目から漢方薬を服用して20日目にきれいに排出できて（9週目）、
Drからも「完全流出」といわれ、その後順調に子宮内膜回復されています。

流産で気落ちしているところに、掻爬手術は心の負担が重くのしかかります。
掻爬手術は昔と比べて安全とはいえ、未知なる不安が付きまといます。
一定期間漢方薬で様子を見て、排出困難な場合は速やかに手術に切り替えたほうが良いと思います。いつまで猶予期間があるかDrに相談して、漢方薬を服用することも大事です。

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Kさん（35歳）は長年月経不順で悩んでいましたが、それに伴って痛みもあり
鎮痛剤が離せない状態でした。
月経不順のため5年も前からホルモン剤を服用していました。
いつまでもホルモン剤を服用していては体に良くないと気付き、漢方薬を希望されてご来店くださいました。

一般に痛みに関しては
「不通則痛」（通じなければ痛む）「不栄則痛」（栄養が行かなければ痛む）、「寒則痛」（寒は痛みを生ずる）と言われています。冷えを改善することで気血のめぐりが良くなり、隅々まで栄養が行き届き痛みを消すことができるのです。

Kさんには痛みを緩和させるようにするためには、まずは冷えの改善からしました。
体を温めるお薬と血をめぐらせるお薬を中心に服用していただきました。
一か月服用していつもの月経がはじまりました。
下腹部の重苦しさがありましたが、あの激痛はありません。
とても信じがたく不安もあり、経過をみていましたが、痛みはおこらず、痛み止めを飲まずに生理が終わりました。

先日ご来店いただき「漢方薬が効きました」とうれしい報告をいただきました。

先人の知恵の漢方薬に感謝です。
月経痛には漢方薬の出番です。

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一般に子宮外妊娠のなかには、卵管妊娠，卵巣妊娠，腹腔妊娠，頸管妊娠と着床の部位によって分けられるといいます。
子宮外妊娠の90％が卵管妊娠だそうです。
今回ご相談を受けたのは頸管妊娠された方です。頸管妊娠は1万～2万人に1人の方に見られる珍しい事例ということです。

Aさんは体外受精をされていて、一度目は卵管妊娠、今度は頸管妊娠と2度も子宮外妊娠を経験されている方でした。
何とか自然排出したいとの思いで、漢方薬を所望されてきましたが、お聞きするとβ―ｈCG の数値が高いのです。しかも日を追うごとに数万の数字に達し、しっかり着床していることがわかりました。自然排出も考慮してお薬を出させていただきましたが、無理な感じでした。
しっかり根ずいている様子にDrも自然排出は不可能という判断で、緊急入院され手術になりました。懸念されていた子宮全摘も免れ、その後の経過もよく2～3日で退院され、仕事に復帰されていますが、その心労は大変だったことでしょう！

以前、某ARTのDrから頸管妊娠の症例を3例ほど聞きました。移植時になにかが起こって頸管に着床した可能性も否定できないとの見解もお聞きしました。

私の事例も暫くは漢方薬を飲みながら体調を整えて、3度目の正直、しっかり子宮腔内の着床を目指して、一緒に取り組もうと思っています。

オドリコソウ

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