流行の防風通聖散

「痩せたい!」

多くの人がそう思ったことがあるでしょう。

メタボリックシンドロームが言われるようになった昨今、女性だけでなく、むしろ男性にその願望が強く現れてきているようです。

そして、最近流行っているのが「防風通聖散」の入ったお薬です。「お腹周りの脂肪を取る!」というので売り出しているようです。

この「防風通聖散」ですが、本来は「便秘」「水毒」「肥満」といったタイプの人の体質改善のために使用されるものです。従って、そのようなタイプの人で、お腹は張っている人には良いのですが、便秘や水毒のない人で肥満の人には効き目はない訳です。

また漢方薬はあくまで体質を改善することが目的で、「痩せる」ことが目的ではありません。バランスが崩れたことで太ってしまっているのをちょうどよい状態に整えてくれることで、結果として痩せることに繋がるというものです。

「不妊」の原因の1つとして、「肥満である」ということもあげられます。かなり太っている人には、まずはある程度痩せることをオススメします。しかし食事をコントロールしても「便秘」「水毒」により、なかなか痩せないという人には、周期療法の中で「防風通聖散」を使用しています。

どんなことでも体にとって「ちょうど良い状態」にしてあげることが、結果として、太ってしまう体質改善もでき、妊娠しやすい母体をつくっていくこともできるのです。

さて、ご自分の体は「ちょうど良い状態」になっていますか?

大切な反抗期

今日は「ひよこママの会」第8回目。漢方薬で「妊娠しやすい母体」に体質改善され、妊娠され、無事に出産されたひよこママ達が、小さなお子様と一緒に参加してくださいました。

元気に笑ったり、泣いたりしている生後何ヶ月かのお子様、そしてそれを見守るママ達。

妊娠できない辛さから、妊娠したときの喜びそして不安、出産の喜びそして出産後の不安、今は育児の楽しさそして不安・・・。いつも喜びと不安は隣り合わせ。でも総合すると、今は喜びや楽しさの方が大きい割合を占めているひよこママ達の顔は、とても美しく光り輝いています。

この会のお世話をしてくださる小児科医の橋本先生は、参加されるひよこママとお子様の発育に合わせてお話される内容を変えてくださいます。

今回ちょうど「自我」が目覚め、「何でもしたいしたい!」の自己主張がでてきた1歳のYくんのママの悩みに、橋本先生が答えてくださったことが印象に残りました。

何でもしたい!触りたい!は確認行動で、とても良いことです。また自我が目覚め、人見知りがでるのも社会で生きていくための知識を身につけているということで、とても良いことです。

3歳頃になれば、もっと自我が芽生えてきて、第一次反抗期に入ります。何でもイヤイヤ言ったり、言うことを聞かなくなりますが、それは一人の人間として自立していくための大切な過程なのです。

もっと大きくなって、思春期になると、第二次反抗期に入ります。まだ3歳の頃だと可愛いと思えた反抗もこの時期のものは、親ともかなり衝突してしまうものです。しかしこの時期の「反抗期」は、親を離れて自立できるようになるためのとても大切なものなのです。

親元を離れるためには「反抗期」は必要なのです。中学くらいにむやみに親に向かって、憎まれ口をたたいたり、無視したりするという行為は、親から自立するための大切な行動なのです。親にとっても辛い時期ですが、この時期がないと子供は自立できないのです。

今日集まってくださったひよこママ達は、これから育児をしていく上で、いろんな壁にぶち当たり、子供とも衝突し、悩み、そして笑い、過ごしていかれることでしょう。

必ず訪れる「子供の反抗期」。親から離れるための過程であると、胸に抱きながら、子供の成長を楽しむことができると良いですね。ただ「離れていく過程」というのには、少し寂しくなってしまいますけどね。

第8回ひよこママの会

☆ 12月13日(水) 13:30~15:30 ☆
<<「7回ひよこママの会」からの伝言>>
楽しみながら子育てができるというのは、とても良いことで、子供にとっても良いのです。その時にしっかり楽しんで子供の気持ちを受け止めることが大切です。
★★★今回のお子様の月齢は4ヶ月~11ヶ月です。★★★
<赤ちゃんの発達には法則性がある>
運動発達について・・・頭を上げて → 手で支えて → 足の方へ2_4発達していく
段階があるので、発達していないのにわざわざ立たせたり、わざわざ歩かせたりしなくて も良い。 
発達に合わせて順番にしていくと良い。
重力に抗して身体を持ち上げるようにしていく → 歩けるようになっていく 
<歩く前に>
痩せていたら、ハイハイが早い
太っていたらお座りが早い 
四つ這いしてから歩いた方が良い
いざってからではなく、四つ這いしてから歩いた方が良い
いざるのを覚えると、もう四つ這いしないが別に気にすることはない
<言葉の発達の前に>
人とコミュニケーションする手段が言葉であるので、人の顔を見ているか?が大切になってくる
4ヶ月前後に人の顔を見て、にっこり笑いかけるようになる
「あーあー」「うーうー」などはちゃんとした赤ちゃん言葉があると言われている
しっかりその言葉に答えてあげるのが良い 
「人見知り」は人の区別ができるようになった証拠である
お母さん以外の人は知らない人と判断できるようになっていく
<赤ちゃんの時期に大切なこと>
これは2_5大人にも言えること!
笑う、声を出す、泣くなどすると、お母さんは答えてくれる → 生涯にわたって人への安心感が育つ
人と人との交流を楽しんで! → 2歳まではTVをつけっぱなしにしないこと!TVの画面は平面的である。横・後ろの世界が捉えられなくなる。
子供が集中しているときは、大人は声をかけない! →集中力が欠ける
子育て = 待つこと。子供が動き出すまで待つこと。
赤ちゃん・子供が考えている時、回りの大人は待ってあげて! → 考える力を育てることになる
<ありふれた病気>
のどの痛み:溶連菌 ← 子供の風邪で注意が必要なもの(抗生剤)
きつい咳:マイコプラズマ肺炎 ← 子供の風邪で注意が必要なもの(抗生剤)
     百日咳(おっとせいのような咳) ← 子供の風邪で注意が必要なもの
尿路感染症:腎盂腎炎から膀胱炎になってしまうので注意!
鼻も咳もすべて防御反応。咳が出なかったら気管に入ってしまう。ただ寝られないなどがあれば、しっかり治療すること。
子供は寝る前と起床時は体温が高いもの。
*ノロウィルス ・・・ 冬の前半
          夜中にもどす、朝から下痢 →水分を無理に入れない!
もどしている時は水を入れてももどしてしまう。
もどした最終の時間を記録しておく。
*ノタウィルス ・・・ 冬の後半
  →下痢止め、むかつき止めは出さない!
*インフルエンザ ・・・1歳以上は予防注射をしてもOK!1歳未満は両親が受けること!母乳に影響なし。
ホルモン剤や精神剤は母乳に影響あり!
<育児の役割分担>
育児の悩みは1人でかかえないこと!

トランス脂肪酸との関係

最近その危険性を指摘されるようになった「「トランス脂肪酸」。通常に市販されている「マーガリン」「ショートニング」「植物油」「クッキー」「揚げ菓子」などに含まれています。

この「トランス脂肪酸」は、マーガリンなどを製造する過程において発生する人工的に作られたもので自然界には存在しない構造をしています。そのためにトランス型の油は体内では代謝されにくいものとなっています。

この自然界には微量しか存在しないトランス脂肪酸を過剰に摂取することで、人にとっては有害となる可能性があると言われています。先日アメリカのM社までもがトランス脂肪酸を使用することを禁止しました。その他デンマークではその含有量の上限を定めていたり、表示を義務付ける国も続々と出てきています。日本では、残念ながらその規制もなければ表示も義務付けられていません。

さて、その有害とは、コレステロール値が高くなり動脈硬化の発症原因となることがよく言われていますが、炎症因子や接着分子などを増加させる働きも指摘されているようです。その炎症因子は「アトピー」などのアレルギーを引き起こしやすくしているようです。

東洋医学的に言えば、炎症因子は「熱」を発生させ、接着分子は「停滞」を起こしますので、結果として「気滞」「痰」「鬱積」「化お」などを引き起こすと言えるでしょう。

33歳Tさん。西洋風料理が大好き、パンも大好き、揚げ菓子も大好き。特にパンに関しては、たっぷりマーガリンをつけて食べるのが好きで、一時は一食でマーガリンの450g箱の3/1を食べていたほど。大学時代にどんどん店舗が広がっていたファーストフード店やラーメン店に通い、ポテト、フライドチキン、こってりラーメンなどをたくさん食べていました。

もちろんそれだけが原因ではありませんが、Tさんにはそれらの原因とその後の過度のストレス、飲酒などにより、体の中で「痰湿状態」が進行し、それが炎症を持ち、結果として子宮筋腫を生じる結果となりました。

最近子宮筋腫も含め、アトピー症状を持つ人も多くなっているように感じますが、もしかしたらこれもそれらの食事によるトランス脂肪酸が悪さをしていることが原因かもしれません。

なるべく自然界に存在しないものは口にしない方が良いように感じます。後になってその危険性を指摘されても、体の中に蓄積されたものはそう簡単には取り除くことはできません。そのようなことが起きないようにするためには、危険な人工的生産物は避けた方が良いでしょう。

Tさんは今、自然のもので作られた漢方薬の「水快宝」「爽月宝」「桂枝茯苓丸」などを服用されています。今まで溜めてしまった「痰湿体質」の改善は、今始まったばかりです。

何年間かのスパンで治療を続ける必要がありますが、もっと年齢を重ねた際に発症する動脈硬化や脳出血などの疾患にならないようにする予防にもつながります。早くに気がついて良かったですね。

悲しいけれど

34歳Fさん。5年前に女の子を6回の人工授精にて授かりました。そして2年前より2人目を望み、人工授精を繰り返しているけれども1人目の時よりも反応が悪く、良い結果につながりませんでした。

自分なりに生活改善をしてみたり、極度の「冷え性」を改善するために「腹巻」「レグウォーマー」を使ってみたり、体を冷やす食べ物を控えるようにするなど様々努力してみましたが、一向に「冷え性」も改善しません。

これは体のバランスが自分の力では立て直しができないくらい崩れたためと判断し、漢方薬の力を借りることにされました。

Fさんにはまずは体のバランスが戻るまで、人工授精などの治療を休憩してもらうことにしました。そして「冷え性」の改善、卵巣の働きを良くするために補気・補血作用のある「婦宝当帰膠」をベースにし、竜眼肉が入った増血作用のある「参茸補血丸」を組み合わせ、体の立てなおしをしていきました。

しかし体の立て直しには多少の時間がかかるものです。Fさんは5周期漢方薬を続けても目立って体の変化を感じられないことに、少し不安を抱いていました。しかしそう感じていたちょうどその周期、妊娠陽性反応が出たのです!

人工授精をすることもなく、自然で妊娠できたその瞬間「漢方薬を続けていて良かった」と感じたと言われました。

そして順調にすくすくとお腹の中で育っていく小さな命。まだ鼓動は聞こえないけれども、確かなものが宿っていることが感じられるなかで、幸せな瞬間を楽しんでいました。

ところが、9週目のこと。突然の出血・・・!そして流産・・・。

期待に胸を膨らませ、小さな鼓動を大きく育てる日々を夢見ていたのに・・・。

結局Fさんの流産の原因は、抗リン脂質抗体症候群であることがわかりました。これは、抗リン脂質抗体が認められることで、動静脈血栓症、習慣流産、血小板減少症などの症状を呈する自己免疫疾患です。次回からの妊娠の際には、流産防止に努めなければなりません。

Fさんの辿ってしまった「流産」という道。しかし「流産」は悲しいけれど、「妊娠できる」ということで、次につながる良い兆候です。次に向けて体の立てなおしをしていけば、また小さな鼓動を聞くことができるでしょう。

Fさんにはまずは「婦宝当帰膠」「冠元顆粒」にて次の月経が来るまで立て直しをしてもらいます。流産後は出血が続くことがあります。子宮内をきれいにするために、活血剤を主に使用し、早くに月経が整うようにすることが大切です。

次のスタートラインは間近です。今の「悲しさ」を早く「嬉しさ」に変えられるように、気持ちの入れ替えも大切です。

皮膚掻痒症

アトピーでもなく、皮膚に発疹もないのに、かゆみを感じることがあり、その症状はこれから冬にかけて多くなってきます。

特に冬場は暖房器具などの使いすぎで皮膚が乾燥しやくすなり、その症状が起こりやすくなります。「皮膚掻痒症」というこの症状は、肝臓病、腎臓病、糖尿病などの内科的な異常がない場合は、日常生活を気をつけることで対処が可能です。

自分では対処できない赤ちゃんやお子様には、ママやパパがしっかりケアしてあげてください。痒くて夜中に掻いて引っかき傷だらけになっているお子様の姿は、とても可愛そうです。

まず、こたつ、電気カーペット、温風ヒーター、エアコンなどによりドライスキンになることから守ってあげましょう。室内の乾燥には加湿器や部屋に濡れたタオルを干すなどして、ある程度の湿度を保てるようにします。また過度の暖房にも注意が必要です。

その外、入浴時にあまり油分を取り過ぎないようにし、タオルなどであまり擦らないようにします。また入浴後は皮膚表面が乾燥する前に、保湿クリームやローションを塗っておくことが大切です。

そこで、赤ちゃんでも安心して塗れ、おすすめしたいのが「瑞花露クリーム」と「瑞花露ローション」です。べとつきがなく、無香料ですので、扱いやすいものです。これから迎える厳しい冬、荒れた手やお肌の強い味方になってくれることでしょう。是非お試しください。

プレマリンを使わなくても

31歳Kさん。結婚5年。不妊治療歴2年。

もともと生理不順があり、周期が一定でないために、少しお薬の助けを借り周期を整えることで、妊娠へ繋がるように治療が続けられ、2年が経過しました。

漢方の周期療法を始めたのはこの秋からで、2周期目になります。

婦人科で使用されているお薬は、卵胞ホルモン剤の「プレマリン」、中用量ピルの「プラノバール」など。

しかしKさんの卵胞や内膜などの状態を聞く限り、クロミッドなどの排卵誘発剤を使用するだけで良いのではないかと感じるのです。なぜならば、Kさんの卵巣にはきちんと育った卵胞が見えていて、それがしっかり排卵すれば、黄体ホルモンが自然に出てくるのではないか、と考えるからです。

それらのお薬も必要なのかもしれませんが、少しでも体への負担を軽減させることを考えると、お薬は極力少なくし、Kさん本来の自分の力を引き出せるように持っていくことの方が、良いのではないでしょうか。もし2人目のことも考えるのであれば、尚更です。

しかし、処方されているものは飲まないわけにはいきませんので、その処方されているお薬の副作用を軽減するように、また排卵期には、「シベリア霊芝錠」「爽月宝」などの漢方薬を調整しました。

少しでもKさんの自然の力を引き出し、赤ちゃんが授かっても大丈夫なように健康な母体をつくる手助けができるように努めています。

新薬の調整だけで授かった場合は、どうしても母体の保胎力が弱く、流産の可能性が高いものです。その可能性を低くするための、母体の健康づくりは必須です。そして健康な母体の準備ができれば、新薬による調整もうまくいきます。まだ31歳と若いKさん、その効き目が現れるのも近いことでしょう。

無月経

25歳Oさん。初潮は17歳の時。始まったときから1ヶ月前後で月経が来たことがなく、何ヶ月かに1回来る程度で、20歳を過ぎてからは全く来なくなってしまいました。

最初は「楽だなぁ」と月経が来ない月日を楽しんでいました。しかしそのまま2年間来なかったので、さすがに心配になり、婦人科を受診。その結果、お薬で月経を起こしました。その時、もともと胃が強くないOさんにとって、ホルモン剤のお薬は、吐き気を伴うなどとても辛く、嫌な思いをしたのです。

その時に1回、薬で月経を起こしてから3年が経ちました。自然のまま月経が来ることを望んでいたのですが、結局3年間月経を見ることはなく、時は過ぎてしまいました。

25歳になった夏、人生の大きな選択とそのとき抱えていた大きな仕事が重なり、身体に過度のストレスがかかりました。その結果、起こったことは、思いも寄らない「痛み」でした。それは下腹部から下にかけての陰部の痛みだったのです。

場所が場所だけになかなか親にも告げることができず、婦人科にも行く勇気もなく、しばらく様子を伺っていました。しかし痛みは一向に良くならず、酷くなるばかり。意を決して親に告げ、婦人科を受診。ところが原因不明ということで、痛み止めと軟膏が処方されましたが、1ヶ月経っても良くならず、困り果てて漢方を求めて来られました。

まずはOさんの無月経というホルモンバランスが崩れている状態をまずは改善することを考えます。次に1ヶ月以上も続く痛みにより、緊張してしまった身体と気持ちをほぐすことも考えなければなりません。

婦人科でも次にドオルトンやテルロンの薬により、月経を起こす治療を始めるようですので、共に「婦宝当帰膠」「爽月宝」などを併せていくことにしました。

また緊張した身体と気持ちをほぐすため、また月経と関係のある経絡の「任脈」を調整するために、鍼灸治療も併せて行っていきました。

治療を始めてまだ2週間ほどですが、以前は常に痛かったのが、時に忘れることがあるようになってきました。もうすぐ月経が来る予定です。月経が来て、ホルモンバランスがもう少し整えば、痛みは軽減することでしょう。

月経はまだ若い女性にとっては大切なものです。Oさんの場合は、たまたま過度のストレスにより、ホルモンバランスが崩れていることが、下腹部付近の「痛み」として現れたのですが、何らかの形で症状が現れてくるものです。

月経が来ないまま何年も経過するのは良くありません。楽だと思わずに、恥ずかしがらずに、邪魔くさがらずに、婦人科を受診してください。もし婦人科に行くのに抵抗があるのであれば、漢方薬から始めてみてください。きっと良い方向に向かうはずです。

心の病

子供は成長していく過程で、様々な病気に罹ります。

生後4週間までの新生児期では「先天性の疾患」など、1歳までの乳児期では「下痢」「発熱」「湿疹」「嘔吐」など、6歳までの乳児期では「はしか」「水疱瘡」「腹痛」「自閉症」「多動性障害」など、12歳までの「学童期」には「感染症」「外傷」「事故」「多動性障害」「不登校」など、15歳までの思春期には「神経性疾患」「不登校」などのようです。

しかし最近の傾向としては、「心の病気」「肥満」が増えてきていると言われています。

感染症などは情報が多く提供されるこの現代では、予防することへの意識の高まりにより、それが広がることを防ぐことができるようになってきていますし、感染しても初期発見により、命を失うようなことは数少なくなりました。

ここ最近では、ノロウィルスへの感染が広がり問題になっていますが、感染源であるカキを生で食べない、手洗い、うがいをしっかりする、ことにより予防は可能です。またこれから流行るインフルエンザにも手洗い、うがいは欠かせません。この時期、当店でもすすめ、需要のあるうがい薬に「板藍茶」があります。是非「板藍茶」にて、元気に冬を過ごせるようにしてください。

さて一方で、どんどん増える子供の「心の病」。

少子化が進み、親の子供1人にかける時間が多くなっているはずなのに、なぜ「心の病」が増え続けるのでしょう。反対に1人にかける時間やお金が多くなっているがために、子供に知らず知らずのうちにプレッシャーを与えてしまっているのかもしれません。

また兄弟が居ないことにより、集団生活での自分のあり方がわからなくなってしまうのかもしれません。

しかし心に病を持ち始めたときは、必ず子供に何らかの変化が現れているはずです。「なかなか起きられない」「ぐずる」「呼吸がおかしい」「うとうとすることが多い」など、そのサインである変化を素早く察知し、対処してあげることができるのは親です。

小さなサインも見逃さず、しっかり受け止めてあげてください。心に空いた大きな穴に一度はまり込んでしまったら、なかなか抜け出せなくなってしまいます。大きな穴を覗き込んでいるときに、救い出してあげてください。

親の温かい眼差しと大きな手が必要です。それでも足りない分は、漢方薬でも助けが可能です。是非ご相談ください。

顎ラインのにきび

37歳Sさん。20歳過ぎ頃には、頬やTゾーンにプツプツできていたニキビ。その頃はちょうどお化粧を始めた時期でもあり、若い肌には化粧が合わなかったのか、プツプツできるニキビに悩まされていました。

しかしそれも25歳を過ぎる頃には、食事会などで夜遅く食事をしたり深酒をした後に、プツッとできる程度になりました。それでも気をつけていないとプツッとできるニキビに時に悩まされ、全くニキビの痕すらない人の肌を羨ましく見つめていたようです。

しかしここ1ヶ月ほど前より、顎ラインにブツブツたくさんのニキビが出始めました。今までのものとはタイプが異なり、ブツブツとたくさんでき、なかなか治らず、消えることなく次のものが出始める有様。生き生きしている部分はとても痛く、白く膿を持つものもたくさん出来ているのです。

いつもなら1週間ほどで治まるのが、1ヶ月経っても生き生きしたままのため、周期療法をしているついでにニキビ対策の相談を受けました。

ちょうどニキビが出始めた1ヶ月ほど前より、職場でストレスを感じることがあること、そして周期25日目にもなるのに低温期のままで、婦人科の先生にも「今周期はまだ卵胞が見えていませんね」と言われたこと、FSHがかなり高い数値を示していること、などから過度のストレスによりホルモンバランスが崩れてしまっていることが見て取れました。

そしてそれが原因でニキビが出てきたのです。

特に顎ラインのニキビは、ホルモンのバランスをとても反映しています。その部分に何かトラブルがある場合は、月経周期は一定でもホルモンバランスは崩れ、それを現す基礎体温表がきれいなニ相性にはなっていないことが多いものです。

Sさんの場合も今周期は、二相性にならず、このまま無排卵のまま月経が来ることになるかもしれません。そうならないために、「婦宝当帰膠」「瀉火補腎丸」などにて補気補血をしながら、卵胞期の体温が少し高めになっているのをまずは下げ、良い卵胞を作るために「陰」を強めるお薬を調整することで、間接的にニキビの症状を治すことにしました。

しっかり卵胞が育ち、排卵がスムーズに行けば、停滞していた「気血」の流れが良くなり、肌の調子も良くなります。

顎ラインになかなか治らないニキビを見つけたら、危険信号です!早めにその信号を察知し、対処してください。