プレマリンを使わなくても

31歳Kさん。結婚5年。不妊治療歴2年。

もともと生理不順があり、周期が一定でないために、少しお薬の助けを借り周期を整えることで、妊娠へ繋がるように治療が続けられ、2年が経過しました。

漢方の周期療法を始めたのはこの秋からで、2周期目になります。

婦人科で使用されているお薬は、卵胞ホルモン剤の「プレマリン」、中用量ピルの「プラノバール」など。

しかしKさんの卵胞や内膜などの状態を聞く限り、クロミッドなどの排卵誘発剤を使用するだけで良いのではないかと感じるのです。なぜならば、Kさんの卵巣にはきちんと育った卵胞が見えていて、それがしっかり排卵すれば、黄体ホルモンが自然に出てくるのではないか、と考えるからです。

それらのお薬も必要なのかもしれませんが、少しでも体への負担を軽減させることを考えると、お薬は極力少なくし、Kさん本来の自分の力を引き出せるように持っていくことの方が、良いのではないでしょうか。もし2人目のことも考えるのであれば、尚更です。

しかし、処方されているものは飲まないわけにはいきませんので、その処方されているお薬の副作用を軽減するように、また排卵期には、「シベリア霊芝錠」「爽月宝」などの漢方薬を調整しました。

少しでもKさんの自然の力を引き出し、赤ちゃんが授かっても大丈夫なように健康な母体をつくる手助けができるように努めています。

新薬の調整だけで授かった場合は、どうしても母体の保胎力が弱く、流産の可能性が高いものです。その可能性を低くするための、母体の健康づくりは必須です。そして健康な母体の準備ができれば、新薬による調整もうまくいきます。まだ31歳と若いKさん、その効き目が現れるのも近いことでしょう。