来年も

5月から「ぷれぷれママ」のブログを書き始め、7ヶ月が経ちました。

同じように妊娠できずに悩んでいる人達の声を少しでも多くの人に伝えることで、何度もくじけながらも希望を持ち、治療を続けている人達の心の支えになれることを祈りつつ書き続けています。

「いつまで続けたら良いのだろう・・・。」

「いつ私達に喜びが訪れるのだろう・・・。」

「プラス思考に!」と思いつつ、基礎体温表に一喜一憂し、生理が来るたびにどうしてもマイナス思考にならざるを得ない毎周期。

旦那様にもそんな気持ちは全部は伝わりきらない・・・。

一人で悩んでしまう、そんな時に、このブログを読んで、マイナスの心をプラスにしてもらいたいのです。

そんな気持ちが来年も伝わると良いな、と思っています。

来年もよろしくお願いいたします。

初めての妊娠

9月にHPの「レディース相談票」にて不妊の相談をされた32歳のHさん。

ホルモン数値などには問題はないので、漢方を試したい、とのことでした。

タイプとして「お血タイプ」でしたので、「桂枝茯苓丸」を中心にお勧めをし、漢方を飲み始めて1周期目、とても体温がきれいになり、Hさん本人も漢方の効き目の速さにびっくりされていました。

どうしても漢方薬は「長く飲まないと効かない」というイメージがあるのですが、決してそうではなく、急性の症状や慢性になっていない体質改善であれば、早ければ3日も服用すれば改善が見られるものです。

Hさんは、2周期目に差し掛かったところで、高温期が続き、「もしかして」と検査薬を試してみると、陽性反応が出たのです!

今まで全く妊娠の兆候すらあったこともなかったのに、こんなにも早く妊娠できるとはHさんも思ってもいなかったことで、驚きと嬉しさいっぱいの感激メールを送ってくださいました。初めての妊娠ですから、当然のことでしょう。

ところが先日、今月に入って「稽留流産」にて掻爬手術を受けられたとの報告を受けました。

よく伺ってみると、子宮の内部に突出する小さな子宮筋腫があり、それが赤ちゃんの成長と共に大きくなってしまうタイプのものだったために、今回の結果となったようです。

Hさんは、今回のことで、ますます希望が膨らみ力が沸いてきたようで、来年に筋腫を取り、新たな気持ちで再チャレンジする決意をされました。

通常、小さな筋腫であれば取らずとも妊娠・出産可能なのですが、Hさんの場合のように赤ちゃんの成長と共に大きくなるものや、出来ている場所が悪いものであれば、妊娠のためには、取り除く必要があります。

また1年ほど時間に余裕があるのであれば、3cm以内であれば手術をせずに漢方にて筋腫を小さくすることも可能です。

どの方法を取るかはご本人の自由です。

Hさんの決意は力強く、明るい未来に向けて真っ直ぐ進まれているように感じました。きっと良い結果に繋がることでしょう。

これからなのに・・・

40歳のKさん。結婚5年目。

今までに人工授精を5回、体外受精を2回、顕微授精を1回。

いずれも良い結果には至らず、「漢方を試してみよう」と当店に問い合わせをされました。

Kさんは「冷え性」「便秘」「疲れやすい」などの症状をお持ちで、基礎体温は全体的に高めでした。排卵はあまりスムーズに行われていないようで、高温期への移行も階段状で、高温期も短め、全体的に周期も25日を切るくらいの短いものでした。

「高めの体温を下げること」「排卵をスムーズに行くようにすること」「高温期を長く保てるようにすること」が大切になってきます。まずは、「杞菊地黄丸」「爽月宝」「十全大補丸」などを中心に漢方を処方しました。

1周期が終わるたびに症状の変化と基礎体温票を連絡いただき、それに合わせて少しずつ処方を変更して体調が整うように調整していきました。

そして3周期服用されて、効果が出てきました。

高めだった基礎体温がちょうどよい体温に整い、短めだった低温期と高温期が長くなり、今までオリモノがあまりなかったのが、あるようになってきました。

ところが、Kさんより「今周期で漢方を止める」との意思を伝えられたのです。

せっかく体調が整ってきたのに、ここで止めると今まで調整してきたものが台無しになってしまいます。もう少し続けられたら、人工授精や体外受精をされても良い結果が得られるようになったかもしれません。

Kさんにしてみれば「早く早く」と思っている中の「3ヶ月も費やしたのに」というお気持ちが強かったのかもしれませんが、とても残念な気持ちでいっぱいです。

よく患者様より「どれくらい服用を続ければよいか」と聞かれますが、その時は「まずは最低でも3周期お試しください」と答えています。3周期服用されれば何らかの改善が見られるはずだからです。

しかし、「3周期で妊娠というよい結果が即出る」とは限りません。今までのホルモン治療が長ければ長いほど改善にかかる期間は長くなります。ただ漢方での改善は、長いようで結果的には近道の改善となるのです。

決して焦らずにじっくりと、ご自分の体の改善を見守ってもらいたいです。

サンタからの返事

昨日はクリスマスの日。大切な人への贈り物はされましたか?

別に信者でもないのにクリスマスを祝ってしまうのは、美しく彩られる街に包まれているうちに、自然と心が躍り祈りを捧げてしまうからなのでしょう。

そのクリスマスにプレゼントを運んでくれる「サンタクロース」。

そのサンタさんから手紙の返事が返ってきたら、子供の夢に花を添えることができるのではないでしょうか?

実は「サンタさんからのお返事」は、以前よりされていたことなのです。世界中から届けられるサンタさん宛ての手紙全てに対して、返事が届けられているのです。

そこは、サンタクロースの故郷であるフィンランドのラップランド州サンタクロース村郵便局。ここの消印が押されたサンタからのカードが届くようになっています。

今や携帯やPCのメールが使用され、「手紙を書くこと」が以前に比べて少なくなってきています。子供達はどうでしょうか?やはり「手紙離れ」となっているのではないでしょうか。

「手紙を書くこと」「返事が返ってくること」の「喜び」、手紙でしか味わえない「感動」を是非子供達に伝えてほしいです。

この「サンタさんからの返事」は、子供達に夢を与えてくれる素敵な贈り物ですよね。

初の自然減

日本政府がまとめた人口動態統計で、この2005年は、「出生数が死亡数を下回る『自然減』となる」ことがわかりました。

今までにも政府や企業が「出産・子育て支援」に取り組んできましたが、この統計によると、その成果が現れていない結果となりました。

「なにが問題なのか」「改善すべきはどこなのか」・・・社会全体が意識改革をし、変わっていかなければならないところまで来ているようです。

どんどん増える「ニート族」、「結婚しない30代男女層」、「増え続ける教育費」、「要介護の人口増」・・・

この自然減になってしまった日本の社会を増加へと導く改革は、なかなか問題点が絡みすぎて、そう簡単にはいかないようです。

人口減の問題点は、「子供が減る」と、「労働力の低下」により日本の「産業の活力」が失われ、結果として「日本の経済力」が失われ、世界での「日本の存在」が危うくなる、ということに繋がっていきます。

何とか、この絡み合った問題点を少しずつでも解いていく意識改革をしないといけません。これから産まれてくる子供達、これから大人になる子供達に、「日本に産まれ、育ってよかった」と言ってもらえるような夢のある社会にしていきたいですね。

捏造された怖い光景

「どこかで自分のクローン人間ができあがっている」という「怖い光景」は捏造でした。

黄教授による「ES細胞論文捏造」の出来事。

理論上では「これだけできるはず」の仮説が、なかなか結果として結びつかないときの「もどかしさ」は研究者としてはかなりの苛立ちとともに感じることです。

ただその「苛立ち」を捏造によって消し去ろうとするのは研究者としてしてはいけないこと。結果としてやってしまっても心の中での「苛立ち」は消し去ることはできていなかったはず。おそらく黄教授は今、その心苦しさから解き放たれ、すがすがしい気持ちになってことでしょう。

今回は失敗に終わりましたが、近未来に作られるであろうこの「ヒトクローン胚からのES細胞」は、新たな医療技術を生む出すことになるはずです。それにより今まで難病と言われ、治療方法がなかった疾患へのアプローチが可能となったり、先天性の疾患で生活の制限のあった子供達にも明るい未来がやってくることは待ち遠しいことです。

しかしその傍らで、「最先端医療技術がもっと進んで欲しいと思う気持ち」と「どうしても科学を追及したいという研究者の思いにより起こりうる危険を避けたい気持ち」の2つの「思い」があり、おそらくあらゆる事件へと繋がっていくことも予想されるのです。

事件へと繋がる前に、真剣に話し合わなければならない瞬間がやってくる一幕をこの件で垣間見たような気がします。

不正出血の診断法

「不正出血」とは、「月経期以外の時期に出血している状態」もしくは「月経後に出血が続く状態」のことです。

中医学では、そのことを「崩漏」もしくは「崩漏下」といいます。

その字のそれぞれの意味は「崩」は「急激に多量の出血が起こるもの」のことで、「漏」は「だらだらと少量の出血が続くもの」のことです。

「漏」から始まり、それが長引き気血を消耗すれば「崩」に転化することがありますが、大体良く訴えられる症状としては「漏」の段階の人が多いものです。

その原因として「衝任脈」の損傷による固摂機能の失調によるものですが、衝任脈の損傷の原因としては「血熱」「気欝」「血お」「気虚」「陽虚」「陰虚」などがあります。

『「血熱」が原因で「崩漏」になる』とは・・・、

常々「熱がり」な体質で、「ピリ辛系の食べ物」を良く食べたり、サウナに入ったりするなど「熱邪の侵入」を受けると、熱が体の中に多くなり、その熱が原因で「不正出血」になること。

『「気欝」が原因で「崩漏」になる』とは・・・、

常々「イライラ」したり「くよくよ」したりと「抑欝」傾向の性格で、そのことが肝の欝熱を生み出し、肝の蔵血機能が失調し、「不正出血」になること。

『「血お」』が原因で「崩漏」になる』とは・・・、

月経期や産後に「冷え」や「熱」を受けた場合、「血お」を生じ、それが子宮内の循環を悪くすることで「不正出血」となること。

『「気虚」が原因で「崩漏」になる』とは・・・、

常々「脾気不足」であったり、「食べすぎ」「飲みすぎ」「疲れすぎ」などによって「脾気」を損傷することにより、「不正出血」になること。

『「陽虚」』が原因で「崩漏」になる』とは・・・、

もともとの先天の気が弱かったり、更年期などで、「腎陽」を虚衰され、「不正出血」となること。

『「陰虚」』が原因で「崩漏」になる』とは・・・、

もともと虚弱体質だったり、多量の出血、慢性病などにより「腎陰」が不足し、虚火により「不正失血」となること。

上記のように、一言に「不正出血」といえども原因は様々です。

本当にすぐに止めないとならない「出血」なのか、出ききらずに残っているから出ている「出血」なのか、によっても対処方法が変わってきます。

「不正出血かな」と思われる人は、必ず専門家に相談し、真の原因を追究して、根本より改善するようにしてください。

ヘルパー派遣で支援

ママになったばかりのママ達を支援しようと、ヘルパーを派遣する自治体が増えてきました。

その背景には、急速な少子化が進む中で、子育てに対する親の負担感が高まってきていることがあるようです。

以前は祖父母に手伝ってもらえたのが、核家族で孤立したり、晩産化で祖父母が体力的に無理だったりするケースが増え、ヘルパー利用者が増えているのです。

5歳児までのお子様を持つママの半数以上が、子育てに「不安」や「負担」を感じているという調査結果が出ています。「寝不足」「産後の体調不良」により、「疲れが取れない」と訴えるママが多いといいます。

家で、子供と2人で悩まずに、ヘルパー派遣によりすぐに近くに相談できる人がいるようにすることで、「精神的」「体力的」な負担を軽減させることも大切です。

「子育ては母親がやるもの」との頑固な囲いは取り払い、地域のみんなで少ない子供を育てていく、という意識を持つことができれば、孤立化することもなく、子供のためにも良いことです。

全て自分でやろうとせずに、人に任せられるものは任せ、自分の体と心を休めるように地域支援のヘルパー制度を利用することを考えてみるのも良いかもしれません。

早期発見の大切さ

昨日の「発掘!あるある大辞典Ⅱ」は、「女性の体を総点検」と題した年末特番でした。

その結論としては、「早い時期に健康の異常を点検し、その原因を発見し、治療を行えば、体へのダメージが少なくその後も快適に過ごせるが、発見が遅れると、ダメージが大きくなるので、異常は早いうちに点検を!」というものです。

番組の中で、その異常の発見方法をわかりやすく解説してあったので、以下にまとめてみました。

☆月経が女性特有の病気のシグナルである。正常な月経とは?

  「量は多い日でも普通のナプキンを2~3時間変えなくても良い程度」

  「月経周期は25~38日で、毎月一定」

  「日常生活に支障があるくらいの痛みはない」

☆月経の量が増える、期間が長くなる場合

  「レバー状の塊が出たり、下腹部だけが出てきたりしている人」は「子宮筋腫」の可能性

☆月経の量が減る、期間が短くなる場合

  「卵巣の機能が低下し、卵巣に液状の腫瘍ができ卵巣が腫れる」という症状の「卵巣嚢腫」の可能性

☆生理痛が我慢できないくらい酷い場合

  「『子宮内膜症』によって、子宮内膜細胞が生じた箇所が月経と共に痛んでいる可能性」

☆足の冷えがきつい

  「足の冷えが子宮や卵巣に悪影響を与える」

上記のチェックで、「いくつか当てはまる人」または「月経周期が一定でない人」は、是非一度検査に行ってください。

検査で原因がわかった場合、わからなかったけど調子が悪い場合も、是非漢方の扉を叩いてください。西洋現代医学と併せて治療を行うことで、より早くて確実でその原因を作った体質の改善も行うことができるために、その後もより快適に過ごせること間違いなし!です。

オリモノ

一般に、排卵の前後は「オリモノ」が増えるものです。排卵時には、割合にドロッとしたオリモノになり、排卵が行われたことを確認します。

中医学では、その「オリモノ」を「帯下」と呼びます。帯下の量が増え、色や質、臭いに変化があり、全身症状を伴うものを「帯下病」と捉えます。

帯下の多くの原因は、任脈(お腹の真ん中を縦に通っている経絡)が不固となり、帯脈(腰のラインを横に通っている経絡)の制約が失調することによるものです。

その他の原因として、

「脾虚(脾経の経絡が弱っている)」で運化が失調して内湿が降りる、

「腎虚(腎経の経絡が弱っている)」で任脈と帯脈の制約が失調して陰液が流出する、

「月経後」や「産後」で胞脈(子宮の経絡)が空虚になった時期に、湿濁が侵入して任脈と帯脈を損傷して起こる、

などもあります。

西洋医学的には、「腟炎」「子宮頚管炎」「子宮内膜症」などの疾病でも帯下病が起こります。

その治療としては、西洋医学的には「消炎剤」「抗細菌剤」の服用になりますが、中医学的には「健脾」「補腎」「昇陽」「去痰」を原則として、湿毒が強い場合は、「解毒」、「清熱燥湿」の方法を用います。

もし、「排卵期」でない時でも「オリモノ」が多くある場合は、これらの疾患を疑う必要があります。長い期間「オリモノ」があるからと言って何回も排卵をしているわけではないのです。まずは検診をおススメします。