次は本日の目玉商品。本場中国の山東省にある山東中医薬大学・産婦人科教授の孫振高先生の
講義です。
東京⇔山東をネットで繋いで「原発性卵巣機能不全にたいする治療の攻略と症例検討」
です。(すごい時代ですね、中国に行かなくてもネットで講義を受けられるのですから)
今回の専門講座の目玉講座の一つです。
「POI(原発性卵巣機能不全)に対する治療の攻略と症例検討」
*概念
卵巣機能衰退の原因は原発性の欠陥である
「POF」は衰退の終末段階をさし回復見込みがないという、厳しい診断ではなく、
「POI」はPOFより客観的に配慮し、一連の病理変化を生じる過程としたのです。
*定義
40歳以下の女性
持続的に4か月閉経あるいは月経稀発、
2回あるいは2回以上の測定でFSH>25IU/L
ただし、4週間の間隔を置く
*POIの発症率
年令と相関…40歳以下では1/100
30歳以下では1/1000
POI発症率は1~2%ですが中国では500万患者と推測されています。
*なぜ発症するのでしょう(原因)
医原性(癌の治療の放射線療法、化学療法、子宮全摘の手術など)
ウィルス流行性耳下腺炎性卵巣炎
遺伝子関連の染色体異常
自己免疫疾患のAPSやドライアイ症候群などがあげられます。
*ホルモン補充(HRT)の重要性
POIの患者様にホルモン補充治療が速いほど卵巣機能が回復する見込みが大きい。
POIの患者様にホルモン補充治療して排卵誘発ができる。
漢方薬とホルモン補充によりより効果が発揮できる。
患者さんの中には漢方薬だけ服用されている方もおられますが、ホルモンとの併用が、
より効果的と話されていました。
*症例では
症例1:30歳、無月経3か月 FSH:87.69mIU/ml LH:59.22 mIU/ml E2:7Pg/ml
のかたが、漢方薬とホルモン剤を3か月併用でタイミングで妊娠、出産されたことを話され
ていました。
症例2:35歳 閉経5か月以上FSH:187.03mIU/ml LH:90.34 mIU/ml E2:5Pg/ml
このかたもホルモン剤と漢方薬を併用され3か月で自然妊娠され、
安胎薬で健康な男児を出産されたことを報告されていました。
まとめとして、
薬は漢方薬、ホルモン剤の中西医合作と
精神調節で心と体のバランスを図る事の重要性を説かれていました。
当店にもFSHが高い方が多く来られています。
今回の研修を生かして、皆様により良い結果を提供するべく実践で頑張りたいと思いました。
投稿者:古村滋子
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