お臍のトラブル

お子様のお臍が炎症を繰り返す場合は注意してください。

妊娠初期の胎児の膀胱とお臍はつながっています。その部分は徐々に細くなり、通常は妊娠10週頃までには閉じるものです。

ところがそれが完全に閉じずに不十分な状態で産まれてしまったのが「尿膜管遺残」です。内腔がお臍から膀胱までつながっていたり、お臍と小腸がつながっていたりします。

「尿膜管遺残」があるお子様は、時に膀胱からの細菌により感染することがあり、そのことが原因でお臍に炎症が起こり、膿が出たりすることがあります。このことは、超音波検査にて診断が可能で、その改善としては手術を行うことになります。

ところが、「尿膜管遺残」ではないのに、お臍がジュクジュク膿んでいるお子様が増えているようです。

それは東洋医学で言う「痰湿」と捉えられる症状で、その原因は「夜遅い食事」なのです。

最近は、「塾通い」をしている子供が多くいます。その子供たちは必然として遅い食事を採ることになってしまいます。それがお臍がジュクジュクする原因となっているのです。

もしお子様のお臍がジュクジュクしていたら、気をつけてください。

器質的な原因が何もなければ、ジュクジュクの対処方法として抗生剤を使うのではなく、生活習慣の改善を行うようにもしてください。