アグネス論争を考える

約20年前に歌手のアグネス・チャンさんが、職場に乳児の長男を連れて行った際、その行動が職場で批判の的となり、子連れの是非についての論争が起こった事件がありました。

それが約20年経った今、中小・ベンチャー企業の間で、会社に子供を連れて行き、働くことができる職場が増えてきたようです。これは優秀な人材の確保のための企業の選択でもあるようです。

今までなら、「家庭か仕事か」とどちらかを選択しなければならなく、優秀で企業としても辞めて欲しくない人材であっても本人が「家庭」を選んだ場合は、仕方なく退職せざるを得なかった現実がありました。しかし、こういった配慮のある職場が増えると、女性の社会進出と育児の両立が容易にできるようになってくるかもしれません。

ただまだまだこの取り組みも不十分で、仕事の能率や子供の安全面を考えると、その制度を取り入れる企業はほどんどないのが現状ですが、そういった取り組みが少しでも行われている現状があるということは、働き続けたい女性にとって、とても嬉しいニュースです。

アグネス・チャンさんの行動がようやく今、認められようとしています。男性中心の社会だった日本では、なかなか越えられない大きな壁でしたね。まだ越えられていませんが、これから日本の女性はもっとパワフルに社会進出していくことでしょう。