無駄ではないお薬

カウフマン療法による治療をしつつ漢方薬を服用されている28歳Aさん、体外受精に向けて体の調整をしている36歳Tさん、プレマリン、プラノバール、にて生理を起こしながら治療をすすめています。

今周期は明らかに調整だけの周期で、周期の終わり頃にお薬により生理を起こすことになっているAさん、採卵はしたものの、今回は戻さずに次の周期を待つことになったTさん、どちらも口を揃えて「今周期は妊娠には至らない周期なのに高温期の漢方薬は飲まないといけないのですか?」と尋ねられました。

確かにどうせ流れてしまう内膜なのに、それをふわふわに育てるために高温期にはそれ様のお薬を飲むわけですから、もったいないように思えます。

生理が来たときには、望みをかけて飲み続けた漢方薬が全て流れていってしまうように感じます。「またスタート地点でやり直しか・・・」と思ってしまいます。

しかしこれは無駄なことではないのです。美しい高温相を作ることは、黄体ホルモンが十分に出て、内膜がしっかり育った証拠なのです。それを整えることは、次の周期を良い状態に導くことに繋がるのです。決して無駄ではないのです!

次の良い結果に繋がる源と捉え、「参茸補血丸」「参馬補腎丸」「帰脾錠」などの高温期の丸い玉をしっかり飲んでください。それを口に入れた分、しっかり体に返ってくるものです。是非お薬を飲む際には、次の周期、そしてその次の周期・・・と変わっていく体を期待して、楽しみながら飲んでください。きっと良いことがあるはずです。