パキシルで先天異常増加?

先日は男性が「パキシル」を服用している時の副作用について記しましたが、今回は女性で特に「妊婦」が服用したときの影響について記します。

2000年11月より日本で販売されている「パキシル(塩酸パロキセチン水和物」。昨年の売り上げは420億円で、「抗うつ剤」として幅広く使用されるようになっています。

この「パキシル」を妊婦が服用した場合、他の抗うつ剤に比べ、「胎児の先天異常の発生率が高い」という調査結果がこの秋に発表されました。

現時点では因果関係ははっきりとはしない、と言われていますが、実際、調査では、妊娠3ヶ月までに「抗うつ剤」を服用した妊婦から産まれた子供の中で、先天異常発生率が約4%のうち「パキシル」服用での発生率は約3%であるというデータが取られています。

妊娠が確認されてからは通常一般の西洋薬は服用しないように言われますが、上記のデータからでは、妊娠が確認されるまでに服用していた場合にもその結果に繋がることを意味します。

妊娠の可能性のある女性は、なるべくこの様に作用の強いお薬は服用しないように気をつけてください。この世に生まれてからも元気に育つことができるように。