無月経克服の次に

34歳のMさん。昨年の9月に生理が来てから4ヶ月無月経の状態。ご結婚2年目で「早くに子供を」と望んでおられた矢先の出来事でした。

早速病院に行き検査をした結果、「多嚢胞性卵巣症候群」という診断でした。今回4ヶ月も無月経だったのは、卵胞が未熟のために無排卵状態となった結果だったのです。

なかなか自力では排卵が起こらない、というので排卵誘発剤によるタイミング法をされていましたが、それでもなかなか恵まれず、「漢方薬の力を借りたい」と来店されたのは、今年の5月でした。

Mさんは、排卵誘発剤を使用してのタイミング法を続ける方針でしたので、漢方薬で改善したい時期は低温期で、低温期に「シベリア霊芝」や「桂枝茯苓丸」などを処方しました。漢方薬により質の良い卵ができることで、排卵後、高温期ができ、受精しなければ生理が来る、という段階を踏んでいくことになります。

漢方薬を服用されてから2周期目の7月にはまだ安定した月経周期ではありませんでしたが、3周期目の8月には、30日に安定し、質の良い卵ができるようになってきました。

そして10月末の排卵期。

やはり自力では難しいようで、内服薬の「クロミッド」を服用したけれどもそれでも排卵せず、結局HMG製剤「フェルティノーム」の注射後、HCGの注射をする「HMG-HCG療法」を行われました。これは強力な排卵誘発法になります。あまり何度も繰り返し行われることは副作用のことのあり、おススメできませんが、今回はとても質の良い卵胞が育ったということで、Mさんたってのご希望でした。

しかし、その結果、昨日に「陽性反応」の報告を受けました!

無月経克服より約半年。次の嬉しいステップに進むことができました。

まだまだ安心はできませんが、また次の嬉しいステップを踏めるようにMさんと共に時を刻んで行きます。