今までとは違うIVFのステップ

今日、38歳のWさんは、体外受精(IVF)の最後のステップである「胚移植」をされています。私達も何だかドキドキした1日を過ごしました。

その「胚移植」のステップに行くまでには、いくつかのステップがあります。

まずは、「排卵のコントロール」。月経前、点鼻薬「スプレキュア」により排卵をコントロールし、次に「排卵の誘発」。月経後、排卵誘発剤(HMG)を注射し、月経開始後約2週間程経過したら、超音波検査などにより卵巣内の卵子の成熟度を確認します。卵子が十分に成熟していると確認してからHCG(妊娠時に分泌されるホルモンのヒト絨毛性ゴナドトロピン)を注射します。

次に「採卵」。卵巣に針を刺し、できるだけ多くの卵子が採取され、次に「受精」。試験管の中で行われます。

そしていよいよ「胚移植」。受精した卵のうち最良のものを子宮内に戻します。妊娠したかどうかは、2~3週間後にわかります。

Wさんは、今までにも何度も体外受精を行おうとしてきましたが、「採卵」の段階で卵子が採れず断念したことが何度かあり、「採卵」できたとしても、受精後の分割が全く起こらず、「胚移植」まで至りませんでした。

それが、今回、質の良い卵子がいくつか「採卵」でき、そして「分割」も確認できたのです!

Wさんは今日、今までには進むことのできなかった次のステップに進むことができた日なのです。

そして次の感動のステップまで、あと2~3週間!

その間も漢方が強い味方となり、Wさんを支えてくれることでしょう。