平らな国日本?

デンマーク人の男性と結婚し、デンマークで出産・育児をされた大阪出身の高田ケラー有子さんが、その体験を様々な感動を交えて書き綴った本が出版されました。

著書は「平らな国デンマーク」。

日本では、「育児ノイローゼ」や「子供の虐待」の問題が後を経ちませんが、デンマークではそのような問題発生率は低いようです。デンマークでは、大人の気持ちに余裕がある社会制度ができあがっているために、子供への配慮ややさしさが自然と生まれてくるようです。

例えば、出産時には、「完全給与保障付き」で、父親にも「2週間の休暇」が与えられ、さらに、夫婦どちらでも合計32週間の育児休暇を取得できるのです。

この国が、高福祉国家であることは良く知られていますが、それが基盤にあるために「育児」も夫婦楽しんでできる環境にあるようです。

ただ高福祉国家となるためには、それだけの資金が国に集まらないと充実した制度も環境も備えることができません。そしてその資金は、高い消費税25%の上で成り立っているものであることは見逃してはならない部分でしょう。

日本もゆくゆくは、消費税は15%までに引き上げられると言われていますが、このことにより福祉の分野も充実したものになるのでしょうか。そうであれば、苦しいながらの税金引き上げ政策にもある程度の理解を示さないとならないと思うのですが、そうなっても福祉の分野はまだまだ改善すべき点が残るような気がしてなりません。

デンマークのようにはならないまでも、日本も大人にも子供にも「心にゆとり」の生まれる社会制度になるようにしたいですね。