ハメを外しがちな卵胞期
月経周期の「卵胞期」は、まさに「卵胞が発育していく時期」で、妊娠を成立させるために非常に重要な時期です。
タイミングを合わせて受精卵が着床するまでの時期が「重要な時期」と思われがちですが、卵の質が悪ければ受精も何もあったものではありません。
無排卵でなくとも卵胞の発育不全のために、恵まれないケースが多いのです。
結婚4年目の37歳Aさん。
無排卵のために、月経はあるけれども基礎体温表はずっと低温期の状態。
Aさんの場合は排卵がなく、高温期の周期がありませんので、周期療法を行わずまずは排卵を促すように治療を進めます。
「婦宝当帰膠」をベースとして、
「生理周期」に、「参茸補血丸」を、
「卵胞期」には「桂枝茯苓丸」を、
服用し周期を整えていき、漢方服用3周期目、排卵が起こるようになりました。
それと同時に周期も整い始めてきたために、処方を周期療法に変更しました。
「卵胞期」は「妊娠にはあまり関係ない時期」と思われがちで、「この時期ならば少しくらいハメを外してもいいかな」と思わず、寝不足、残業、暴飲暴食・・・などなどしてしまうかもしれません。
「卵胞期」こそ卵を育てる大切な時期なのです。質の良い卵をしっかり育て排卵させるためには、「卵胞期」にも無理なくゆったりと過ごすことが大切です。