プチ更年期?

更年期になる前の「プレ」ではなく、更年期様の症状という意味の「プチ」更年期。この「プチ更年期」なのではないか、と悩んでいる女性が増えているようです。

本当の更年期障害と言われるものと「プチ更年期」と言われるものは、全く異なるものなのですが、「月経の量が減る」「月経が飛ぶ」「冷えるのに火照る」などの現れる症状は似ているために、「このまま閉経するのでは・・・?」と心配になってしまうようです。

本来の更年期障害とは、卵巣の機能が衰えて、卵巣から分泌される女性ホルモンが減少することにより起こるものです。しかし「プチ更年期」とは、卵巣の機能が低下するのが問題なのではなく、原因は「脳」にあるのです。

卵巣自体は機能が低下しているわけではないのですが、視床下部や脳下垂体から卵巣への命令が崩れることにより、女性ホルモンの分泌が乱れて「プチ更年期」症状が起こるのです。

自分がどちらの状態なのか、これは、血液検査をすればすぐにわかります。「プチ更年期(更年期様症状)」であれば、婦人科では女性ホルモン剤や排卵誘発剤などで治療が行われます。

それらのホルモン剤や薬に抵抗がある人は、是非漢方薬をお試しください。

漢方薬では、その人の症状により様々な薬を使い分けて体の調整を行います。例えば、冷え、貧血、めまいなどの「虚証症状」の場合は「婦宝当帰膠」、下腹部の膨満感や頭痛など「お血症状」のある場合は「桂枝茯苓丸」、イライラ、のぼせ、不眠、倦怠感などの「神経症状」のある場合は「加味逍遙散」など、その他も細かく体質や症状に合わせてお薬を決めていきます。

西洋薬による治療も漢方薬による治療も早期であるほどその治癒も早いものです。体のバランスが崩れてきたかな、と思ったら是非早めの対処をしてください。