赤ちゃんのリズム

妊娠中の赤ちゃん、つまり胎児の生活リズムは昼と夜が逆で、ママが寝ようとするとごそごそ動き出し、お腹を蹴ったり、胃を圧迫したりするので、臨月近くのママが少し寝不足になってしまうことはよく聞く話です。

赤ちゃんはこの世に出てきてからは、この世の生活リズムで陽の時間の昼間は動き、陰の時間の夜は休む、というように変わります。まだ視力が発達していない頃から、もうそのリズムは既に始まっていることなのです。

ところが、そのリズムを乱すような生活を大人がしていると、赤ちゃんの睡眠のリズムも乱れてしまうことが研究結果から言われています。夜である時間も常に明るい状態で寝かせたり育てたりすると、明らかに睡眠のリズムが遺伝子レベルで乱れるのです。

赤ちゃんの安眠のため、また健康に育ってもらうためには、夜、赤ちゃんを寝かせるときは、部屋を暗くしないとならないのです。豆電球などの弱い光でも網膜に存在する光を感じる細胞が反応し、リズムを乱してしまうようです。

そのことが原因で赤ちゃんが落ち着かず、夜鳴きや肝虫などの症状が起こったりすることもあるでしょう。もし赤ちゃんのご機嫌が斜めで、なかなか言うことを聞いてくれない、といったことがある場合は、今一度寝かせるときの部屋の状況を振り返ってみてください。真っ暗にすることで、それが解消されるかもしれません。

もしそれでも解消されない場合は、漢方でも対応できます。生後何ヶ月の赤ちゃんでも安心して飲めるお薬があります。小児鍼でも対応できます。軽く刺激するような痛くない手技です。

でもその前に、まずは生活習慣のチェックをしてみてください。ちょっとしたことが赤ちゃんのストレスになっていることに気づくことでしょう。