出生前診断

出生前診断には、「母体血清マーカー試験」、「羊水診断」、「絨毛診断」、「超音波診断」などがあります。

出生前に胎児がどの様な状態にあるのかを診断するのはとても大切なことですが、中でも医療関係者の中でも意見がわかれているのが「トリプルマーカー検査」です。その検査により、障害の可能性があると判断された場合、中絶するか否かを迫られることになります。

その検査を行う前の医師のインフォームド・コンセントが十分に行われる必要がある検査だと言えるでしょう。しかし実際はそれが不十分であることが多いようです。

妊娠後間もなく肺炎に罹り、仕方なく抗生剤を使用した40歳Tさんは、医師の言葉にもめげずその検査は行わず、無事に出産、元気な赤ちゃんを出産されました。

もしかしたらこれが初めで最後になるかもしれない妊娠・出産を大切にしたかった、というTさんの思いからの判断でした。その後、どのように子供が育っていくのかは、まだわかりませんが、Tさんは家族に囲まれ過ごすことの出来る幸せな時を楽しんでおられます。

37歳Kさん。出生前診断にて溶連菌に感染していることがわかり、出産時に赤ちゃんに感染しないよう点滴による薬投与による出産となりました。

妊娠中は胎児には影響もなく、感染もしないのですが、出産時に感染してしまう可能性があり、もし感染すると子供が「敗血症」になる可能性が出てくると言われていますので、要注意です。

Kさんは無事に出産されましたが、子供への影響は今のところまだわかっていません。

妊娠・出産は母子共に危険を伴う一大事なのです。決して35歳以上の高齢妊娠・出産に限らず上記のようなことは起こるものです。しかし35歳以上、40歳以上になっても、何もなく母子共に元気に過ごすこともできるのです。

元気に妊娠・出産できるように、妊娠する前から健康に気をつけ、無理なく体を動かし、頭をつかい、早寝早起きして、丈夫な体作りをすることが大切ですよね。