ロキソニンに別れを

27歳Mさん。20歳頃から生理痛に悩まされ、ロキソニンを手放せないほどの痛みになることも少なくありません。しかしロキソニンは対処療法で、根本治療にはならないために、月1回巡ってくる生理痛にうんざりしていました。

しかしその酷い生理痛が始まったのは20歳頃からで、それまではなかったものだったのには何か原因がありそうです。決して20歳を境にしたホルモンのアンバランスではなさそうです。

よく既往歴を聞いてみると、その症状が起こる少し前に、盲腸の手術をしていました。そして、生理痛が始まったのもその時期からのようなのです。どんな手術でも手術後は「お血」が体の中に生じます。その手術後の「お血対策」を行っていないと、「お血」が悪さをするのです。

Mさんの場合もそれが原因で血流が悪くなり、冷えや痛みを生じさせることになったようです。

Mさんが生理痛以外に持っている症状では「冷え性」「胃が弱い」「下痢気味」「偏頭痛」などがあります。これらは手術以前からも多少はあったものですが、生理痛を含めた偏頭痛などの痛みに関する症状は、やはり手術後の方が酷くなっているようです。

直接子宮を触ったわけではありませんが、その近辺を手術により触ったことで、間接的に刺激が伝わり、症状が悪化したものと思われます。

そこで、7年間の「お血対策」として「きゅう帰調血飲」を、そして併せて胃の調子を整えるために「六君子湯」を調整しました。

そして1ヵ月後、だんだんと胃の調子が良くなり、しっかり食事が摂れるようになってきたようです。そして生理痛もマシになり、ロキソニンの使用もグンと減ったようです。ついでに血圧も1ヶ月前は上が100なかったのが、100を少し越えるようになり、少しずつ元気の「気」が付いてきたようです。

まずは胃の調子が良くなり、栄養をしっかり吸収し、体の中に溜まった「お血」を去ることができるようにならないといけません。徐々にですが、Mさんのその力がついてきたようです。

これらから結婚し、明るい家庭を持つためにも生理痛とロキソニンには今のうちに別れを告げておきたいものですよね。