幸せの輪

42歳Sさん。卵胞刺激ホルモン(FSH)もプロラクチン(PR)も高く、西洋医学的な治療を続ける中、なかなか恵まれない日々に嫌気と焦りを感じ、「何とかしたい!」と昨年漢方薬での周期療法の相談をされました。

卵胞刺激ホルモン(FSH)は卵胞に作用し、発育を促進します。エストロゲンとプロゲステロンの女性ホルモン量は、常に脳の中の間脳にてチェックされ、ホルモン量が少なければLHとFSHを増やすようにするのです。このFSH値が高いということは、卵巣が働いていない、ということなのです。更年期近くなれば、そのような状態になるのです。

また、プロラクチン(PR)が多量に分泌されると、排卵が抑えられてしまい、その結果生理が止まってしまうことがあります。プロラクチンの分泌が多くなると、出産していなくてもお乳が出てきます。

このようなことから妊娠するためには、それらの数値は正常である必要があります。またSさんの基礎体温は全体的に低いものでした。

それらのことを改善するために、卵胞期には「杞菊地黄丸」と「炒麦芽」を高温(黄体)期には「双料参茸丸」を組み合わせた処方を少しずつ調整しながら続けていきました。

そして、早くも3周期目、何と「おめでた」の報告を受けたのです!

今までの辛かった治療をきっぱりと止め、漢方の体質改善一本にした甲斐がありました。

「こんなことならもっと早くに始めていれば・・・。」という思いから、

「こんな良いことに出会えるのならば、もっと人にもすすめてあげよう!」

とふっとSさんが周りを見渡すと、意外と不妊で悩んでいる友人が多いことに気づいたのです。早速Sさんは体験談を語り、「やってみたら!」とたくさんの不妊で悩んでいる友人に紹介してくださいました。

今、Sさんの体験を聞かれたご友人達が、どんどん続いてご相談をされています。

もっともっと多くの人に微笑みが訪れるように、私達もこの幸せの輪を大切に広げていきたいと思っています。