どうして?

37歳Sさん。結婚7年目。

昨年から子作りを考えていたのになかなかできないために、初めて婦人科を受診。そこで子宮内に突出する3cmほどの子宮筋腫が見つかり、今までの繰り返す鉄欠乏症貧血の原因を突き止めることができるとともに、そのことで子供ができない可能性が高い、という現実を突きつけられ、その子宮筋腫をどうするか、の決断を迫られました。

そのままそれを持ち続けると、また繰り返す貧血のケアをしていかないとならない人生。そして子供の居ない人生・・・。

それも一つの人生なのだけれども、「貧血であること」と付き合っていくのは今度何かあるか分からない人生、手術も出来ない体であれば今後支障を来たすこともあるでしょう。また「子供ができない原因」がわかったからには、出来なくても原因くらいは除去しておきたい、とSさんの選んだ道は筋腫を除去する手術を受けることでした。

約3ヶ月かかって貧血を治し、腹腔鏡による手術。そして3ヶ月様子を見て、それから漢方の周期療法によるタイミング療法。

手術した病院の婦人科医には、「半年経って出来ないようであれば、またご相談ください」と言われました。今月でその半年が過ぎることになります。

その間のSさんの体調は、貧血はなくなったものの生理が飛ぶ周期があるようになりました。昨年の末よりそのような症状はあったので、手術のためとは言えませんが、「手術をすることで、卵巣に負担がかかり、早期閉経になる可能性もあります」と事前に言われた言葉が頭をよぎり、ますます不安は募るばかり。

今月は40日を越えても生理が来なく、ずっと低温期のまま。オリモノはあるものの高温にならない毎日。卵が悪いのか、黄体不足なのか・・・?「婦宝当帰膠」「オリジン」を多めに服用し、「杞菊地黄丸」と「参茸補血丸」を調整し続けても変わらず、そのまま低温期が継続しています。

Sさんにふりかかる様々なストレスに体が打ち勝てないのか、やはり年齢なのか・・・?

もちろん様々な原因が絡み合って、Sさんのホルモンバランスが崩れてしまっているのでしょうが、一度婦人科を訪ね、ホルモン数値、卵胞の育ち方、内膜の厚さ、を検査されるのが良いでしょう。どんな数値や状態の時にそのようなことが起こるのか、わかっていた方が漢方も処方しやすいですし、Sさん本人も安心できるはずです。

こんな場合は受診後の結果により、今後の方針を立てていくのが良いでしょう。漢方薬もそれにより変わってきます。見える部分は西洋医学に頼り情報をもらい、西洋医学では見えない部分は東洋医学に頼り体の調整をしていくのがおすすめです。

Sさんも昨年に引き続き、何かが見えるかもしれません。幸せの新たな一歩となるように、まずは踏み出してみましょう。