疲れがたまり、抵抗力が落ちた時や、妊娠中にも起こりやすい陰部の痒み。
これは早期に対処したした方が良いので、恥ずかしがらずに症状を訴え、適切な治療を行ってください。
病因としては、肝経の欝熱が湿を伴う「肝経湿熱」によるもの、不衛生による病原菌の感染が起こったもの、肝腎不足のために精血が不足して生風化燥する「肝腎陰虚」によるもの、があります。
疲れがたまり、抵抗力が落ちたときになりやすいのが「肝経湿熱による痒み」、慢性疾患などで陰血が不足すると起こるのが「肝腎陰虚による痒み」です。細菌感染の場合は「肝経湿熱」によるものと捉え、妊娠中の場合はどちらの原因とも取れるでしょう。そのときの状態で判断します。
オリモノに白い粕のようなものが混じるなど、カンジタなどの細菌感染の可能性があるのであれば、早くに病院での治療を行った方が良いでしょう。そうではなく、痒みが時々繰り返される体質なのであれば、その体質を改善するように漢方薬で対処するのが良いでしょう。
28歳Kさん。
時々陰部の痒みが出て、病院での軟膏を塗って、一時治るのだけれどもまた痒みが出る、の繰り返し。何とかこのような痒みが起こらないように、体質を改善したいとのお問い合わせです。
Kさんは、甘いものが好きで、時に生理前など過食をしてしまうタイプです。そのように油ものや甘いものを過食すると、脾虚湿盛の状態が起こり、それに加えて、生理前のイライラ感が加わり、肝鬱化火となり、湿熱が下焦に溜まってくることになります。
その状態に、生理中の生理綿の不衛生が重なって、痒みが起こると考えられました。
その治療法としては、鍼灸治療であれば「陰陵泉」「豊隆」などにより、健脾と去湿、燥湿を測り、漢方薬では「竜胆瀉肝湯」で清熱利湿を測ります。
このお薬の清熱利湿作用により、湿を溜め込みやすいKさんの体質が徐々に改善されることでしょう。
人には言いにくいからこそ、辛い痒み。早くに対処しておきましょう。
カンジダ膣炎は生理中になりやすい?
生理中にエッチに応じてしまうと、その直後は必ずと言ってイイほどカンジダになります。生理中はカンジダになりやすいのでしょうか?