漢方と出会ってから

<Kさんからの体験記>

私の漢方との出会いは1年ほど前の夏でした。

現在34歳の私は、12年ほど前に無理をして体調を崩し、生理が止まってしまいました。事の重大さに気づき、きちんと病院に通ったのは、それから2年近く経ってからでした。それから仕事をしながらずっと婦人科に通っていました。初めはクロミッドを飲んでも排卵もしない状態。排卵するまでに4年近くかかりました。

30歳に結婚し、そのまま病院にも通いました。排卵し生理が来るようになれば、妊娠するような気がしていましたが、一向に妊娠する気配はなく・・・。婦人科の治療も少しずつ進んで、ホルモン剤なども使うようになっていました。

そんなとき、ネットで漢方のことを知ったのです。でもその時は、まだホルモン治療との併用でした。そして新しい年を迎える今年の正月ごろ、人工授精のすすめを受けました。でも自力で排卵できない状態で、人工授精をしたとしても、授かる可能性はどのくらいあるのだろうか・・・。迷いの中、健伸堂の古村先生にメールを送りました。

薬で排卵させることを続け、そのまま赤ちゃんができなかっとしたら、その後に残るのは、余計に赤ちゃんができにくくなった体なのではないか・・・?ただ排卵しなくなることにも怖さがあり、ためらいがあり、そのまま止めることもできずにきてしまいました。

早い結果ばかりを求めるつもりはないのだけれど、できれば近いうちに赤ちゃんを授かりたい。でもそのためには「急がば回れ」ということなのだろうか。

古村先生のお返事は、

「卵が成熟したら必ず排卵します。ご自分のお体に自身を持って、今年はチャレンジされることを願っています。人間は自分で卵を作り、自力で排卵する力を持っているものです。」

というものでした。

悩んだ末に、不安もいっぱいの中、漢方だけを飲む日々をスタートさせました。

でも、なんと、1ヵ月後、ほぼ予定通りに生理が来たのです!妊娠を望んでいる身で生理を喜ぶというのは変かもしれませんが、あのときの喜びと驚きは忘れることができません。自分の体が正常な方へ少しずつ歩んでいるように思いました。

そして、それから2ヵ月後、なんと、本当に妊娠することができたのです!

今では良かったと思えますが、34歳という年齢で、あとになったらもっと治療を休むことはできなくなる、休むのは今しかない!とそのときの私にとっては賭けのようなものでした。

初期の切迫流産で安静の時期も、漢方の助けを借りて乗り越え、力強く鼓動する小さな心臓の映像をエコーで見たときは、感動と共に今までの日々、悩み、が頭をよぎりました。

検診の度に、お腹の中の赤ちゃんは劇的に成長し、生命の力というもの、漢方の不思議な(不思議ではないのかもしれませんが)力を改めて感じている毎日です。

あの時、先生が私の背中を押してくださらなかったら、今の私はなかっただろうと感謝の気持ちを込めてペンを取りました。本当にありがとうございました。

赤ちゃんをこの手に抱く日まで、まだまだ漢方にはお世話になります。これからもよろしくお願いします。