眩暈や眼瞼痙攣

妊娠中や産後に起こりやすい症状として、「眩暈(めまい)」や「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」などがあります。

どちらも「血虚」という証で、特に産後はケアをしっかりしておかないと「血の道症」として、後々まであらゆる不調を引きずっていくことになります。

その多くは「虚証」のため、治療は「益気養血」を目的として行います。

鍼灸治療では、「三陰交」「足三里」を主として手法を行い、眩暈などの症状がある場合は、「印堂」や「百会」を調整することで急性の症状を落ち着かせます。

漢方治療では、「熟地黄」「白芍」「当帰」「竜眼肉」「阿膠」などの生薬を組み合わせて治療を行います。

補血剤と理気剤の入った「四物湯」、「四物湯」に「阿膠」「党参」「茯苓」「黄耆」「甘草」などにより「補気」の力を加えた「婦宝当帰膠」、補気重視の「帰脾湯」、補血重視の「参茸補血丸」などをその原因や体質に合わせて使い、調整していきます。

妊娠中から眼瞼痙攣や眩暈などの症状で悩まされているというママ達、今のうちに早めに対処される方が良いです。

今後、2人目、3人目のお子様を出産されるときに、違う症状が出たり、今の症状がもっと酷くならないようにするためにも、お早めにお問い合わせください。