夏ばて

湿気の多いこの時期、「湿邪困脾」という胃腸が「湿気」で困った状態になります。つまり、体が水気でビタビタになって、食欲が低下し、だるく、元気がなくなるのです。

普通の状態でも水気の多い小さなお子様は、この時期、辛い思いをすることでしょう。

1歳10ヶ月になるAちゃん。産まれてから2回目のこの季節。昨年は空梅雨だったためか、まだ大丈夫だったようですが、今年の梅雨は堪えるようです。

Aちゃんのママは、Aちゃんが食欲もなく、ぐったりしていて元気がないので、小児科へ連れて行きましたが、
「夏ばてですね。」
とお医者さんは言われただけ。

こんな状態では可愛そうだと漢方薬を求めに来られました。

「夏ばて」対策としてまず大切なのは「食事」です。

「暑そうだから」と冷たい水やジュースを与えすぎては余計に胃腸の機能が低下します。その点に注意してもらうことが大前提です。

衛益顆粒」や「晶山仙」をベースに、「湿邪困脾」になっている場合は「六君子湯」等が最適です。

Aちゃんには胃のジャブジャブしたのを改善し、「健脾利湿」の目的で「六君子湯」を選びました。ママも少々夏ばて気味でしたので、ママには「晶山仙」を出しました。

これで、すぐに元気なAちゃんの笑顔が見られるようになるでしょう。