第2回ひよこママの会

本日は、「第2回ひよこママの会」と題して、8~9ヶ月の赤ちゃんとそのママを対象に講習会を行いました。

「ひよこママの会」にてご指導くださるのは、小児科の先生と、小児科の看護師さん。おふた方とも小児科ベテランでいらっしゃいます。

お二人とも今まで数多くのお子様をご覧になっておられますが、

「漢方の手助けにて産まれた赤ちゃんとそのママは、生き生きしていてとても元気ですね。」

との感想をいただきました。高齢出産と言える年齢にて出産された方も多い中、「赤ちゃんとママの笑顔」と「その言葉」は、私達をとても勇気付けてくれました。

小児科の橋本加津代先生は、この時期の赤ちゃんの発達や気をつけることなど、たくさんのお話をしてくださいました。

 ☆8~9ヶ月のこの時期の発達は、「確認行動が大切」であること。

 ☆従って、この時期は、何でも触りだし、ひっくり返したり、這い回ったり、行動が盛んであること。

 ☆手だけでなく、口で柔らかいもの、硬いもの、冷たいもの、熱いもの、などの外界を認識している時期であること。

 ☆つまり、味、音、触覚にてわかったことを脳に伝え、また確認し、脳に入れているのであること。

 ☆このように子供が遊んでいることに対して、親は確認してあげることが大切。

そして、たくさんのお話の中で、一番気になったこと。

 ☆親に対して「育児は楽しいですか?」の質問に、「楽しい」と答えた確立が、アメリカでは80%近くもあったのに対し、日本は20~30%であった。

一体この数字は何を意味しているのでしょうか?日本はそれだけ子供を育てにくい環境にあり、必然的に育児に追い込まるようになっているのでしょうか?

決してそうではないはずです。もっと子供と一緒に親も成長していく楽しみを味わえるように、気持ちを切り替えてほしいです。きっと楽しみながら育てた子供は、子供も楽しかったはずで、笑いのある明るい子に育つでしょう。

第2回ひよこママの会

☆ 9月28日(水) 13:30~15:30 ☆

<<「第1回ひよこママの会」からの伝言>>

***声かけの大切さ***

子供への「声かけ」はとても大切。これは0歳児からでも言えることで、話が出来なくても「ちゃんと出来たね」「上手だね」と褒めてあげることが大切。乳児の時期にしていた「声かけ」がその子のその後の人格形成に大きく関わってきます。

★★★今回のお子様の月齢は8~9ヶ月です。★★★

<おもちゃ>

この時期にはハイハイができないので、いざって歩き、何でも触りだす。ひっくり返す。歩きまわPhoto_9る。

探索行動が盛んな時期。口の中に入れるのが多い。手と口でやわらかいもの、冷たいも の、を確認している。自分で外界を認識している。穴が開いているところに物を入れる行動は、1歳より。この時期にできるのは早い。手を加えて変化するおもちゃが好き。

味・音・触感 → わかったことを脳に入れる → また手や口などで確かめる → 脳に入れる

<発達について>

新しいおもちゃが楽しい。「確認行動」が大切。子供が遊んでいることに対して、親は確認してあげる。声を掛けてあげる。 → とても大切なこと!

「人見知り」が始まるまでは、人は誰であっても(親でも他人でも)一緒。

「人見知り」とは、他人がわかってくる、ということ。泣くなどの行動。 → すばらしいこと!

自閉症の子供は、人見知りをしない。人の認識ができない。

言葉が出し切れず、伝えきれないと、物が飛んでくる。 → そういう時期である!

この時期に、ハイハイをいっぱいさせてあげること。

   右手を出す、左足を出す

   左手を出す、右足を出す ⇒ 歩くときと同じ出し方。つまり歩く練習をしている。

ハイハイのためには、滑らかな床よりも「お布団」「ボコボコ」「坂がある」の方が良い。その方がハイハイの力がつく。

両手で打ち合わすことができるのは9ヶ月。手を「じょうずじょうず」する。手の力が右と左同じ力で、右利きや左利きがでるのはまだ。手が2つあるということを認識する。 → ちゃんとできるのは、10ヶ月になってから。

物を掴んで離すと、口にいかなくなる。まだこの時期は物を掴んだまま。

頬を膨らませるのは、まだできない。

つかみ立ちもできない。

<チン(鼻かみ)できない>

気道より下に鼻が落ちると、バイ菌が入る。咳をしたら「良い咳」である。 → 咳を止めない!

耳管開口部 → 上咽頭 → 耳管に入り中耳炎になる → 耳垂れが出るまではバイ菌が入っているので痛い

正常な鼓膜だと、外からは水やバイ菌は入らない。お風呂で水が入り、中耳炎になることはない。

 → 耳垂れが出ていると、鼓膜に穴が空いている証拠 → この場合は、外からの水に気をつける!

急性の中耳炎は早くしっかり治した方が良い。鼻をかまず鼻を吸うばっかりの子がなりやすい。

黄色い鼻水が出ているときで、黄色い目やにがある場合は、鼻水のせいではないので、大丈夫。

<簡単マッサージ>

風邪予防に・・・「身柱」のお灸が有効。「身柱」を温めたり、タオルを被せるなどで冷やさないようにする。

背中を軽擦することが有効。いわゆる「寒風摩擦」。

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風邪気味で・・・「身柱のツボを温めること」、「中?を温めること」。

お母さんの暖かい手を当てるだけの「手当て」で充分!

便秘のときに・・・お腹を時計回りに軽くマッサージする。