卵子の若返り法

日に日に進歩する生殖補助医療。

晩産化時代になりつつあるこの世の中で、35歳以上の高齢出産をサポートする医療として「卵子の若返り法」の研究が進んでいます。

卵子は、年齢と共に「若さ」がなくなり、「生殖力が弱まる」とされています。そこで、開発研究が進められているのが次の「若返り法」です。

「若い女性から卵子の提供を受け、核だけを入れ替えて若い細胞質を活用する」、というものです。この有効性が確認できれば、高齢になっても遺伝子のつながりのある子供を持つことができる可能性が大きくなります。

ただ日本では、第3者からの卵子提供は、日本産科婦人科学会で認められていませんので、これが他の国で行われていても我が国では実現できず、向井亜紀さんのように子供に日本国籍が認められないようになってしまうかもしれません。

しかしこれは、技術的には可能であっても、大きく「倫理」に関わる問題になってきます。

本当に「両親以外の遺伝情報が混ざることはないのか」、立証されていませんし、「出産後の子供への影響」なども何もわかっていないだけに不安な面も大いにある分野です。

ただ、様々な生殖補助医療が進歩する中で、「安全」でかつ「自然界に反することでない程度」のものが発展し、容易に利用できるようになり、この「晩産化時代」をサポートして行ってほしいものです。