ストレスは禁物!

34歳Tさん。BMIが16というとてもスリムな体形です。いくつになっても日本女性の憧れの「痩せていること」、しかしTさんのように太りたくても太れない体質の人は、それはそれなりに悩みなのです。

無理に太ろうとしても顔だけ変に太ったりするだけ。女性の美しさの1つでもある「肌肉がふっくらしている」という見かけには、なかなか近づけないのが現実です。しかも妊娠するための条件として、BMIは最低でも18はあってほしいものなのです。

どちらかと言うと、気を遣うタイプで神経が細やかな性格のTさん。今年のお正月に親戚が集まった際に「子供はまだ?」の問いかけに、気づかないうちに自分で自分を責め、1年ほど前からタイミング指導にて試みてはいるものの、なかなか恵まれないストレスが日に日に大きくなってきていたようです。

思い悩むうちに、睡眠も浅くなり、そのために疲れが取れきれずに体も頭も疲れ果てていました。疲れすぎると気血のめぐりが悪くなりますので、「むくみ」「冷え症」「生理痛」などの症状も出やすく、悪化します。

疲れ果てたTさんは、「体質改善」の近道はないものかとネットで検索し、結果、眼に飛び込んできたものが「漢方」の文字だったのです。

早速ネットの相談票にて問合せをされました。Tさんからのその問合せには、今Tさん自身が抱えている悩み、そしてこれから望む方向性など詳しく記されていました。

今の悶々としたストレスから脱するためには、何か一歩進みたい!その1つの方法として、漢方薬を試したい!との思いが伝わってきました。しかし「漢方」といえば「高い」イメージがあります。実際保険が適用されないものを使うために1ヶ月に2万~3万円ほどかかってしまいます。Tさんには限られた予算がありました。

しかし予算に合わないものを無理して1ヶ月続けても、その後続かず体質改善まで至らずに終わってしまうことの方が悲しいことです。なるべくTさんの要望に沿うように、しかし漢方薬の効き目が緩くなりすぎることのないように、予算を極力抑えての処方になりました。

婦宝当帰膠」「冠元顆粒」「加味逍遙散」「六君子湯」などを周期やTさんの症状に合わせて組み合わせ、続けて服用することで体質改善が出来るように処方されました。

そして1周期間が過ぎました。

Tさんから「イライラすることがなくなり、夜がぐっすり眠れるようになった」との報告を受けました。とても良い傾向です。その情緒の安定を物語るように、Tさんの基礎体温表はきれいに整い、とても良い状態になっていることがそれからも見て取れました。

そして2周期が過ぎ、3周期を迎えようとしていたとき、妊娠陽性反応の報告を受けたのです!

これはかなり早い改善です!

もともと神経過敏で不安をたくさん抱え、身体も精神も疲れ果て、ストレスだらけのTさんでしたので、漢方薬を服用することで、その働きの安神作用が効果を発揮し、ストレスを軽減してくれた結果、気血が巡り、これほどにも早い結果を得ることができたと言えるでしょう。

ストレスは禁物です!気血の巡りを悪くし、マイナス志向に陥りやすくなってしまいます。現代人は何らかのストレスを抱えて生活せざるを得ない状況にあることがほとんどですが、それを解消したり軽減する自分に合った「術」を身につけることが大切です。Tさんもこの術を身につけていれば、もっと早くに授かることができていたことでしょう。しかし今後のためにも「術」を見つけてくださいね。