嬉しいつわり

「ほんとびっくりしました!ありがとうございます!」

つわりの症状を軽減するための漢方薬と安胎薬をJさんの代わりに取りに来られた旦那様。結婚5年目で初めての妊娠反応に「びっくり!」の一言。

しかし旦那様は、妊娠の陽性反応が出てからどう対処していいのかわからず、オロオロしてばかり。なるべく力仕事はしないように、サポートはするものの仕事に行っている間は何もできないわけで、どうしたものか・・・。

そして喜んでいる余裕もなく、次にやってきたのは「つわり」でした。細くて華奢で身体の強い方ではないJさんですので、つわりの症状もやはり辛いものとなっているのです。もともと食の細いJさんが、つわりのためにもっと食が細くなり、旦那様も見ているのが辛く、しかし何もできずにまたオロオロ・・・。

そんな中、つわりを和らげる漢方薬を1日でも早くに飲ませてあげたい想いで、代わりにお薬を取りに来られたのです。

毎日がオロオロしていて、どうしていいのかわからないことばかりでしょうが、これも『妊娠』という第一歩がやってきたからで、このことでオロオロできる事実があるとことは、とても幸せなことですよね。

昨年の年明け、ご夫婦で漢方薬の扉を叩かれた時は、病院での治療をこのまま続けていくべきなのか、これからどうしたらよいのか、32歳の年齢は若くないのか、・・・といった悩みや不安をたくさん抱え、分かれ道の手前でオロオロされていました。

その頃のオロオロに比べたら、今のオロオロは次元の違うもので楽しい限りです。

多嚢胞性卵巣の症状を持ち、FSH値も高かったJさんにはいくつもの生薬を併せ調合した煎じ薬が処方されていました。煎じ薬は毎朝コトコトと1時間ほど煎じなければならず、手間も時間もかかり根気が必要です。

しかしそれを毎朝1年以上直向に、その効果を信じ、煎じ続けました。もちろんその時の症状や経過に合わせて処方される生薬も少しずつ異なったものとなっていましたが、「煎じ薬」はずっと処方されていましたので、毎日煎じるのは大変なことだったでしょう。

しかしその甲斐がありました!

今は心拍も確認され、一先ず安心です。しかし、赤ちゃんが育っている証拠の「つわり」の症状からは、しばらく解放されることはないでしょう。旦那様もまだオロオロの日々が続くでしょうが、今しばらく「つわり」を和らげる漢方薬にて乗り切ってくださいね。