子供に守られるママ
「1人目を出産した後のママが一番きれい」とよく言われます。
それはママになったということ、そして子供を持てたという「幸せに満ち溢れている顔」をしているからだけでなく、今まで体に溜めていた悪いものを出産により子供と共に外に出すからなのです。
出産をした人よりも出産をしていない人の方が、子宮や卵巣などのトラブルが多いこともそのようなことが関わっているのかもしれません。
出産後は子供が自立するまで特別なことがない限り、ママは子供を守り続けます。出産前ももちろんお腹の中でママは子供を守り育てていくのですが、その反対のお腹の中の子供がママを守ってくれることもあるのです。
灯油やガスなどの不完全燃焼により生じる一酸化炭素。一酸化炭素は酸素よりも約250倍も赤血球内のヘモグロビンと結合しやすいために、頭痛、耳鳴り、眩暈、吐き気の初期症状を経て、昏睡状態に陥ってしまうという、空気中の濃度が高いと危険なものであることはよく知られています。
40歳Cさん。夜中に産気づきかけたのと少し寒くて眼を覚ましました。「あなた、病院に行かなくちゃ!ねぇ、ストーブは消しちゃったの?」隣に寝ていたご主人に声をかけましたが、ぐっすりと眠っている様子。隣の部屋で寝ていた子供達にもこれから病院に行くことを告げるために様子を見に行ったCさんは、家族の異変に気づきました。
家族はみんな寝ているのではなく、一酸化炭素中毒にて昏睡状態に陥っていたのです!
即救急にて病院に運ばれ、家族みんなの無事が確認されました。また病院にて出産したCさんの赤ちゃんも高圧酸素療法により、一命を取り留めました。
あの晩、Cさんだけがなぜ中毒にならなかったのか・・・?それは体内の赤ちゃんが、ママの代わりに一酸化炭素を吸収してくれていたからなのです。またそのお陰で家族みんなの命も救われました。
体内にいながらにして家族を守る赤ちゃん。赤ちゃんの、生命の、「力」は想像以上にすごいものですね。