できもの

33歳Aさん。2年前に外陰部に小さないぼ状のできものがあり、処理してもらいました。

訳あって、2年間不妊治療を休んでいたため、久しぶりに先日検査に行った際に、また同じようなできものができていることがわかり、また処理をしてもらいました。

Aさんの場合は、良性のできものであったために、問題はなかったようですが、場合によっては悪性のものもあるために、そのようなものができやすい人は、最低でも年に1回は検査をしておくことが望ましいです。

できものができる原因は、HPV(ヒトパピローマウィルス)に感染することですが、悪性のものは子宮頚癌になるものもあるため、子宮癌検査も含めての定期的な検査が必要です。

「できもの」ができやすいタイプは、「気」や「血」の流れが悪くなるような条件(ストレスなど)が揃ってしまう生活をしている人です。気を使いすぎる、我慢する、などの性格も多少関係しているでしょう。

「気」や「血」の流れが悪くなり欝滞(うったい)することで「お血」が生じ、そこにできものができてしまうのです。

そのようなことが起こらないようにするためには、「ストレスをうまく発散させる方法を身につけること」「原因となるストレスを除去すること」「細かいことを気にしすぎない」などなどの性格改善に加え、「お酒の飲みすぎには注意すること」「タバコは止めること」「夜更かしは止めること」「適度な運動をすること」などの生活スタイルの改善を心がけることが第一です。

しかし人間自分には甘いもの。自分の力では限界がある人は、漢方薬の力を借りましょう!

治療方法は「活血化お」です。

お薬は、活血作用のある「丹参」「紅花」「芍薬」、理気作用のある「川きゅう」「木香」「香附子」を含んだ「冠元顆粒」がおススメです。

できものができてしまった場合には、「活血作用」に加え少し「破血作用」のあるものを加えると良く、「血府逐お丸」「桂枝茯苓丸」「爽月宝」「水蛭」が良いです。

Aさんには「桂枝茯苓丸」の服用を続けてもらっています。良性のものでも不要なできものができるのは、やはりよくありませんので、生活スタイルなども気をつけてもらいながら漢方の力も少し借り、体質改善をしていくのが良いでしょう。