しっかり確かめて
今月8日には100円ショップのアクセサリー売り場から「金属アクセサリー類」が姿を消しました。
その原因は、市販されている安価な金属製アクセサリー類に有害な鉛が含まれていることがわかったからです。
この有害な鉛は、乳幼児が飲み込んだり、なめたりすることで、脳や神経系の発達に障害を及ぼすことがわかっています。
「鉛中毒」は重金属中毒の中で、一番身近な中毒です。
その中でも「無機鉛中毒」について。
その3主徴は、「貧血」「腹部疝痛」「神経症状(末梢神経障害、橈骨神経麻痺)」です。
具体的には、
造血器系・・・貧血(低色素性小球性貧血)
消化器系・・・「食欲減退」「便秘」「下痢」
神経系の末梢系・・・「筋肉痛」「筋力低下」「下垂手・垂れ足」、小児では「視神経炎による失明」。
神経系の中枢系・・・鉛脳症(頭痛、嘔吐、痙攣発作、昏睡、死亡)
その他の症状・・・腎障害、無月経、不妊症
などです。
特に小児の経口摂取による場合は、致命率も高く、脳後遺症を残すと言われています。
「3歳以上対象」とされ販売されていた「金属アクセサリー」。乳幼児は口が第3の目と言われるほど口で物を確かめ、認識していくものです。思わず口にしてしまった綺麗なはずのアクセサリー、実はそれが有害だったとは・・・!
これだけ世の中に物が溢れてしまっては、安全でないものも知らず知らずのうちに混ざってしまっていることでしょう。子供のおもちゃは、しっかりとチェックされたものを使用することを心がけましょう。