芍薬甘草湯

月経周期を整える「周期療法」で、排卵期に使用する「芍薬甘草湯」。

このお薬の効能・適応症を調べると、「傷寒論」では、風邪の引き始め(太陽病)の症状で「脚攣急(脚がひきつれる)」を治す、また「拘攣し、急迫する者を治す」とあります。

これを応用し、「子宮の痙攣」、「痛み」などにはこのお薬を使用します。

また、「肝」がうまく働いていないために、筋肉が引き攣れ、排卵がうまくいかないような症状のときにも、「疏肝理気剤」であるこの薬を使用したりします。

お薬もそのものの本来の働きに注目し、それが体に及ぼす結果を応用して使用します。一般的なお薬の効能や適応から判断すると、疑問を持ってしまうかもしれません。しかし、その処方にはしっかりとした目的があるものです。

疑問を持ったときは、その処方をされた専門の先生に聞くようにしてください。お薬も自分で理解して納得した上で、服用してもらった方が効き目も倍増するものです。