大切な胎児期

今日は満月。

今晩の空は格別に澄み渡り、そこに眩いばかりの満月が姿を現しています。満月の日には、「出産」が多いものですが、今晩はどれくらいの赤ちゃんがこの世に誕生しているのでしょうか。

さてその「出産」ですが、ここ最近日本では生まれたときの体重が2,500g未満の低体重児が増え続けているようです。

その背景には、高齢出産、多胎出産があるのですが、それ以上に、「妊娠時に太らない」という志向が広がっているからだと言います。

最近の雑誌などには妊娠中の体重増加を最小限に抑え、体形を維持するためのノウハウが載っています。妊婦の間では、「私は何キロまでしか増えていない」と言ったことが自慢話になることもしばしば。

しかしこれにも限度があり、カロリーを制限しすぎて、妊婦の体重が増えないために、低体重児が生まれやすくなっているようです。

ただ低体重児で産まれるだけで、その後、元気に育ってくれるのであれば、問題はないのですが、低体重児で産まれることによって、その後の「生活習慣病」の発症率が高くなることが立証されているのです。これは20年も前に、イギリスで既に提唱されていたことです。

その原理は次のようなことです。

母親の栄養が不足していると、胎内で赤ちゃんに渡るはずの栄養も不足し、そのために赤ちゃんは少ない栄養でも生きていけるように変化していきます。その処理能力の低い内臓を持った赤ちゃんが、産まれた後、どんどんその内臓に栄養を流し込まれると、内臓が酷使され、そのことが腎疾患、心疾患、肥満、糖尿病などの発症リスクを上げることになってしまうのです。体脂肪率も2倍程度に高くなることも、実験結果で立証されています。

もちろん、妊娠後、あまり太りすぎるのも中毒症を引き起こし、また難産にも繋がるために、良くはありませんが、あまり太らなさすぎ、または痩せてしまうことは、子供の未来の疾患に繋がることになりますので、良くありません。

そこで頭に浮かんだのが、妊娠中に「漢方薬」を服用されて産まれた赤ちゃんの元気な姿!

是非是非、妊娠中の大切な期間には、母体にも胎児にも良く、必要以上に太らない「漢方薬」を服用されることをオススメします。