お血・痰湿の体質改善の末に

昨年夏から周期療法による漢方の不妊治療をされている27歳Sさん。

「子宮内膜症」があり、一昨年「子宮筋腫」と「チョコレート嚢腫」の開腹手術をされました。漢方的にはSさんのタイプは「お血」「痰湿」タイプ。少しぽっちゃりされていることも特徴的です。

生活面でも「痰湿」になるような食事を避け、適度な運動を心がけるように指導するとともに、その症状を改善するような漢方を処方し、自他共に体質改善に努めてきました。

昨年末、随分と基礎体温表も整ってきたことより、漢方を始めるまで休んでいた西洋医学のホルモン療法を再開されました。

ホルモン療法を始めるに当たって、内膜症や卵巣の検査を行いましたが、全く問題なし。

Sさん本人はもしかしてまた内膜症が再発しているのではないか、と不安でしたが、その点は漢方にて進行を防ぐことができていたのでしょう。どこにも再発も新たな症状も発見されることはありませんでした。

そして1月、1回目の挑戦!

良い感じで治療が進みましたが、結果は残念!

そして2月、再挑戦!

2月半ば、生理予定日が過ぎましたが、まだ高温期。

もう少し待ってみよう・・・。

5日が過ぎましたが、まだ高温期。

おそるおそる検査薬にてチェック。

待ちに待った「陽性反応」!!!

この「プラス」の表示を何度と夢見たことでしょう。

すぐに病院に行き、念のために「プロゲステロンの膣座薬」を受けました。

このまま高温期が続いて欲しい・・・。

こんな時には「神様」が居ると信じて「神頼み」をしてしまうのは都合がいいことだと思いながら、思わずやってしまっている自分に出会うものですよね。

漢方薬は、「田七人参」と「衛益顆粒」にて様子を見ました。

そして今日、病院にて胎嚢が確認され順調に育っている、との報告がありました。

しかし流産しやすい9週、11週とまだまだ危険がたくさんです。

これからもまだ「神様」には頑張ってもらわないといけませんね。