思わせぶり

「思わせぶり」という花言葉を持つ「たんぽぽ」。

その黄色い花が勢い良く青い空に向かって咲く姿は、「思わせぶり」というよりもどちらかと言うと、真っ直ぐ素直なイメージの方が合っているように感じます。

この「たんぽぽ」に関することは今までにもいくつか紹介してきました。

「催乳薬」としての「たんぽぽ」。これが漢方としては一番知られているものです。

 http://www.tsudo-pre2mama.com/2006/04/post_0049.html

「乳腺炎の外用薬」としての「たんぽぽ」。これは中国の先生に教わったものですので、あまり知られていないかもしれません。

 http://www.tsudo-pre2mama.com/2007/02/post_4935.html

今回はもう少し詳しく「たんぽぽ」を紹介しましょう。

「 たんぽぽ」の全草には「利尿」「強壮」「緩下作用」があります。

特に「葉」と「根」には胆石、黄疸、リウマチ、毒消しに良いようです。生の葉にはビタミンA・C、鉄分、カリウムがたくさん含まれていますので、サラダやおひたしにして食べるとよいでしょう。

また胃潰瘍に生の葉をガムのように噛むと効果的だとか・・・。おそらく毒消しの働きを利用したものでしょう。

「根」は漢方でも「蒲公英根」の名で、「健胃」「浄血」「母乳分泌促進」の処方として使用されます。一般的にもノンカフェインコーヒーとして利用され、飲まれています。

また浴剤としても良く、「関節炎」などに効果的です。

季節に合わせて浴剤やお茶を変えてみるのも楽しいものです。今なら「たんぽぽ」「よもぎ」「どくだみ」などがちょうど新芽を出したところで良いでしょう。それらの野草を摘みながら、春の陽気をたくさん浴びるのもこの季節の良い養生法です。是非お試しください。春のパワーを貰って、元気になりますよ!