タバコの威力

25歳Aさん、30歳Hさん、36歳Mさん、40歳Yさん・・・不妊相談を受けている方々です。

相談を受けた当初、この4人の方には共通点がありました。「抹消循環が悪く冷え性」「顔色が灰色っぽい」「生理痛が酷い」など。いわゆる「お血」の症状です。

そして生活面でも共通点がありました。

「タバコを吸っていること」。

「タバコ」はもともとインディオの宗教的儀式の道具として使用されていたもので、病人の体に入っている「病気の精霊」をタバコの煙で追い出すのだとされていたようです。ヨーロッパでも「喘息」「頭痛」「痛風」などの霊薬として伝えられていたようです。

それから考えると、「毒を持って毒を制す」のように、少量のタバコの煙は体に入り込んだ病を取り除いてくれるものなのかもしれません。

しかし、現代では「嗜好品」として世界に広がり、「ニコチン中毒」を起こすほどの量を取り込む害が出ています。

「ニコチン」は交感神経を亢進させ、血管を収縮させるために、血流が悪くなり、結果として「抹消循環が悪くなり」「冷え性」に繋がっていくことは言うまでもありません。過度になれば「肺がん」「喘息」「虚血性心疾患」などの症状が起こる確率が高くなります。

循環の悪くなった場所に「お血」の症状が生じ、それが「キリキリとした痛み」を引き起こしたり、顔色を悪くさせる原因となるのです。体のあちこちに「お血」が生じ血流が悪ければ、「良い卵」「良い子宮内環境」ができるはずがありません。

いつまでも美しくありたい、子供が欲しい、と願う女性にとって、「タバコ」は大敵なはずなのです。

当店で不妊治療をされるようになった方々には、「タバコを止めること」を前提としてお薬の指導をしています。せっかく良い漢方薬を服用していても、それと逆行する「タバコ」を吸っていたら、その効果も半減してしまいます。

Aさん、Hさん、Mさん、Yさん、みなさん、タバコを止めておられます。

そしてAさん、Mさんは妊娠されました。

「いつまでも美しくありたい」、「子供が欲しい」の願いには、ご自身の強い決意も必要なのです。甘い方に流れて行ってはいけません。いつも自分には厳しくあること、これが成功への道です。