大切な時間

生まれつき備わっている能力、人とは異なる身体、難なくできてしまうこと、どうしてもできないこと・・・。

生まれたときから両手と両足がなかった乙武洋匡さん。しかしいつも笑顔で語り生きるその姿には、感動させられ学べることが多くあります。

「障害は僕の誇りです」と語り、その言葉は無理せず心の中からそのまま口に出てきたものであることが私たちを感動させるのです。

こんな風に生きられれば、素敵だなぁ・・・。

一般的に「マイナス」であると思われることに対して、私たちはそれが自分の中に存在すると、「これがなかったらよかったのに」「あのようになったらいいのに」と願ってしまい、それを「願い」として唱えてしまいます。

しかしどうしようもないことを願っても、神様は困るばかり。そんな願いは聞き入れることはできないでしょう。せっかく「それ」を与えてあげたのに、それをマイナスと捉え、要らないとしてしまっている人たち・・・。「それ」を受け入れることで、大きく成長し今以上に幸せな心を得ることができるはずなのに・・・。

「それ」を受け入れる勇気、そして諦める勇気を持つことは、なかなか難しいもの。しかしその勇気を手に入れれば、解決の出口のないことで思い悩まず、くよくよせずに生きていくことができ、今しかないこの大切な時間を素敵に過ごすことができるでしょう。

様々なことが原因で「不妊」という道を歩んでしまった人たち。しかし我が子に会うまで長くかかった分、もっと我が子のこと、夫婦のこと、家族のことを考える機会を持つことができ、「大切なこと」をより心で感じることができているのではないでしょうか。

長い期間待った分、その感動は大きいことでしょう。例え、結局授からなかったとしてもそれまで自分の身体と家族と向き合った時間は決して無駄ではなく、大切な時間だったはずです。

これからまだまだ治療を続けていく人たち、もうそろそろ止めようと思っている人たち・・・、それぞれ今の時に必要な勇気をつけ、前向きにくよくよすることなく進んでいってください。生き生きと前向きに進んでいける道は、1つだけではないはずです。