イソフラボンの力

イソフラボン」が最近健康によい成分として注目を集めています。

日本人には馴染みのある「豆腐」、「味噌」、「納豆」、「油揚げ」、「五目豆」などのいわゆる「大豆を使った食品」に多く「イソフラボン」は含まれています。

「イソフラボン」の化学構造が、女性ホルモンの「エストロゲン」に似ていることから、『「エストロゲン」の不足や過剰を調整する作用がある』、と考えられています。

ホルモン治療を長く続けていた人が、ホルモン治療を止めた途端に、生理が来なくなり、そのまま「更年期」に突入された、という話は良くあります。また、「生理がそろそろなくなるかな」という時期を迎えようとされている人は、「のぼせる」「だるい」などなどの症状が出てきます。

そんな時は、「イソフラボン」の力を借りると良いでしょう。52歳のTさんは、「イソフラボン」を服用されて、「足のだるさがなくなった」とおっしゃっていました。

ただ、「イソフラボン」にはエストロゲンの作用として、「働きを邪魔すること」と「働きを強めること」の2つの面があるため、「良い」と思って摂取していたことが、反対の作用になっていることもあるかも知れません。

くれぐれも錠剤になったものは、摂取量には気をつけてください。食品から摂取する分には、過剰摂取は考えにくいですが、錠剤のものは過剰摂取になる可能性があります。「イソフラボン」はなるべく食品から摂るように、日本人に馴染みの大豆料理をしっかり食べて、いつまでも元気を保ってほしいものです。

抗リン脂質抗体

昨日、アスピリンを服用されて妊娠を保たれている30歳Nさんの症例を紹介しました。

今日は、先週に妊娠がわかったと連絡があった33歳のMさんを紹介します。Mさんも「抗リン脂質抗体」が「陽性」のために、現在は管理入院をし、アスピリンを服用し安静にされているようです。

Mさんは8月に来店されたばかり。2周期目で目出度く妊娠されました。Mさんは今年の1月に妊娠され、9週目で流産されました。「抗リン脂質抗体」によることが原因と思われます。

Mさんは虚弱な体質のため、西洋薬のクロミッドやカバサールの副作用が辛いために、「もっと体に合ったものを」と漢方薬を求めて来られたのです。

漢方薬を服用し、西洋薬の副作用から離れてから2周期目に吉報を聞けて、非常に嬉しく感じているわけですが、Mさんの場合は、これからが大切です。

流産しないように、これからも漢方薬を服用し続けていただくように指導しています。

Mさんの場合は、「婦宝当帰膠」、「衛益顆粒」、「田七人参」をすすめています。

何とか、アスピリンの治療だけでなく、子宮内膜の状態を良くして、漢方薬にて血栓や流産を予防し、妊娠継続を望みたいと考えています。

妊娠中のアスピリン

血栓が出来やすいタイプの方は、血栓が出来ないように妊娠中はアスピリンを服用し、妊娠を維持します。

30歳のNさんは、「自己抗体の異常」と「同種免疫異常」により、赤ちゃんが育たず、今までも流産を3回繰り返されていました。3回とも6週目か7週目で、残念な結果になっていました。

当店との出会いは、ネット検索にてヒットして相談票をメールで送ってもらったことに始まります。やり取りをするうちに信頼を得、来店に至りました。それは今年の7月のことでした。

その時期より周期療法に基づき、周期により異なるお薬を服用され、「妊娠しやすい母体作り」とともに血栓が出来にくいような「体質改善」を目指していました。

そして、本日「お薬がなくなったので送って欲しい」とのお電話をいただき、それと同時に「妊娠8週目」であることを報告されました。

今まで6週目や7週目で流産していましたので、8週目に突入したのは初めてのこと。ご本人も少々興奮気味のお声でした。でもこれからが肝心です!

今、服用されているのは、1錠のアスピリンと、「婦宝当帰膠」、「衛益顆粒」です。

このまま順調に育って欲しいです!小さき命よ、今度こそ!!

情報いっぱいの基礎体温表

基礎体温は、大体同じ時間(朝7時頃)で十分な睡眠(6時間以上)を取った後に、安静のままで測った体温を言います。女性は、生理周期によって体内でホルモンの変化が起こるため、基礎体温が変動していきます。

この基礎体温表にはその人がどんなタイプなのか(無排卵や無月経、冷え性や神経質なども)の情報が詰まっています。

従って、私達は、「不妊」や「生理不順」の相談を受けるときは、必ず「基礎体温表」を持ってきてもらっています。「更年期」などの症状の場合も、基礎体温がどのようになっているのか、見せていただくと症状が起きた原因が判断しやすいのです。

周期には個人差がありますが、理想的な基礎体温は以下のものです。

 ☆低温期と高温期の差が0.3~0.5℃あるニ相性になっていること

 ☆低温期から高温期への以降は、スムースで3日以内

 ☆高温期は12日以上持続すること(16日以上の持続は妊娠の可能性)

基礎体温表より排卵の有無がわかり、タイミング療法には重要な指針となりますし、黄体ホルモンの状態も知ることができます。

もし、黄体機能が不十分で黄体ホルモンが不足していると、高温期は上昇幅が低くなったり、高温期の日数が短かったり、体温の上下が激しくなります。こういうタイプは妊娠しにくく、妊娠しても流産する可能性が大きいのです。

「妊娠」に関係なく、女性は「基礎体温表」をチェックすることで、自分のバイオリズムやタイプを知ることが出来ます。是非、初潮を迎えてから閉経まで、「基礎体温表」で体のリズムをチェックしてください。体温は正直ですので、なかなか楽しいものです。

外子(そとこ)と内子(うちこ)

先週末、社員研修にて北海道は「知床の地」を訪れました。

「知床旅情」で歌われているように 、知床半島にはたくさんのハマナスが植えられています。今の季節は実をつける頃。薔薇に似た葉の低木には、ほんのり橙色をした実がたくさんなっていました。

果実にはビタミンCが多く、薬用酒として「疲労回復」に用いられています。花は「月経不順」に用いられています。乾燥させたハマナスの花をお茶に入れて飲まれると良いでしょう。ほんのり薔薇の香りがして、リラックス効果も望めます。

「北海道」と言えば、海の幸!

研修会終了後、北海道ならではのものを捜し求めて、夜の街を探索しました。

「川湯温泉」にて見つけた「味楽寿司」という名のお寿司屋さん。そこで「北海道ならではのもの」に出会いました!

それが「外子(そとこ)」と「内子(うちこ)」。

タラバガニのメスは卵を抱いていますが、 卵は2種類あり、お腹の外側に付いているのが【外子(そとこ)】、体内に入っているのが【内子(うちこ)】です。

つまり、成熟していない排卵前の卵が「内子」で、成熟した排卵後の卵が「外子」ということです。

人間もこんなにもたくさんの成熟卵ができたなら、「不妊」で悩むことはないのだろうな、などと思いながら、ジュルッとした「内子」とプチプチした「外子」に舌鼓を打っていました。

8週目の掻爬手術後

32歳、アメリカ在住Mさん。

今年3月の一時帰国中に不妊の相談で来店されました。アメリカでは多くの中医師が在住し、漢方薬を扱っていますので、今後の継続のためにも、Mさんが在住されている近くの中医師より購入してもらうように、こちらでいくつかの錠剤の漢方薬をお勧めしました。

勧めたものは「桂枝茯苓丸」「温経湯」「当帰芍薬散」「爽月宝」です。それらとイソフラボンを服用し続けられた4ヵ月後に妊娠!

しかし残念なことにその命は、大きく育つことはできませんでした。先月妊娠8週目にして心拍の確認ができなかったために、掻爬手術を受けられました。

おそらくまだ「卵」に元気がなかったのでしょう。

このような状態になった今は、「体力を早くに回復させること」、「子宮の内膜の修復を行うこと」が大切です。

まずは、「婦宝当帰膠」と「爽月宝」を1ヶ月服用してもらい、その後「婦宝当帰膠」「六味丸」「温経湯」「当帰芍薬散」を服用いただきます。

Mさんが在住されているところにないものはアメリカまでEMSにて発送し、あるものは地元で購入していただくようにしました。

よく海外在住の方よりお問い合わせをいただきますが、やはり言葉の通じにくい海外では、中医師といえども本当にわかってもらえているのか不安なことがあるために、「日本語で」「日本人の体をよく知っている日本人」に処方を考えてもらいたい、ということになるのでしょう。

荷物のチェックの厳しい国では薬の発送は難しいですが、アメリカなどでは可能です。世界各国にお住まいの方々、お気軽にお問い合わせください。

卵子の若返り法

日に日に進歩する生殖補助医療。

晩産化時代になりつつあるこの世の中で、35歳以上の高齢出産をサポートする医療として「卵子の若返り法」の研究が進んでいます。

卵子は、年齢と共に「若さ」がなくなり、「生殖力が弱まる」とされています。そこで、開発研究が進められているのが次の「若返り法」です。

「若い女性から卵子の提供を受け、核だけを入れ替えて若い細胞質を活用する」、というものです。この有効性が確認できれば、高齢になっても遺伝子のつながりのある子供を持つことができる可能性が大きくなります。

ただ日本では、第3者からの卵子提供は、日本産科婦人科学会で認められていませんので、これが他の国で行われていても我が国では実現できず、向井亜紀さんのように子供に日本国籍が認められないようになってしまうかもしれません。

しかしこれは、技術的には可能であっても、大きく「倫理」に関わる問題になってきます。

本当に「両親以外の遺伝情報が混ざることはないのか」、立証されていませんし、「出産後の子供への影響」なども何もわかっていないだけに不安な面も大いにある分野です。

ただ、様々な生殖補助医療が進歩する中で、「安全」でかつ「自然界に反することでない程度」のものが発展し、容易に利用できるようになり、この「晩産化時代」をサポートして行ってほしいものです。

妊娠中に大切なビタミン

健康な皮膚や髪を作ってくれ、美肌のためにビタミンCと共に欠かせないビタミンB6。

妊娠中は、通常の6倍もの量が必要だそうです。

ビタミンB6は、タンパク質や脂肪の代謝をスムーズにする働きをしています。不足すると、アミノ酸の代謝異常を引き起こし、これが「悪阻(つわり)」の原因の一つになるという説もあります。

妊娠中は、特にしっかり摂取して、不足しないように心がけてください。

妊娠中だけでなく、生理前症状をお持ちの方もしっかり摂取してください。月経前のだるさ、頭痛、肌荒れ、などの症状も軽減してくれます。