パキシルの副作用

「抗鬱剤」として使用される「パキシル」。「パニック障害」にも使用されます。

「パキシル」は一般的に知られている副作用としては、「吐き気」「食欲不振」「下痢」などがありますので、そのような症状がある場合は、消化機能異常治療薬である「ナウゼリン」を一緒に服用するように指導されます。

「パキシル」により、「鬱」や「パニック障害」の症状による「突然の動悸」や「緊張性の頭痛」「眠りが浅い」などの症状が治まるのですが、長い期間の服用にはお気をつけください。

43歳Hさんの旦那様。

1年程前に仕事のストレスにより動悸や頭痛に悩まされ、会社の診療所より「パキシル」と「ナウゼリン」を処方され、服用されていました。

動悸や頭痛の症状は軽減したものの、思えばその時期を境にして、「射精障害」が出始めたと言われます。それまではどちらかと言うと早い方だったのに、奥様が不妊治療中である上に、その新たな症状はまた精神的にも辛いものとなりました。

今は「パキシル」を服用していないにも関わらず、その症状に悩まされておられますので、漢方薬としては「冠元顆粒」と「イーパオ」を服用するようにおススメしています。

病院では「そのような副作用はない」と言われますが、服用される期間に応じてその症状を伴うことが多いです。

できれば、西洋薬に頼らずに「生活改善」や「漢方薬」などの自然の力により、ご自身の回復力を引き出してほしいものです。

ハメを外しがちな卵胞期

月経周期の「卵胞期」は、まさに「卵胞が発育していく時期」で、妊娠を成立させるために非常に重要な時期です。

タイミングを合わせて受精卵が着床するまでの時期が「重要な時期」と思われがちですが、卵の質が悪ければ受精も何もあったものではありません。

無排卵でなくとも卵胞の発育不全のために、恵まれないケースが多いのです。

結婚4年目の37歳Aさん。

無排卵のために、月経はあるけれども基礎体温表はずっと低温期の状態。

Aさんの場合は排卵がなく、高温期の周期がありませんので、周期療法を行わずまずは排卵を促すように治療を進めます。

婦宝当帰膠」をベースとして、

「生理周期」に、「参茸補血丸」を、

「卵胞期」には「桂枝茯苓丸」を、

服用し周期を整えていき、漢方服用3周期目、排卵が起こるようになりました。

それと同時に周期も整い始めてきたために、処方を周期療法に変更しました。

「卵胞期」は「妊娠にはあまり関係ない時期」と思われがちで、「この時期ならば少しくらいハメを外してもいいかな」と思わず、寝不足、残業、暴飲暴食・・・などなどしてしまうかもしれません。

「卵胞期」こそ卵を育てる大切な時期なのです。質の良い卵をしっかり育て排卵させるためには、「卵胞期」にも無理なくゆったりと過ごすことが大切です。

カニ解禁!

今日は立冬。いよいよ冬の訪れです。

ただここ最近暖かい日が続き、11月に入ったという感じがしないのにはやはり、何年後かの地球を心配してしまいます。

一方、そんな気候に関係なく、日本海では「冬の味覚」である「カニ漁」が昨日解禁されました!「秋の味覚」もそろそろ終わりを迎える中、これからの「冬の味覚」が待ち遠しい時期です。

その「カニ」について・・・、

中国では「秋の味覚」の「上海ガニ」を食べるとき、「カニ」と共に食卓に「生姜湯」が出されます。何のためでしょうか?

「カニ」は寒い海の底に住んでいると身が引き締まり、油ののったものになるのです。それが「カニ」が美味しくなる条件なのですが、「カニ」の住むところは「寒いところ」。従って「カニ」は「体を冷やす食べ物」になるのです。

「カニ」と言えば、「鍋」「焼きガニ」などなど暖かい食べ物のイメージがあるのですが、「カニ」そのものは「激冷え」の食べ物になります。

従って、「食の作用」を良く知っている中国人は、「カニ」を食べるときには必ず体を温める「生姜」を一緒に食べるようにしているのです。

日本の文化には「カニ」と「温泉」のセットがありますが、これは理にかなったセットだと思うのです。「カニ」で冷え切った体を温泉で温めることにより、「冷え」を予防できます。

「冷え」は女性の大敵です!くれぐれも「カニ」を食べるときは、気をつけてください。

アメリカでの規制

やっとアメリカで規制が始まりました。

「過激な暴力シーン」を含むビデオゲームの店頭での販売や貸し出しの規制です。

その理由は「子供に有害である」ということですが、これは「心」や「精神」という見えないものに対しての結果ですので、立証するには難しいものがあります。従って、ゲーム会社との対立は今後続いていくのでしょうが、「可能性」があるものは規制をかけてほしい、というのが親の本音でしょう。

ただ店頭での販売や貸し出しの規制をかけてもいくらでも抜け道はあるもので、今やネットにて様々な情報を自由に発信でき、受信できる時代になっています。本当にその子供が受信したい情報でなくても勝手に入ってくるものが多くあるのです。

そう考えると情報に溢れた現代社会ではなかなか避けがたい現実であるのかもしれませんが、「公の場」では避けて欲しいものです。

記憶にまだ新しい25年くらい前の日本のTV放送では、手術のシーンになると白黒になったり、時代劇もあまり血の飛び散るシーンがなかったように思います。

世界の時代の流れで映像が変わっていくのは当然のことかもしれませんが、何とも不思議な「子供の犯罪」が増え続ける今の日本社会を振り返り、「一体何がそうさせているのか」を真剣に考えないとならない時期に来ているような気がします。

子供の肥満

「成人病」が「生活習慣病」と言われるようになってから久しいですが、「生活習慣病」は「成人」がなるだけではなく、「子供」もなるものなのです。

その「生活習慣病」の対策を、成人になってから行うのでは「習慣」となったものはなかなか変えられない苦労があることも然り、その習慣になった「体質」を変えるには遅すぎる、ということで、厚生労働省が新たに「子供の肥満予防」に取り組むことを決めたようです。

来年度に5都道府県の10箇所をモデル地区とし、家庭と学校、地域が連携して肥満解消を目指し、2010年度までには肥満の小中学生を7.0%以下にする方針だそうです。

ここ20年で「肥満」と診断された小中学生の割合は、約1.5倍に増加し、2003年のデータによると、小学4年生の肥満の割合は、9.0%、中学1年生は10.8%となっています。

「肥満で国が滅びる」と言われるアメリカでは、ゴールデンタイムの子供がテレビを見る時間に、お菓子のCMを減らすなどの取り組みがされているようですが、その効果はいかなるものでしょうか。

アメリカや西洋文化に憧れて走り続けてきた日本社会は、本来の「日本独自」の生活を見直すときが来ているのではないでしょうか。

少し前の時代までなら食卓に並んでいた「野菜中心のバランスの良い食事」を、今は改めて小学校の総合時間で教えているようです。もしかして、お母さんのお手伝いをしながら「一緒にご飯を作る」という姿も少なくなってしまったのでしょうか。

少子化社会で「幼い頃から良い教育を与えよう」と就学前の乳幼児にかける教育費もますます増加しているといいます。「お手伝い」も「生活習慣病予防」や「生きるための知恵をつける」教育です。「肥満社会」とならないようにするためには、「家庭での意識改革」が一番必要なのかもしれません。

海外から嬉しい便り

今年41歳になられるCさん。

5年前のご結婚後すぐに1人目のお子様に恵まれてから2人目が欲しいと思われましたが、なかなか恵まれず、人工授精も何回もされたけれども成功せず、当店をHPにて検索され、漢方による周期療法を試そうと今年の7月に相談票にて問い合わせをされました。

Cさんの現在のお住まいはアメリカ。遠く離れているようですが、ネットによるご相談はお住まいが近くても遠くても変わりありません。

ネット上にある「レディース相談票」と「基礎体温表」により、詳しく問診し、その方の体質や今までの治療経過などを把握し、不明な点などがあれば、本人にメールもしくは電話にて確認するなどしてできるだけその方に合った処方ができるようにしています。

本来であれば、お会いして「望診」「問診」「舌診」「脈診」などを行った方が、よりその方の体質がわかりやすいのですが、詳しい「レディース相談票」の項目により大体のことは把握できるようになっています。

そのようにしてCさんの場合も詳しく問診し、1周期分のお薬を処方し海外へ発送しました。

ネットでのご相談の場合は、1周期が終わりかけたら症状と基礎体温表の連絡を受け、次周期のお薬を処方する、という形を取っています。

Cさんの場合も1周期毎に症状に合わせて少しずつお薬を変え、「黄体ホルモン不足気味であること」や「排卵が早めであること」、「低温期と高温期の波状型の体温」の調整に力を入れました。

そして、4周期目、自然妊娠の報告メールを受けました!

ほんとうに嬉しい限りです!

相談票によりその方の体質などは見えても、やはり相手の顔が見えないネットの相談は、どこか不安な感じがするのですが、今回のこの「嬉しい便り」により、その不安も少し取り除かれました。

是非、10ヵ月後に新しい命が誕生したときには、家族4人で笑っている写真にてお顔を拝見したいですね。

今までにないくらいの生理痛

32歳のNさん。ご結婚6年目。黄体機能不全で第2子に恵まれず、漢方薬を服用されています。

服用されてから2周期目。今までにない「激しい痛み」に襲われ、1日目のみですが座り込んでしまうほどの痛みで、温めると痛みがまた出てしまうといった具合でした。

生理中の激しい痛みは、通常は「子宮内膜症」を疑うのですが、Nさんのような場合、今までそのような痛みがなかったと言われていますので、その場合は、「初期流産(暗産)」の可能性が考えられます。

まだ卵の質が良くなかったために受精し、着床、安胎まではいかなかったようです。

しかし、「まだ」と言えども少しずつ改善されている結果です。

従って、今までは身体全体の体質改善として全周期通したお薬を処方していましたが、次周期からは周期療法に基づき「周期により異なるお薬」に処方を変えました。

生理のときは「お血」をしっかり排出するお薬のを、卵胞期のときは卵をしっかり育てる合包したお薬を、排卵期のときは卵をしっかり排出するお薬を、高温期のときは子宮内膜をますます厚くし卵を着床しやすいようにするお薬を、処方しました。

次周期より、よりもっとしっかりと体質が改善され、「着床後安胎」となる日も近いことでしょう。

コーヒーがダイエットに良い?

昨日放送された「あるある発掘大辞典」は、「コーヒーで痩せる!」というテーマでした。

コーヒーに含まれる成分が「褐色脂肪を燃焼させ、痩せやすくする」というものでした。さらにただ単に飲むのでは駄目で「飲み方」も重要なポイントである、ということでした。

そしてその飲み方とは・・・!

 ☆ブラックコーヒー(もしくはカフェオレ)で

 ☆ホットで

 ☆1日に4~5杯飲む

というものでした。その4~5杯のコーヒーは、3度の食後と3時のおやつ時、お風呂に入る前(もしくは運動する前)ということでした。

確かに食後にコーヒーを飲むと脂肪を流してくれ、消化を助けますので良いでしょう。「運動する前に、ブラックコーヒーを飲むと脂肪燃焼が良くなる」といったことは、以前ブームになりましたね。

ただコーヒーの「苦味」や「カフェイン」は、一時的には体を温めますが、結果的には「体を冷やす」ように働き、「冷え性」の方には良くありません。もちろん「妊娠中の方」や「妊娠を望む方」にも良くありません。

そういった方は、1日1杯程度ならともかく、1日に4~5杯などとは論外です。

確かに誤った情報ではありませんし、原理としてはダイエットに良いのでしょう。

しかし番組内でも「こんな方には注意が必要」ということで、「妊娠中の方」「胃腸の弱い方」「貧血の方」など注意書きが出ていたように、タイトルだけで飛びつかないように気をつけてください。せっかくの「恵まれるもの」も恵まれなくなってしまうかもしれません。

不妊治療の続け方

病院での不妊治療は様々な治療方法があります。

ただ病院での不妊治療を受けて、どこまですべきなのか、いつまで続けるべきなのか、わからいまま10年、20年と続け、止めた途端に閉経し、更年期の症状が現れたのでまたホルモン治療を続けている、という話を聞きます。

初めに病院へ行くのは、不妊の原因を調べてもらうためでしょう。その結果、その原因を治すために「排卵誘発」「卵管手術・通水」「人工受精」などの治療法を選択していくわけですが、その治療をしたからといってなかなか成功しないのが現実です。

それらの一般不妊治療を「2年間」続けても成功しない場合、「体外受精」や「顕微授精」などの「生殖補助技術」の治療に移るのが良い、とされているようです。

しかし、もし年齢が40歳までであり時間的に余裕があれば「生殖補助技術」の治療に移る前に、体質改善の漢方薬をおススメします。体質改善をある程度されてからだと良い卵ができますので、そこで「生殖補助技術」に頼れば成功率が高くなります。

できれば2年間も一般の不妊治療を続ける前に、または続けながらでも漢方薬と出会って欲しいと思います。

2年間も「排卵誘発剤」のクロミッドなどに頼っていると、様々な弊害が出てきているはずです。是非、「少し立ち止まる期間」をお持ちください。

人間が人間らしくあるために

本日、5人の方に文化勲章が贈られました。

その中に94歳になる医師の日野原重明先生がおられました。日本で一番忙しい90歳代、と言われるほど朝から晩までの過密なスケジュールを毎日こなされています。昼食もおやつと言ってもよいくらいとても簡単なもの。

それでも元気に仕事をこなされています。

こんな元気なお姿を見ていると、いつまでも元気で居られるようにするためには「夜は早く寝ること」「バランスの取れた食事をすること」・・・などといったアドバイスをしていることに少し躊躇いを感じたりします。

しかし、「日野原先生は特別」ということで、皆様は決して真似をしないようにお気をつけください。やっぱり元気でいるためには、生活習慣を正すことが一番です!

そんな多忙な日野原先生がずっと訴え続けておられること。

「患者自身が自分の健康を守る患者参加型医療の重要性」です。

近代医学が日々進んでいく科学の力を過信し過ぎて、人間の体の構造や仕組み、遺伝子などばかりを見て、人間の生命全体を見ることを忘れてしまっている医療に疑問を抱き続けて来られました。

近代医療の意のままになってしまい受身の姿勢になっている患者を、医療の場へ参加させ、最後まで人間らしく生きるために生命の質の向上を目指すために共に実践と啓発を重ねても来られました。

だんだん「患者が医師や受ける医療を選ぶ時代がやってきた」といえども、まだまだ現実は「受身の医療」と感じることが多いものです。

今進化しつつある高度医療の中でも「不妊治療」の分野は、特にその進化は目まぐるしいものです。だからこそ、患者側が本当に自分達が望んでいる医療をしっかりと選んでほしいものです。