環境ホルモンの影響

「環境ホルモン」つまり「内分泌撹乱物質」は、知らず知らずのうちに私達の体に悪影響を及ぼすものです。

「知らず知らず」というのが一番恐ろしく、気がついたときにはそれにより体が侵されていて、何らかの障害として現れている、といったことになりかねないものです。

今、世の中は様々な「内分泌撹乱物質」に溢れています。代表的なものとしては「ダイオキシン」がそれに当たります。女性ホルモンである「エストロゲン」に似た作用や拮抗する作用と示すと言われています。

最近若い女性に多い「子宮内膜症」。これは、子宮内膜と呼ばれる組織が子宮内膣以外の部位に発生し増殖する病気です。

子宮内膜は、「エストロゲン」の作用で増殖するものですが、

『今の世の中で撹乱している「内分泌撹乱物質」による影響で、子宮内膜症が増えているのではないか?!』

いう見方もあるようですが、これほど化学や医学が発達したこの世の中でも「知らず知らず」の現象に対してはまだまだ確信には至らずにあるのです。

しかし、確信に至らずとも、明らかに可能性の大きい「危険」に対しては、避けられるものであれば避けていきたいものです。

命を授かったお顔

今日は月1回行っている「不妊相談会の日」です。

今日も昼の1時から5時までの時間帯で、26人の方が当店を訪れました。

妊娠されたFさんは、今月で6ヶ月目に入り順調であるとのこと。他人から見てももう妊婦さんとわかるくらいお腹が出てきていましたし、お顔もだんだんと「やさしいお母さんの顔」になってきているのが見て取れました。

ほんとに嬉しい限りです。

Fさんは当店に来られる前は、ホルモンによる不妊治療をされ、「今度は体外受精にしましょう」とまで病院からは言われていましたので、来店された際にはどちらかと言うと「焦り」と「不安」でいっぱいのお顔をされていました。

それが今は「やさしいゆとりのあるお顔」にすっかり変わられたのです!

これが「命を授かったお顔なのだ」、と改めて感じました。

とても良いお顔です。

早く皆様にもこんな素敵な顔になってもらうために、日々私達は努めています。

他国での保育園事情

日本の保育園事情はどうなのでしょうか。もしかして保育園事情が悪いために、出生率が下がっているのではないでしょうか?

出生率が1番高いのは、「アイルランド」、その次に高いのは、「フランス」のようです。

その2番目の「フランス」の保育園事情について調べてみると、保育園が十分に整備され、出産後も女性が働き続ける環境が整っているため、実際に働き続ける女性が多いようです。

その結果、共働きで家計に余裕があるために、「出生率が高い」とも言われています。

「出生率が高い」ことは、それだけが要因ではないでしょうが、それも一理あるでしょう。

日本も女性が「気持ちよく働き続けられる環境作り」を早く確立してほしいものです。それができないと、少子化を食い止めることはできないかもしれません。

麻疹・風疹の予防接種

平成18年4月1日より「麻疹」「風疹」の予防接種の受け方が変わります。まだ接種していない乳幼児のお子様をお持ちのお母様は、お早めに接種に連れて行ってください。

変更される内容は以下のものです。

 ☆「麻疹」と「風疹」のワクチンが今まで別々でしたが、混合のワクチンに変わります。

 ☆対象年齢が第1期(生後、12ヶ月以上24ヶ月未満)と第2期(小学校就学前の1年間)に分かれ、各期に1回ずつ計2回の接種になります。(現在は生後12ヶ月以上7歳6ヶ月未満に「麻疹」と「風疹」を1回ずつ接種)

ただし、それまでに「麻疹」や「風疹」のどちらか1方でも接種したお子様は、混合ワクチンの対象とならないようです。

対象とならなかったお子様は、平成18年の4月1日より任意接種となりますので、平成18年の3月31日までに、現在の規定の予防接種を受けられることをおススメします。

にきびと脾経のお灸

33歳Yさん。青春時代に「にきび」で悩まされることがなかったのに、25歳を過ぎたくらいから顔全体に出る「にきび」に悩まされるようになりました。

出産後に体質が変わり、そのようになることがありますが、Yさんの場合は結婚前からのようですので、何らかのことがYさんの体質を変えてしまったことが原因のようです。(出産後に体質が変わった結果、出てきた症状は原因がわかりやすいですので、是非早めにご相談ください。)

ではその「何らかのこと」とは一体何だったのでしょうか?

Yさんには見覚えがないようですのではっきりとは言い難いのですが、東洋医学的に言えば、「脾経」の「運化作用」が衰えた結果、血の流れが悪くなり、悪いものが溜まりやすい体質になってしまったと考えられます。

また、五行の表に当てはめると、母である「脾経」が衰えると、その子である「肺経」も弱ってしまい、その「肺経」の症状の現れるところの「皮膚」に「にきび」という症状が出たのでしょう。

Yさんの「脾経」はペコペコして力がありません。Yさんの場合は、「にきび」をまず根本から治すには、「脾経」を強めることが大切です。ただ皮膚表面の「にきび」の部分は、「熱」を持っているので熱を冷まさないとなりません。

従って、Yさんに行った治療は2点です。

 ☆「黄柏」「黄連」などの入った煎じ薬を服用してもらうこと

 ☆「脾経」の「三陰交」に毎日お灸をしてもらうこと

以上の2点を行ってもらい2ヶ月目。

「脾経」に力が出てくると同時に、顔のお肌の赤みもなくなり、酷かったほっぺたの真ん中以外は「にきび」のない白い肌が見え始めてきました。

以前のようなツルツルのお肌を取り戻せる日は近いです!もう少し続けて行きましょう!

体力が低下している子供たち

最近の日本の子供は体力が低下しているといいます。「瞬発力」「持久力」ばかりでなく、「平衡感覚」なども衰えてきているようです。

その原因の1つに、「外で遊ぶ時間が少なくなった」ということがあげられています。

「お塾」がブームの今の時代、習い事や学習塾で外で遊ぶ時間がなかったり、ゲームがブームの今の時代、家の中でゲームやパソコンに時間を費やしているために、外で「体を使っての遊び」をしなくなった結果と言えます。

統計の結果、20年前に比べて小学生が外で遊ぶ時間が半分程度までに減っているようです。

そうなってしまったことの背景には、昔なら足を浸して遊ぶことのできた溝は、今では危険防止のためにほとんど蓋をされていたり、草むらやガタガタ道がなくなったり、遊ぼうと思っているのに「砂場」にシートを被せられていたり・・・、と子供が遊ぶ場が少なくなってしまったことも原因でしょう。

しかし、いくらでも外には遊び場はたくさんあるはず。

もっと太陽を浴びて、元気いっぱい怪我をしながら外で遊んでほしいですね。そういった遊びをしているうちに、「してはいけないこと」や「手加減すること」を学び、「創造力」が生まれ、「社会の上下関係の秩序」なども身についていくものです。

是非子供には、塾などで学ぶ「頭の知恵や技術」だけではなく、「生きるための知恵や技術、そして体力」も身につけてほしいです。地球温暖化の進むこれからの世の中、机上の知識だけでは生きられない時代がやってくるかもしれません。

これかの世の中を担う子供達には、もっと逞しくなってもらうために、子供は子供らしく元気に外で遊ばせてください。

海外居住の思わぬストレス

アメリカ在住の35歳Yさん。4歳になるお子様を出産された時は日本に在住されていましたが、その後ご主人のアメリカ赴任のため家族でアメリカに居住することとなりました。

アメリカに居住され、上のお子様が2歳になったのをきっかけに2人目を計画されましたが、なかなか恵まれず約2年が経ちました。

病院に行くのも抵抗があり、迷っていた矢先に当店のサイトを見つけられ、お問合せをいただきました。

そんなYさんの基礎体温は、低温期が高めで長め、波状型で安定せず、高温期は少し短めです。このことより、「多嚢胞性卵巣の疑い」「排卵がスムーズに行っていない」「黄体機能不全」ということがわかります。

ただ、Yさんの場合だと、病院に行って検査をされても検査自体には悪い結果は出ないほどの乱れです。

後は、東洋医学的な見立てでYさんは、「冷え」「むくみ」「だるい」「血色が悪い」「舌に歯痕がある」「便秘」「寝つきが悪い」「生理痛が酷い」などの症状より、「気血不足」「腎陽虚」「お血」と捉えられます。

Yさんには、 婦宝当帰膠、 血府逐お丸、杞菊地黄丸 などを使っていただきました。

ただYさんの場合は、アメリカに居住されたことがストレスとなり、それがかなり体調に影響されていると思われます。本人は気が付かなくても「環境が変わる」ということだけでも体にはかなりのストレスとなります。ましてや言葉の通じにくい外国となると尚更です。

そのような本人が気付かないストレスが原因で、毎晩TVを見ているリラックスした状態であるにも関わらず心臓鼓動が激しくなり、冷や汗が出る「パニック様症状」が出て困っているという日本に5年間在住していたオーストラリアの方がおられました。

そのような症状が出てしまった方には、感応丸気などを服用したりします。

「気付かないストレス」にも気をつけてください。体は必ずそのストレスに反応して信号を発しているはずです。それに気付いてゆったりと過ごせるようにしてください。

鉄欠乏性貧血

28歳Sさん。眼瞼に出来た脂肪を取ってもらった時、過度の緊張状態に陥いり、治療後お薬をもらうため待っていた待合室にて気を失って倒れました。

その時、Sさんの血圧は上が80ほどになっていて、冷や汗をかいていました。「そんなことで倒れるのはおかしい」と、たまたま病院にいたこともあり、血液検査を受けると、結果は「鉄欠乏性貧血」。

鉄分の溜め池のようなものである「フェリチン」も低い値で、干からびた状態になっていました。

Sさん本人は、今まで自覚症状は全くなく、どちらかと言えば、人一倍元気に動き回るタイプだったためにその結果にびっくり!

しかし、よく考えてみると、高校1年生までは持久走が大得意だったのに高校2年生から突然体力が落ち、走れなくなったり、大学時代もクラブでのランニングがとても辛くなっていたのです。Sさんは単なる「少し肉がついて重たくなったせい」と思っていたのですが、そうではなかったことが28歳になってようやく判明したのです。

思えば、Sさんは中学2年生の青春時代に過度のダイエットをして、1年間ほど生理がなくなったことがありました。成長期のそんな大切な時期に栄養の偏った食事をしたために、体にこんなにも負担をかけていたなんて思いもしませんでした。

このような若い時代にしてしまった体への打撃が、後の健康をこんなにも崩してしまっていたのです。もし、お子様や育ち盛りの若者が過度のダイエットをしている時は、注意をしてください。後々、不妊症にならないように。

感激の涙

9ヶ月前に女の子を出産された35歳のKさんは、「出産時の感激」を昨日のことのように思い出され、涙ぐんでおられました。

結婚5年目で不妊に悩んでいたKさんは、1年間の漢方薬服用の末に、妊娠されたのです。Kさんの場合は、妊娠されてからも楽ではなく、半年ほど酷い悪阻に悩まされ、5Kgも痩せてしまったほどでした。

ただ、妊娠前から貧血でいつも血液検査に引っかかっていたのが、漢方薬にて数値も大丈夫になっていたこともあり、妊娠中は貧血に悩まされることはありませんでした。

そして10月経った出産の時。

陣痛が始まったのは夜中の3時半。それから延々と長い時間が経ち、やっと女の子を出産したのは次の日の夕方でした。

 「無事に元気に産まれて良かった」

Kさんも分娩に立ち会ったパパも、ただその一言に尽きるおもいでした。

あれから9ヶ月、Kさんは我が子を見つめながら、

 「漢方を飲んで良かった」

と目を潤ませてにっこり笑いながら感激のストーリーを私達に話してくださいました。

もっともっとたくさんの人に、Kさんのような素敵な「感激の涙」を流してほしいです。

30歳半ばから

古典の書物に、男性は「8の倍数」、女性は「7の倍数」の歳に節目があり、変化していくものである、と記されています。

ちょうど35歳を過ぎた辺りより、女性はホルモンのバランスが崩れ始め、様々な症状が出ることがあります。

更年期には早いはずのこの時期に、その様な症状が出て、更年期障害と捉えられる場合もあるといいます。

もうすぐ40歳になるHさんは、OLとして会社で働きだしてから18年目。年始に昇格試験を受け、春より管理職になり部下を持つようになりました。

どちらかと言うとスマートに仕事をこなしていくタイプだったHさんですが、夏頃より起床時には体がだるく、職場でも集中力に欠け、すぐにイライラし、部下を怒鳴っている自分に気づくことが多くなりました。そんな自分に苛立ちを覚え、悩んでいるうちに熟睡できなくなってしまいました。

このようなHさんのような症状は、更年期障害の可能性があるといいます。本来であれば閉経前後の5年間ほどを更年期と呼ぶのですが、35歳を過ぎた辺りの女性ホルモンが崩れ始めた時期にも更年期様症状がでる場合があるのです。

もし、そのような症状を感じたら、産婦人科でホルモンバランスを調べてください。更年期障害がでる時期にしては早すぎます。早めのケアが必要です。もちろん、こんな時にも漢方は強い見方です。是非、ご相談ください。