男性不妊 その2
よく精液検査で生殖能力を判断されてしまいますが、男性にとっては数値1つでがっかりしたり、精神的に落ちこんだり、それがきっかけでEDになったりするケースをよくあります。
精子濃度が薄い、運動率が低い、奇形率が高いなど、数値によっては自信に繋がったり、自信喪失になったりするので「傷つけてはかわいそう!」と、奥様がご主人に神経を使われることも多いのです。
しかし、佐藤孝道先生によると「精液検査結果に異常があっても、それが不妊の原因といえない。検査結果に異常があると、どの程度の割り合いで不妊になるかについてのデーターがほとんどない」といいます。
そうなのです。私のお店でも、「精子濃度が薄く、運動率が低くて、どうしてもこの数字では妊娠はありえない!」と言う数字でも妊娠されている方が何人かおられます。
Kさんの数字は精子濃度950万/ml,量2ml、運動率48%で妊娠されました。担当ドクターも驚きでした。
Hさんのご主人も600万/ml,運動率は一時は18%とがっくりの数字でしたが、妊娠されましたね。
そういうカップルが現実には存在するのです。人間て本当に不思議な生命体です。
佐藤孝道先生の講演はとても内容が濃くボリュウムもたっぷりでした。
やはり妊娠には「夫婦同治」。
数値的にありえないことがおきるのが人間。
ご主人も積極的に治療に参加され、夫婦協力しあってこそ希望が叶うことを再認識した勉強会でした。
男性不妊 その1
4月18日の土曜日、お店にとっては大変込み合う時に、東京の勉強会に出させてもらいました。
ご予約を取れなかった方々には申し訳ございませんでした。その分学んできたことを店頭で皆様にお返ししていこうと思っています。
今回は<佐藤孝道先生>の「男性と不妊」のお話でした。
佐藤孝道先生は<聖路加国際病院女性総合診療部部長・生殖医療センター所長、遺伝診療部部長>の肩書きをお持ちで、<日本不妊カウンセリング学会理事長>、<東京大学医学部講師>、<虎ノ門病院産婦人科部長>などを歴任されたプロ級のプロの先生で、とてもハイレベルのお話をユーモアを交えて伝えてくれました。
「男はそもそも妊娠しない。だから全ての男性には不妊はない」といいながら、「男性不妊」をしいて定義すれば「妊孕力を持った精子をつくり、射精し、女性に送り届ける能力が低下した状態」とされました。
最近は高年齢の方の不妊カップルが多いのですが、女性は32歳頃から妊娠率が低下し、たとえ妊娠しても流産率が高くなるし、染色体異常児を妊娠する可能性が高くなるといいます。
男性の場合は年齢には関係ないといわれてきましたが、「30歳頃から精液所見が悪化、妊娠率が低下する。自然流産率が高くなるし、染色体異常児を妊娠する可能性が高くなる」リスクを伴うと話されました。
そして男性年齢が40歳を過ぎるとパートナーの
1)妊娠する可能性が低下
2)流産率が高くなる
3)妊娠20週以降に子宮内で胎児が亡くなる可能性が高くなる
4)こどもが先天的な病気を持って生まれる可能性が高くなると。
「女性の35歳は、男性の40歳に相当する!」と厳しい見解を述べられていました。
女性の高学歴、社会的な活動、晩婚化などにより高齢妊娠を余儀なくされてきたカップルには過ぎ去った日々は戻りません。
気がつき妊娠を望んだ日をスタートに早く希望が叶いますよう、漢方薬の力で妊娠しやすい母体・父体つくりを目指したいものです。
豆腐ボールの野菜詰め
14日は10人あまりのお客様が参加されての薬膳教室を行いました。
講師はいつもの中医師・劉怜先生です。
今回の薬膳は『豆腐ボールの野菜詰め』で、旬の野菜<菜の花>と<豆腐>が主人公です。
旬の野菜、菜の花は苦味があり、胃腸に良く、皮膚の代謝にも良いものです。
豆腐はよく知られた蛋白源、イソフラボンも豊富で、子供の成長期や更年期にもお勧めです。
木綿豆腐とパン粉と小麦粉、塩、コショウを入れて混ぜます。

豆腐をピンポン玉くらいの大きさにし、160度程度の油できつね色になるまで揚げます。

先生自ら奮闘中!

きれいな色になっておいしそうです。

菜の花を軽く茹で、みじん切りにしておきます。

出来上がった豆腐ボールを半分に切り、菜の花とネギをのせます。

お好みで、ゴマだれや豆板醤をつけてお召し上がりください。

完成です!

みなさんと美味しくいただきました。
念願の症例検討会
4月上旬の夕方、京都・四条にある漢方サロンで第2回目の症検討会を開催しました。
出席してくださったのは不妊クリニックの第一線で活躍しておられる医師、中医学を全国に普及している中医師。日常診療の忙しい中,立場の違う医療を理解し知識を深めたいと願う私たちのために参加してくださいました。とっても感謝です!
このことは画期的なことで、より良い医療を願う私たちにはとても励みになり、すばらしい時間でした。一人の患者様を東洋医学と西洋医学から症状分析して共通の認識をもち、それぞれが違った医療形態で治療していく、そこには間違った認識がないことが大事なんですね。
特に漢方薬(ここでは中医学といいますが)を扱う私たちは、どうしても高度な不妊治療の知識が希薄になりやすく、知識や情報がつかめないことが多くあります。猛スピードで発展していくしているART(高度生殖医療)の奥深い知識を身につけていく機会がどうしても不足してきますし、相談の中ではとても重要になってきます。
「正しい知識を身につけたい!」私たちの願いに応えて、不妊クリニックの超忙しいドクターが駆けつけてくれました。
不妊治療されているKさんに「なんとしても赤ちゃんを授けてあげたい!」
みんなの願いがひとつになり、「何が問題?」「卵の質は?」「子宮内膜の厚さは?」「どうしたら着床できるだろうか?」、過去の治療経過、血液検査状況などや、Kさんの仕事状況、体調の良い季節などいろいろ話し合われました。
ドクターからは西洋医学的な情報を頂き、より深い状況をつかめました。
Kさん、Mさん、Gさんも妊娠につなげるにはどうしたらよいかドクター、中医師、薬剤師などが熱く語り合ったすばらしい症例検討会でした。
頬を伝う涙 その3
不妊治療を始めてからご夫婦の関係が悪くなり、危機に直面した方、2人で話し合い危機を乗り越えた方、悲しくも分かれてしまった方。いろいろな方が辛い涙を流されてきました。
特にお2人の気持ちがずれて分かれてしまうケースには私も悲しい想いがします。
Aさん(34歳)は結婚されて6年。最初は2人の時間を楽しもうと3年間避妊してきました。30歳を超える時、ソロソロあかちゃんの事をと考え出しました。でもなかなか授かりません。思い余って不妊専門クリニックの受診をしました。
しかし。その頃からご主人の気持ちに少しずつ変化ができたようです。
比較的遅い帰宅が更に遅くなり、Aさんは待ちくたびれてソファーに横になり朝を迎えることが多くなっていきました。もうタイミングどころではなくなりました。比較的からだが楽になる土、日曜、祝日になっても「疲れている」、「気分が載らない」など拒否が多くなってしまいました。
気持ちのずれ、温度差が出始め、人工授精の話になるともう「そこまでしたくない」と拒絶されてAさんの苦悩が始まりました。Aさんは相談されている時も涙があふれ気持ちの高ぶりが抑えられません。ご主人の気持ちを配慮しなるべく自然体で行くようアドバイスしていました。しかしAさんの気持ちも受け入れてもらえず結局終わりを迎えてしまいました。
Aさんの涙ももう見られませんが、今も涙は枯れていないでしょう。
不妊治療が時として悲劇を産むことになるのは辛いことです。
すばらしかった症例検討会
先日漢方サロンにて、不妊症に関する症例の検討会を行いました。
数人の患者さんについて、高度生殖医療の第一線で活躍されている婦人科の医師による現代医学の立場から、そして、3000年の経験を積み重ねて発展してきた中医学(漢方薬、鍼灸など)の立場から中医師を交えての症例検討会でした。
この日は夕方から夜まで 「病院の治療はこのように進めている」 「問題点は…」 「中医学的にはこのように考えられる」 「この点はどうですか?」 など様々な点から検討を重ね、『是が非でも妊娠させてあげたい!』との思いを参加者全員が抱いていの熱い語らい。
時の過ぎ去るのを忘れるほどでした。
こんな想いが不妊症で悩む人たちに伝わってほしいと思いながら、貴重な時間をすごしました。
このような情報交換の場がもてることに、出席いただきました医師、中医師の先生方に大変感謝しています。
頬を伝う涙 その2
赤ちゃんが欲しいと願うプレママに流れる涙にはいろいろな想いがこめられています。
Tさん38歳は結婚してから12年経ちます。
「長男の嫁として跡継ぎをどうしても産まなくては」との思いが強く、また舅や姑さんからも常に「いつか~?まだか?」と期待され、仕方なく不妊クリニックに行きました。
そこではタイミング→AIH→IVF→ICSIとステップアップしてきました。
毎回排卵誘発の過剰刺激に耐え、卵も沢山採卵できて受精卵の質もよく、後しっかり着床してくれたらと祈る気持ちも10年も続き精神的に疲れて2年前、漢方薬との併用を望んでこられました。
こられた時は子宮内膜が薄いと指摘され(5mm)胚移植が出来ないとのご相談でした。
お話を伺うとIVFなどの費用は舅さんが出してくださっているとのこと。失敗するたびに「また失敗か!何度同じ事やっているのか!」と当たられるとの事。
思い出しては涙がこぼれ落ちてきます。
若者夫婦にはIVFの治療費は高額になり家計のやりくりが困難になってきます。舅さんや姑さんに経済的に援助を受けるのもありがたいですが、Tさんのような精神的な負担もかわいそうになってきます。ストレートな援助よりも心にかける負担を考えてもっと配慮した援助の方法を考えて欲しいですね。
Tさんは昨年無事出産しました。
本当に良かったです。
頬を伝う涙
あかちゃんが欲しいと望んでいるのになかなか授からない多くの方に接しているといろいろな場面に遭遇します。
悩みがおおければ多いほど、思いつめていることもおおく、お話をしていると今ままでの辛さがこみ上げ涙が頬を伝うことがあります。
Aさん(43歳)は2人目が欲しくてクリニックに通われ、2年間ホルモン剤で周期を整えIVFに挑戦してきました。通院する時間も往復4時間かかり、クリニックで2時間待ち、診察を受けて帰宅すると夕方になるほど1日仕事になります。
「ここまで頑張ってきましたから、今回(結果が出なければ)で不妊治療を止めます!」と言うと涙が止まりません。本当に辛い思いをされての2年だったのでしょう。
ご苦労なことでした。今、不妊治療という心の負担から開放され、ゆっくり気持ちの整理をしていく時、ふっと授かることもあります。ストレスからの開放が子宮、卵管の緊張を緩め妊娠しやすい条件が整うことがままあります。Aさんも一人いるお子さんと充分遊んでリラックスして欲しいと願っています。お疲れ様!



