15回目のひよこママの会

師走とは思えない暖かな午後、初めて四条店・市兵衛薬局の近くの漢方サロンで「ひよこママの会」を開催しました。

宇治店の片隅で狭い思いをして集まっていただいていましたが、漢方サロンは広くてゆとりも感じられ、6人のひよこママが集まってくれました。

生後2ヵ月半のRちゃん、そして同じ月令のRちゃん、5ヶ月のR君、6ヶ月のS君、もうすぐ1歳のお誕生日を迎えるYちゃん、もう1歳2ヶ月になったEちゃん。みんなとってもすくすく育っています。新米(ひよこ)ママもすっかりお母さんの顔になっています。

今日集まったママさんは皆さん、出産まで漢方薬を飲んでいた方々です。あかちゃんはとっても元気、お肌も綺麗。ママさんも妊娠前のひ弱な過細い体とはちがってとても逞しく丈夫に見えます。みんなとっても「いい顔」で、私たちも幸せをおすそ分けししてもらいました。

小児科の橋本加津代先生が皆さんからの不安なこと、心配なこと、わからないことを丁寧に答えてくださり、これから一杯罹る「風邪」の話、また流行しそうな「インフルエンザ」の話、離乳食の話、予防接種のお話など沢山のことを話してくださいました。また、日本小児科医会からの5つの提言を話してくれました。

大事なことを2つお知らせします。

「2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう!」

「授乳中・食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう」

あかちゃんのお相手をテレビやビデオにゆだねるのではなく、シッカリ受け止めてお相手してあげてくださいね。今日参加されたママさんたちは、テレビやビデオにお守はさせないでしょう!

お子さんもお母さんもこの冬風邪をこじらせないよう祈りながら、楽しいひよこママの会でした。

第15回ひよこママの会

15回目を迎えました今回は、初めて四条のサロンで「ひよこママの会」を開催しました。

参加されたお子様の月齢にあったいろんなお話を聞く事が出来ました。

開催日 : 12月3日(水)

時間 : 13:30~15:30

今回のお子様の月齢は2~14ヶ月です。

~~~~~~~ 内容 ~~~~~~~

1.自己紹介

2.「気になること」「聞きたいこと」のコーナー

 Q)離乳食開始に伴い、口のまわりが荒れやすくなった。

 A)柔らかい布で、ふいてあげる。ワセリンなどで保湿をしてあげる。

 Q)インフルエンザの予防注射は必要か?

 A)6ヶ月を過ぎると受けられるが、効果は少ないです。1年過ぎてからの方が効果はよい。親が予防注射をしてインフルエンザを家に持ち込まない事も大切です。

 

 Q)何でも口に入れる(なめる)。その都度きれいに拭けていない。

 A)個人的に回答

 Q)忙しすぎて離乳食を何品も作る自信がない。

 A)無理をせず親と同じ野菜を使ったり、時にはベビーフードを使うこともいいですね。

 Q)夜間のオッパイが2時間ごとで、なかなかのびない。

 A)個人的に回答

 

 Q)乳児湿疹が首のまわりにまで出ています。母乳で育てていますが母親の食事が影響しますか?

 A)初めての冬(乾燥期)には脂肪が足りなくて湿疹が出やすいです。お風呂上がりにワセリン系の保湿剤を使うとよい。母乳の内容は、母親の食べ物の影響は少しあります。特定の薬剤(ホルモン剤など)は注意。

 Q)冬は、外出を控えた方が良いのか?

 A)人ごみを避けて外に出る方が良い。紫外線も日本の場合、日常的なものなら気にしなくてもよい。赤く日焼けする人は少し注意。

 Q)ベビースイミングを始めたいが、行き帰りのバスの中での風邪の感染などが心配。

 A)一年に10種位のウィルスに接触しています。これを繰り返す事によって強くなっていきます。

 Q)赤ちゃんの鼻水がなおらないので、どうしたらよいでしょうか?

 A)喉も赤く無く風邪でないなら、鼻水もウイルスが入らないようにする大切な防御反応です。

 Q)母親がアレルギー体質(アトピー)なので、気をつけたら良いこと。

 A)めぼしい食品に目をつけておくことは、必要。でもあまり厳格に極端に避けることは、しない方が良い。

 Q)1ヶ月半の時に中耳炎になったので気をつけた方が良いこと。

 A)鼻汁の中にはウィルスがいっぱい。鼻をかむなど外へ出すことが、大切です。

 Q)夜泣きが続く。夜続いた時間で寝てくれず、昼も夜も神経質な態度に疲れが…。

 A)夜泣きは6ヶ月以降1才半まで(2~3才までとも)に健康な赤ちゃんにおこる普通のこと。

 <対処法>

  睡眠に至る流れをいつも同じようにしていくこと

  お母さんがイライラしないこと

  お父さんなど他人の人にも協力してもらうこと

 Q)朝晩ミルクに続き、昼夕のみごはんを食べます。3回にすると、1回の食べが悪くなったり、夜中に起きておなかがすいたような様子。

 A)子供にも個人差が有り、必ず3回食べる必要は無い。1日で見てしっかり食べていれば良い。

3.ありふれた病気についてのお話

○かぜ症候群

 90%ウィルス感染⇒自分の体力で治す

 10%細菌感染⇒抗生物質が効く

 最後まできちんと飲むことがポイント

○咳や鼻水のかぜ

 鼻汁も咳も大切な防御反応

 注意⇒百日咳(三種混合ワクチンを受けておく)

○冬の季節はインフルエンザに注意

○嘔吐や下痢のかぜ

 冬に多いウィルス性胃腸炎

 注意⇒嘔吐が終わって直後には口から水分などとらないように

 嘔吐が終わって、食べられるようになったらいつもと同じ食事を

 注意⇒腸重積

○発熱

 3ヶ月までの発熱は直ぐに医療機関へ

 37.5~38(夏)まで元気にしていたら熱さましは必要ない。

○熱性けいれん

○湿疹

 対策⇒スキンケアとワセリン

○アレルギー体質について

 治療はスキンケアと適剤適所⇒赤みが強い時はステロイドを使い、おさまったら軽いものに変える。

○嘔吐、下痢、便秘

○抗生物質が必要な細菌の病気

 中耳炎と百日咳(三種混合がまだなら)乳児では尿路感染症を見逃さないように。

 溶連菌感染症、マイコプラズマ感染症⇒幼児期、学童期に多い。

 受診すべきかどうか判断がむずかしい。

 治療が必要か?⇒機嫌がよいか?おもちゃで遊んでいるか?

 母の「いつもと違う!」という直感は大切。

 発達などの問題⇒成長曲線と同じカーブで成長していれば、時期的な

 早い遅いがあっても問題ない。著しくカーブからずれていれば、保険所、小児科で相談。

☆☆「第14回ひよこママの会」からの伝言☆☆

赤ちゃんや子供が一生懸命に考えているときは、まわりの大人は待ってあげる。

育児において「待つ」ことはとても大切。考える力を育ててあげて心の発達を促し、想像力を育ててあげましょう。

南京・厦門へ研修に行ってきました 2

福建省厦門(アモイ)では、厦門中医院婦人科主任教授、王鷺霞先生のお話を伺うことが出来ました。アモイに着いた夜、座談会形式で我々の質問に答えていただきました。

王鷺霞先生は夏桂成先生の門下生であり、また談勇先生の同級生と伺いました。

お話も「周期療法は婦人科全般に使えます」 「不妊症の治療には周期療法を取り入れて月経周期を整えることが大切です」と強調されてました。各種ホルモン剤との漢方薬の併用の問題、カウフマン周期での漢方薬の使い方も話してくださいました。

やはりいかなる時にも「弁証論治」が大切であることを強調されていました。

厦門は気温23度と暑く半そで姿でも汗ばむほどでした。

南京・厦門へ研修に行ってきました 1

11月20日~25日までの間、「南京・厦門不妊症研修」に行ってきました。

南京では江蘇省中医院で「周期療法の権威者・夏桂成先生の理論講義と外来実践の研修を受けてきました。夏桂成先生は、もうご高齢ですが大変お元気で、いつも私達の研修集団を快く楽しみに受け入れてくださいます。今回5回目ですので、覚えていてくださったのでしょうか、先生からお声と握手をいただき感激でした。

夏桂成先生の今回のご講義は「排卵期」の治療に関するもので、長年の臨床の実践を踏まえて話されました。私たちが店頭で相談をうける、PCOS,排卵誘発をしても卵が育たない、未熟で排卵してしまう、卵が大きくなっているのにもかかわらず排卵出来ないなどの排卵障害、あるいは着床障害、あるいは子宮内膜が薄いなども全て排卵期にかかわっているとして、排卵期の概念・特徴、夏桂成先生が唱えている3-5-7の理論、治療について重要なお話を聞かせていただきました。

外来研修では地方からも多くの方が夏桂成先生の名声を聞きつけて受診され、いつもながらの混雑ぶりでした。

患者さんは以前はあまり見られなかった「PCOS]の方が多く、中国の食生活の変貌を垣間見た感じでした。

談勇先生の研修は、先生が 旭川で研修されていただけあって、通訳なしで日本語が通じます。

談勇先生の患者様はホルモン剤を投与されている方が多く、ホルモン剤との併用が多いようです。

「ホルモン剤を6ヶ月使うといろいろな副作用が出てくるが、漢方薬を服用すると3ヵ月くらいで効果が出てきて副作用も少ない」  「身体にはとても良い」と患者の診察の合間にいろいろ教えてくださいました。談勇先生の講義は「周期療法とPCOS]で、PCOSの特徴、診断、治療法を日本語用のスライドを沢山作って講義されました。

毎日診療や手術でご多忙な先生が我々のために睡眠時間を裂いて準備下さっていると伺い、恐縮、感謝でした。

夜行バスに揺られて 

先日来られたAさんご夫妻、はるばる四国から夜行バスで来られました。

とても人の良い純朴なお二人。結婚して10年になりますが、赤ちゃんが授かりません。几帳面な正確の方でしょう。これまでの検査データー、エコーの写真、基礎体温表(BBT)をそろえて持参してくださいました。

本格的な治療を始めて3年、今は不妊クリニックに通われています。クリニックでは一般的な排卵誘発剤と排卵促進剤の注射で様子を見ているようです。家族性の疾患もあり、多嚢胞性卵巣もあります。何とかして家族性の糖尿病を進行させず、早い時期に妊娠に持っていけたらとお2人を見て思っていました。

周期療法に加え、運動、食事、日常的な決まりなどをお話し、少しでも妊娠し易い身体つくりを提案させていただきました。

遠くから来てくださったお二人の思いが叶いますように!

今年も100人突破です 

昨年に引き続き妊娠された方が100人を越えました。

うれしいです。

願いが叶えられた皆さんと喜びを分かち合えることが何よりうれしいです。

この100人の方にはそれぞれドラマがあります。

初めて妊娠される方、2人目の方、3人目の方など。自然で、あるいは人工授精で…体外受精で・・・。なかなか卵胞が育たないと悩まれる方、子宮内膜が薄いと悩まれるかた、基礎体温表(BBT)が一相性の方、FSHが異常に高い方、流産を繰り返されている方など様々でした。

年令も20代~40代と幅広いのですが、今年は30代後半から40代にかけての高齢妊娠の方が多かったようです。

今年はまだ1ヶ月残しています。まだまだ妊娠される方が膨れますよう頑張りたいと思います。

南京・厦門へ不妊症研修に出発

毎年中国の中医薬大学にて行われる「周期療法」「流産」「免疫不妊」などをテーマとした研修に参加していますが、今年は6回目になります。

毎回楽しみでもあり、一生懸命学習してこようとの意気込みでいつも気を張り詰めて、緊張して出発します。

南京中医薬大学では、周期療法の権威者、<夏桂成教授>から講義を受け、外来の診察に同席して学んできます。南京中医薬大学の附属病院では、70歳を過ぎてもお元気な夏先生の理論と実践の場を体験します。

今回は初めて厦門(アモイ)の中医薬大学でも講義を受けてきますので楽しみです。

皆様には留守の間ご迷惑をおかけいたしますが、学んできたことをお返し、願いを叶える力にしていきたいと思います。宜しくお願い致します。

子宮腺筋症を乗り越えて 

Mさんが先日漢方サロンにお子さんを連れてこられました。

もうしっかり大きくなってまもなく1歳のお誕生日を迎えるとのこと。人見知りするはずのH君なのに、私の腕の中に入っても泣くこともなく、自然体でいてくれます。「お母さんと間違えてるのかな?」「お腹の中で嗅いでいた漢方薬の臭いが懐かしいのかな?」と勝手に解釈してはH君を抱かせていただきました。

Mさんもすっかり「お母さん」が板に付きました。H君を授かり幸せ一杯のMさん。腺筋症で激しい痛みと戦った日々。沢山の鎮痛剤を服用せざるを得なかった日。授かった命が無事育ち元気な子が生まれるだろうかと、流産、早産の不安な日々を送ったことが、懐かしく思い起こされます。

子宮腺筋症で悩み、相談にこられるかたも多くいらっしゃいます。「腺筋症で手術をされ、その後赤ちゃんが授からないので」とか、「軽度の腺筋症といわれたが漢方薬で何とか授かりたい」とか、「腺筋症で子宮全摘を言われたがなんとか手術をしないで済む方法はないだろうか」など深刻な相談もあります。

その都度ご相談に乗り、症状にあわせた漢方薬を周期療法と組み合わせ何人もの方がわが子を胸に抱くことが出来ています。Mさんもその1人。辛かった分、幸せも倍でしょう。Mさんを見ていると心から「良かったね!」の言葉しか出てきません。働きながら子育てしていくMさん、丈夫な身体になってバリバリ働き、H君と働き甲斐のある社会を作ってくださいね。

大変だけど心から応援いたします!