基礎体温表がガタガタ  

最近、基礎体温表(BBT)が犬の歯のような(犬歯状)上下の激しい状態の方が多く見られます。

0さん(39歳)の基礎体温表(BBT)は低温期も高温期もなく激しく上下しています。36度以下から急に36,6度に上がったと思うと、急に36,3度に下降、いったいどうしたの?と聞きたくなる表です。しかもこの波状の激しい中、AIH(人工授精)、IVF(体外受精)を実施してきて、さらに続けようとされているのです。この状況下の中ではいずれも成功しません。ホルモン(E2とP)のバランスが崩れているからです。

このように基礎体温表(BBT)が上下にガタガタの場合は、視床下部からのホルモン分泌がうまく行ってないことがあります。プロラクチン値が高い、あるいはFSHが高いなど検査やホルモン剤が必要な場合があります。

漢方的には感情の起伏をコントロールすることが大切になりますし、<補腎薬>をきちんと処方することが重要になります。0さんはいまホルモン剤をお休みして気分を和らげながら、補腎、活血、養血、疏肝、平肝のお薬を服用して高温期が安定してきました。

もう少し低温期が安定してきたら、自然妊娠も可能でしょう。楽しみです!

基礎体温表が一直線

基礎体温表(BBT)が2相性にならず低い数値で安定している方がいます。いわゆる無排卵の基礎体温です。

若い人で10代、20代の場合は生殖器官の未発達、発育不良に見られます。また、過激なダイエットにより無排卵になることもあります。30代~40代では、不妊治療のホルモン剤の過剰摂取の影響で卵巣が悲鳴を上げて無排卵状態になることがあります。

若い人の無排卵は、視床下部や脳下垂体の働きが悪くて卵巣の機能が働かなくなってしまうケースがあります。元々初潮が無く、ホルモン剤をつかって人工的に月経周期を作って来た人もいます。自力では排卵、月経が来ないのです。

Mさん(28歳)も初潮がなく、高校時代からホルモン剤で生理をおこしていました。28歳で結婚するまで自力の排卵は無く、いつもホルモンで周期を作っていました。結婚して赤ちゃんを望むようになり、ホルモン剤で卵胞を育て排卵させようとしても、卵が見当たりません。卵胞が育たないのです。医師からも「赤ちゃんは望めない」と言われ、悲嘆しお母さんに相談して当店を訪れてくれました。

まだ、20代。諦めるのはまだ早いです。Mさんには「初潮が無いことは、先天的な生殖の能力が不足している」ことをお話し、時間がかかることを了解してもらい、「35歳までには授精可能な卵を作っていきましょう」と話しました。このままでは早発閉経です。

放っておくわけには行きません。漢方薬で補腎、補血、活血しながら、今治療中です。体つくりの期間と位置づけ、ジムに通い、趣味を生かすことを提案して、実行してもらっています。時間がかかりますが、きっと良い道が開けると思います。

基礎体温が全体に低い

基礎体温表が全体に低いケースもよく見られます。低温期が36度以下、高温期が36,5度に到達しない、いわゆる低体温です。基礎体温表(BBT)の35度台を上下し、下段に書ききれない方もいます。

Aさん、34歳は基礎体温表の体温表示欄をご自分で書き換え、34度から36度の範囲に記入してこられました。見ますと低温期は34,7度くらい35度には行きません。高温期は高くて36度まで。随分低いです。

この体温ではあまりにも低すぎて卵もすくすくと育ってくれません。冷たいところで小さくなっているかわいそうな卵をイメージします。凍りついた卵巣・子宮かもしれません。やはりホカホカの温かいところで卵の成長を見守りたいですね。

子供の頃、山の植樹に参加したことがあります。北海道の山奥です。春、雪解けの頃に山焼きをします。枯れ木や草を燃やしますが、土の中はまだ雪が残っています。土の表面が焼かれ、ゆきが解けて程よい加減の時に、唐松の苗木を植林するのです。夏にはしっかり養分を吸って根着くのですが、冷えている方の子宮はいつも雪が残っている冷たい環境で発芽もままならないのではと想像しています。

卵胞期は、やはり36,2~3度の体温が必要で、高温期は36、7度程度は欲しいですね。しっかし成長した卵胞はしっかりした黄体を作ってくれます。充分な女性ホルモンと充分な黄体ホルモンこそ妊娠しやすい身体になるのです。

漢方薬では<補腎陽>のお薬が中心になりますが、エネルギーを与える<補気剤>も当然必要になります。Aさんは漢方薬を服用して6ヶ月。今月の基礎体温表(BBT)は体温が戻り、36度から37度の枠の中に綺麗に納まりました。きっとホルモンバランスもよくなってきたことでしょう。卵の成長が楽しみになりました。

基礎体温が全体に高い 

基礎体温が全般に高いケースは良く見られます。低温期が36,7度近く。高温期は37,2~3度の高さになり、体温表(BBT)を開いて思わず「わぁ~高い!」と声が出てしまいます。

昨日初めて来られたTさん37歳、Sさん43歳も体温が高く、基礎体温表(BBT)の上1/3に綺麗に治まっています。つまり低温期36,7度以上、高温期37、3度と体温表の下部2/3は空欄になっています。「体温が高すぎますね」 「これでは質の良い卵は出来ませんね」とお話しすると 「何故わかるのですか?」と驚かれます。

お2人ともホルモン剤を使って誘発していますし、高温期には黄体ホルモン剤が投与されしっかり服用されています。当店には、「最近、良い卵が出来ないのです」、「卵ができても空砲です」、「授精しても分割が途中で止まってしまうのです」、「質の良い卵がほしいのです」という目的をもってこられます。

一般に基礎体温表(BBT)が全体に高いのはあまり良い体調とはいえません。特に卵胞を育てる時期に体温が高いと卵の質を落とします。卵が成長するのには適温がありますし良い環境が必要です。ホルモン剤を長期に渡り使用していくと高くなる傾向があります。黄体ホルモンを使うと体温が高くなり次周期の月経開始が高いところから始まることになります。漢方薬で体温を下げて、適温の中で卵胞が育つよう体調を整えて行かなければなりません。

T さんもSさんにも、周期療法の処方をしました。きっと6ヵ月頃には綺麗な2相性の基礎体温表(BBT)になり、卵胞の成長も良くなることでしょう。楽しみです。

どうして? 悲しい出来事!

先日お店に3歳の男の子を連れて訪ねてこられた若いお母さん。

『先生、こんなに大きくなりました!』 と声をかけていただき、ふっと見るとOさんではありませんか!「あらぁ、Oさん。Aちゃんね!大きくなったね!」 Oさんは赤ちゃんがほしくて漢方薬の周期療法をはじめ、5ヶ月で待望の小さな命を宿したのでした。妊娠初期はつわりで苦しみました。漢方薬も飲みたくても受け付けず随分辛い思いをしました。そして3000gを越える大きく元気な赤ちゃんを無事出産したのでした。

Oさんからは感謝のお手紙が届き、私もとても感動しました。大きくなったAちゃんを連れて「ひよこママの会」にもかわいい顔を出してくれました。いつも漢方薬を飲んでて生まれた赤ちゃん、そしてママたちがどうしているかな? 子育て慣れたかな? 大丈夫かな? と気になるものです。OさんもAちゃんもきっと幸せに暮らしていると思い込んでいました。

3歳になったAちゃん。どこかはにかんで照れています。そんなAちゃんを抱いてOさんは耳を疑うような発言をしたのです。 「いろいろ頑張ったんだけど、お父さんも死んだし…」「お父さんって誰の?まさかAちゃんの?」 本当に驚きました。声も出ません!「先生のおかげでこの子ができ、この子がいたから、悲しみを乗り越えられたのです。ありがとうございます!」 そのような言葉はもう真っ白になった頭の中でむなしく聞こえてくるばかりでした。Aちゃんのお父さんが…何と言うことでしょう。幸せ家族が増えてとてもうれしかったのに、今、悲しみの2人に出会うなんて。Oさんは溢れる涙がもう尽きたのでしょう。淡々と語ってくれました。 「また来てね~!待ってますよ!」 立ち去る母子にかける言葉がやっとでした。これからと言うのに・・・。

悲しみが癒えない7月です。

大きな筋腫を抱えて 

30歳のMさんは結婚して5年。早く赤ちゃんがほしいのになかなか恵まれません。不妊クリニックにも行き、1年くらいクロミッド+hCG注射、そして人工授精(AIH)、その後は黄体ホルモンの補充を続けました。でもなかなか望んだ結果がでず、漢方薬に期待をかけてお越しいただきました。

詳しく伺いますと、子宮内に大きな筋腫があり、卵巣機能が低下し、FSHは20,7 PRLは15,5とのことでした。今までの治療の疲れでしょうか? 

一般に子宮筋腫の症状としては、月経期間が長かったり、出血が多かったり、それに伴ってめまい、貧血がおきたりします。また月経痛があったり、下腹部の圧迫症状が見られます。Mさんも同じような症状がありました。それらを改善するため、周期療法をしながら<婦宝当帰膠>や<きゅう帰調血飲>を服用してもらいました。途中、3ヵ月ばかりお休みの状況もありましたが、やはり赤ちゃんがほしくこの春再来店されました。

再び周期療法を始めることとし、今度はご主人も一緒に服用していただきました。「夫婦同治」です。それから2ヶ月後、体調もよくなりめでたく妊娠されました。とてもうれしそうな笑顔、何か「ホッ!」としたお顔でした。よかったですね!

でも、気になるのが子宮大の大きさの筋腫です。医師からは「8cm×11cm」といわれ、「無事生まれるだろうか?」 「筋腫が大きくならないだろうか?」と心配が増えました。周りの心配をよそに、今は元気にお腹の中で成長し続けている赤ちゃん。筋腫が赤ちゃんの成長を妨げることなく大きくならないでほしいです。今は筋腫の成長を拒みながら、順調に成長し続ける赤ちゃんが元気に産まれてこられるよう、漢方薬を服用してもらっています。

頑張ってMさん!

奇跡を再び!

以前書いた<52歳の胚移植>のTさん、祈るような気持ちでしたが判定結果は陰性でした。でも、Tさんは 「奇跡でした。今まで何回かIVFをしてきましたが一番きれいでした。この年で、自然で採卵でき綺麗な分割ができ、移植できたことは奇跡です」 「これにめげずにまた頑張ります!」と明るく話してくれました。

また質の良い卵を作ろうと周期療法で体質改善を始めました。本当に前向きなTさんには私も励まされます。このブログを読まれた方がどんなにTさんに刺激を受け、励まされ、勇気をもたれたことでしょう!

海外在住の方もこのブログ読まれ、「51歳ですが卵を作りたいのです」 「高齢ですが(49歳)今からでも間に合うでしょうか?」 など多くの方からお問い合わせがありました。皆さん頑張って挑戦されています。

一人でも多くの方に喜んでもらえるよう、妊娠しやすい母体作りを周期療法を用いて実践していこうと思っています。

52歳のTさんばかりではなく、51歳のFさんも、Iさんも、Mさんも、Yさんも体調を整えて漢方周期療法で身体つくりをしていきましょう。きっと、第2、第3の奇跡が起きることを信じて!

第13回ひよこママの会

第13回 ひよこママの会<記録>
開催日 : 6月22日(水)
時間 : 13:30~15:30
内容:
1.自己紹介
2.「気になること」、「聞きたいこと」の質問コーナー
 1)発育状況について。
 2)乳児湿疹が治らない。
 3)母親がアレルギー(アトピー)なので、子どももアトピーなのか。(父親もアレルギー)
 4)漢方のお薬を服用しているが、皮ふのカサカサは治るのか。
 5)低体重で産まれたため、発育が心配です。
 6)ズリバイはできるが、ハイハイしない。
<「気になること」、「聞きたいこと」の質問の回答>
 Q1:発育状況について。
 A1:「診察室からみた赤ちゃんの発達」で詳しく説明。
 Q2:乳児湿疹が治らない。
 A2:洗い流すのが一番。お風呂あがりの保湿。皮膚は診せて治療して下さい。
 Q3:母親がアレルギー(アトピー)なので、子どももアトピーなのか。(父親もアレルギー)
 A3:赤ちゃんは腸の粘膜が弱いため、アレルギー検査で陽性になりやすい。食後、口のまわりが真っ赤になる人のみ、食物アレルギーの検査をしておくとよい。幼児期に多いアトピーも小学校卒業時にはグンと減る。
 Q4:漢方のお薬を服用しているが、皮ふのカサカサは治るのか。
 A4:一般的な成長曲線より遅れて成長しているので、1日の体重が増えすぎと言われても、今が大きくなる時と思って対応する。
 Q5:ズリバイはできるが、ハイハイしない。
 A5:うつぶせでクルクル回れていれば大丈夫。ズリバイの時、平面だけでなく座布団を丸めた上などをズリバイさせるとお腹を上げたりするので、やってみる。
<診察室からみた赤ちゃんの発達>
 (1)1~2ヶ月の赤ちゃん・・・泣く・笑う・眠るのもマイペース
  自分の内なるリズムで生きています。
  お母さんの顔はしっかり見て、顔を覚えてる時期です。
  おもちゃを追視し、見えない方にいったらそちらを向く。
 (2)4ヶ月・・・人の顔を見つけたらにっこり笑顔
  家族でも家族以外の人でも、あやしてもらうのが大好きな笑顔の時期。
  人を認識…いっぱい色んな人に抱いてもらって下さい。
 (3)6ヶ月・・・人の顔を、じーっと見つめる
  家でいつも見る家族の顔と、初めてあう人の顔の違いが分かってくる時期です。
 (4)8ヶ月・・・なんだか不安
  顔の違いが認識でき、人見知りが当たり前の時期です。
  人見知り→お母さんだと安心→信頼→受け止め、守ってもらえる
  ⇒生涯に渡ってベースになる力になる。
 (5)1歳・・・人の仕草を観察し、真似したい
  人の持っている物を欲しがる。
  同じものでもダメ・・・人と物との関係。
 (6)1歳半・・・駄々こねと、「いや!」が大好き
  自分というものが育つ・・・自我の芽生え。
  *本人に選ばせる→できない時は待つ→怒っていても、怒りはどこかで静まる→その後「お母さん」とやってくる→「よくきたね」と受け止める。
  ※注意:「ほら言ったでしょ!」はダメ。
 (7)2~3歳・・・新しい場所では、恥ずかしくてもじもじ
  自分の頭の中で選択してくる。(3歳児の反抗期)
 (8)4歳・・・我慢ができる
 親から見ていい子になる。本人はがんばっているので、ほめてあげる。
<子供はお母さんから離れる前にくっつく>
・9ヶ月ごろ…後追い
・2歳ごろ…もじもじする
・4~5歳頃…世尿症、指しゃぶり、どもり(神経症)
・思春期以降…手をつなぐ、体をさわる等
受け止めて、あまり取り込みすぎない。
じゃあがんばってらっしゃい、と送り出す。
「甘えさせる」と「甘やかす」の違いをしっかり。
<ありふれた病気>
・3ヶ月になったら3種混合を受けてください。今百日咳が流行している。
・嘔吐や下痢の風邪はウイルスを出そうとしている。
 血便や、ぐったりしている時は注意。腸重積疑いも。
・熱は37.3℃くらいなら心配ない。
<子育てについて>
「お母さんに会いたい!」と言った子供、
毎日会っているが、気持ちが足りていなかった。
「忙しい」は、「心を亡くす」と書く。
お母さんは、完璧でなくてよいのです。
60%くらいがちょうど良い。子供にとって、100%はやりにくい。
子供は、お母さんの期待を裏切ります。
そういうものです。
「ダメ、ダメ」は自分が悪い子だと思ってしまう。怒りの感情になる。
そして何よりも、夫婦仲良く!
家族の中の存在感は、その子の将来に大きな影響を与える。
<お茶を飲みながらお話>
 Q:昭和50年生まれの人は、ポリオの再接種が必要?
 A:その時の接種法等で免疫が弱いのかもしれません。
  赤ちゃんがポリオを受けて下痢したときには、しっかり手洗いして。
  再接種もしていいのでは。
 Q:検診で、その月齢の発達ができていないと心配。
  でも、お義母さんが「それは検診する人の仕事だから、わざわざ探されるの」と、言ってくれた。
 A:検診は、お母さんの不安を取り除くためにあると思っています。
 Q:保育園入園について、夫婦で意見が違う・・・
 A:保育園のいい所は、みんなと一緒にがんばることができる所。
  子供同士で学ぶことがある所。
  人のしていることをあこがれて、自分も行動する所。
  よく話し合って決めて下さい。13036 
<スタッフからひとこと>
ひよこママの会終了後、偶然来られていたお客様が保育士さんでしたが、
橋本加津子先生に会われて驚いておられました。
「発達相談で有名な、神様のような存在です!」と興奮されていました。
気さくな、話しやすい先生ですので、スタッフの方がびっくりです。
☆☆「第12回ひよこママの会」からの伝言☆☆

赤ちゃんの時期に大切なことは、笑う・声をだす・泣く等、発信をすると、お母さんは応えてくれる、守ってくれる、ということです。
これは、生涯に渡って人への安心感が育つ基本的な力となるものです。
しっかり受け止めてあげて下さい。

1歳の誕生日

Y君のママからメールが届きました。

1歳の誕生日を迎えました! とうとう仕事に復帰です。毎日ドタバタ、朝も泣いてるわが子を尻目に「行ってきまーす!」と出かけるのが後味悪いですね。あれから1年、大変なことも多いけど、でも嬉しいことで帳消しです。まだまだ新米ママですが、1歳児育児も楽しもうと思います。我が家の幸せ写真おくりまーす。 と写真と共に送られてきました。

うれしいですね。新しい家族がふえ、新米ママさんの顔がだんだんママになっていく、子供と共に親も育っていくのですね。「子育ては親育て」といいますものね。幸せ家族のお写真が載せられないのが残念ですが、幸せ~!と言う雰囲気がひしひしと伝わってきます。

おめでとうY君! そして職場復帰のKママさん。女性が家庭を持ち子育てしながら社会に進出していくことは大変ですが、とてもやりがいのある事だと思います。働く女性に大拍手! 泣く子を保育士に預け「お願いします」と後をも振り返らず、後ろ髪を惹かれる思いで保育所の門を出る。何度、仕事を止めて育児に専念しようかなと悩んだことでしょう。(コレは述懐です)

名古屋のSさんもこの春わが子を保育所に預けて職場復帰されましたね。悩んだ心のうちを話してくださいました。

皆さん子供が1歳になったらそろそろ職場復帰が始まるのですね。親も子も最初に泣く関門ですね。

Y君の誕生日。ママの職場復帰。Kママさんの幸せ家族に新たな転機ですね。悩み泣いた分家族の絆は太くたくましくなったことでしょう!

妊娠中のアトピー

最近妊娠中のアトピーの方が来店されています。

妊娠初期のMさん、妊娠後期のTさん。妊娠によりアトピーがひどくなり、皮膚科から出される内服薬もステロイドも使えなくなり、困ってのご相談にこられました。

妊娠3ヶ月のMさんは顔面、肘部、手掌が苔癬、紅斑、痒みを伴いとても辛そうでした。また、妊娠7ヶ月のTさんは腹部、肘部と四肢の指に滲出性の小丘疹ができ、見るからに痒そうでした。お2人とも妊娠されてから皮膚状態が悪化したのでした。妊娠により体温上昇、異種蛋白による反応かと思われます。

漢方薬には、<涼血清営顆粒>、<瀉火利湿顆粒>、<当帰飲子>、<三物黄ごん湯>など症状により使えますし、<五行草>、<五凉華>、<白花蛇舌草>などの健康食品も大事な時に使える強みがあります。

うれしいことに<瑞花露ソープ>、<瑞花露ローション>、<瑞花露クリーム>のセットがお肌に優しくアトピーのスキンケアに良く使われ、大変好評です。Sさんも、Tさんも、漢方薬を服用していただき皮膚の状態も随分綺麗になってきました。これで出産までは何とか良い状態を保たれると思います。

Yさんは妊娠後期(8ヶ月)からアトピーが悪化し、痒みのため夜も寝られず来店されました。涼血作用のある漢方薬と瑞花露のスキンケアで随分楽になり出産までこぎつけました。そして生まれたしっかり者のMちゃん、お肌ツルツル、透き通るようなお肌で、羨ましいくらいの美肌です。心配した乳児湿疹も無く、アトピーも無く、健やかに1年をすぎました。

「妊娠中のアトピー悪化」に安心して服用できる漢方はありがたいですね。