大きな筋腫を抱えて 

30歳のMさんは結婚して5年。早く赤ちゃんがほしいのになかなか恵まれません。不妊クリニックにも行き、1年くらいクロミッド+hCG注射、そして人工授精(AIH)、その後は黄体ホルモンの補充を続けました。でもなかなか望んだ結果がでず、漢方薬に期待をかけてお越しいただきました。

詳しく伺いますと、子宮内に大きな筋腫があり、卵巣機能が低下し、FSHは20,7 PRLは15,5とのことでした。今までの治療の疲れでしょうか? 

一般に子宮筋腫の症状としては、月経期間が長かったり、出血が多かったり、それに伴ってめまい、貧血がおきたりします。また月経痛があったり、下腹部の圧迫症状が見られます。Mさんも同じような症状がありました。それらを改善するため、周期療法をしながら<婦宝当帰膠>や<きゅう帰調血飲>を服用してもらいました。途中、3ヵ月ばかりお休みの状況もありましたが、やはり赤ちゃんがほしくこの春再来店されました。

再び周期療法を始めることとし、今度はご主人も一緒に服用していただきました。「夫婦同治」です。それから2ヶ月後、体調もよくなりめでたく妊娠されました。とてもうれしそうな笑顔、何か「ホッ!」としたお顔でした。よかったですね!

でも、気になるのが子宮大の大きさの筋腫です。医師からは「8cm×11cm」といわれ、「無事生まれるだろうか?」 「筋腫が大きくならないだろうか?」と心配が増えました。周りの心配をよそに、今は元気にお腹の中で成長し続けている赤ちゃん。筋腫が赤ちゃんの成長を妨げることなく大きくならないでほしいです。今は筋腫の成長を拒みながら、順調に成長し続ける赤ちゃんが元気に産まれてこられるよう、漢方薬を服用してもらっています。

頑張ってMさん!

奇跡を再び!

以前書いた<52歳の胚移植>のTさん、祈るような気持ちでしたが判定結果は陰性でした。でも、Tさんは 「奇跡でした。今まで何回かIVFをしてきましたが一番きれいでした。この年で、自然で採卵でき綺麗な分割ができ、移植できたことは奇跡です」 「これにめげずにまた頑張ります!」と明るく話してくれました。

また質の良い卵を作ろうと周期療法で体質改善を始めました。本当に前向きなTさんには私も励まされます。このブログを読まれた方がどんなにTさんに刺激を受け、励まされ、勇気をもたれたことでしょう!

海外在住の方もこのブログ読まれ、「51歳ですが卵を作りたいのです」 「高齢ですが(49歳)今からでも間に合うでしょうか?」 など多くの方からお問い合わせがありました。皆さん頑張って挑戦されています。

一人でも多くの方に喜んでもらえるよう、妊娠しやすい母体作りを周期療法を用いて実践していこうと思っています。

52歳のTさんばかりではなく、51歳のFさんも、Iさんも、Mさんも、Yさんも体調を整えて漢方周期療法で身体つくりをしていきましょう。きっと、第2、第3の奇跡が起きることを信じて!

第13回ひよこママの会

第13回 ひよこママの会<記録>
開催日 : 6月22日(水)
時間 : 13:30~15:30
内容:
1.自己紹介
2.「気になること」、「聞きたいこと」の質問コーナー
 1)発育状況について。
 2)乳児湿疹が治らない。
 3)母親がアレルギー(アトピー)なので、子どももアトピーなのか。(父親もアレルギー)
 4)漢方のお薬を服用しているが、皮ふのカサカサは治るのか。
 5)低体重で産まれたため、発育が心配です。
 6)ズリバイはできるが、ハイハイしない。
<「気になること」、「聞きたいこと」の質問の回答>
 Q1:発育状況について。
 A1:「診察室からみた赤ちゃんの発達」で詳しく説明。
 Q2:乳児湿疹が治らない。
 A2:洗い流すのが一番。お風呂あがりの保湿。皮膚は診せて治療して下さい。
 Q3:母親がアレルギー(アトピー)なので、子どももアトピーなのか。(父親もアレルギー)
 A3:赤ちゃんは腸の粘膜が弱いため、アレルギー検査で陽性になりやすい。食後、口のまわりが真っ赤になる人のみ、食物アレルギーの検査をしておくとよい。幼児期に多いアトピーも小学校卒業時にはグンと減る。
 Q4:漢方のお薬を服用しているが、皮ふのカサカサは治るのか。
 A4:一般的な成長曲線より遅れて成長しているので、1日の体重が増えすぎと言われても、今が大きくなる時と思って対応する。
 Q5:ズリバイはできるが、ハイハイしない。
 A5:うつぶせでクルクル回れていれば大丈夫。ズリバイの時、平面だけでなく座布団を丸めた上などをズリバイさせるとお腹を上げたりするので、やってみる。
<診察室からみた赤ちゃんの発達>
 (1)1~2ヶ月の赤ちゃん・・・泣く・笑う・眠るのもマイペース
  自分の内なるリズムで生きています。
  お母さんの顔はしっかり見て、顔を覚えてる時期です。
  おもちゃを追視し、見えない方にいったらそちらを向く。
 (2)4ヶ月・・・人の顔を見つけたらにっこり笑顔
  家族でも家族以外の人でも、あやしてもらうのが大好きな笑顔の時期。
  人を認識…いっぱい色んな人に抱いてもらって下さい。
 (3)6ヶ月・・・人の顔を、じーっと見つめる
  家でいつも見る家族の顔と、初めてあう人の顔の違いが分かってくる時期です。
 (4)8ヶ月・・・なんだか不安
  顔の違いが認識でき、人見知りが当たり前の時期です。
  人見知り→お母さんだと安心→信頼→受け止め、守ってもらえる
  ⇒生涯に渡ってベースになる力になる。
 (5)1歳・・・人の仕草を観察し、真似したい
  人の持っている物を欲しがる。
  同じものでもダメ・・・人と物との関係。
 (6)1歳半・・・駄々こねと、「いや!」が大好き
  自分というものが育つ・・・自我の芽生え。
  *本人に選ばせる→できない時は待つ→怒っていても、怒りはどこかで静まる→その後「お母さん」とやってくる→「よくきたね」と受け止める。
  ※注意:「ほら言ったでしょ!」はダメ。
 (7)2~3歳・・・新しい場所では、恥ずかしくてもじもじ
  自分の頭の中で選択してくる。(3歳児の反抗期)
 (8)4歳・・・我慢ができる
 親から見ていい子になる。本人はがんばっているので、ほめてあげる。
<子供はお母さんから離れる前にくっつく>
・9ヶ月ごろ…後追い
・2歳ごろ…もじもじする
・4~5歳頃…世尿症、指しゃぶり、どもり(神経症)
・思春期以降…手をつなぐ、体をさわる等
受け止めて、あまり取り込みすぎない。
じゃあがんばってらっしゃい、と送り出す。
「甘えさせる」と「甘やかす」の違いをしっかり。
<ありふれた病気>
・3ヶ月になったら3種混合を受けてください。今百日咳が流行している。
・嘔吐や下痢の風邪はウイルスを出そうとしている。
 血便や、ぐったりしている時は注意。腸重積疑いも。
・熱は37.3℃くらいなら心配ない。
<子育てについて>
「お母さんに会いたい!」と言った子供、
毎日会っているが、気持ちが足りていなかった。
「忙しい」は、「心を亡くす」と書く。
お母さんは、完璧でなくてよいのです。
60%くらいがちょうど良い。子供にとって、100%はやりにくい。
子供は、お母さんの期待を裏切ります。
そういうものです。
「ダメ、ダメ」は自分が悪い子だと思ってしまう。怒りの感情になる。
そして何よりも、夫婦仲良く!
家族の中の存在感は、その子の将来に大きな影響を与える。
<お茶を飲みながらお話>
 Q:昭和50年生まれの人は、ポリオの再接種が必要?
 A:その時の接種法等で免疫が弱いのかもしれません。
  赤ちゃんがポリオを受けて下痢したときには、しっかり手洗いして。
  再接種もしていいのでは。
 Q:検診で、その月齢の発達ができていないと心配。
  でも、お義母さんが「それは検診する人の仕事だから、わざわざ探されるの」と、言ってくれた。
 A:検診は、お母さんの不安を取り除くためにあると思っています。
 Q:保育園入園について、夫婦で意見が違う・・・
 A:保育園のいい所は、みんなと一緒にがんばることができる所。
  子供同士で学ぶことがある所。
  人のしていることをあこがれて、自分も行動する所。
  よく話し合って決めて下さい。13036 
<スタッフからひとこと>
ひよこママの会終了後、偶然来られていたお客様が保育士さんでしたが、
橋本加津子先生に会われて驚いておられました。
「発達相談で有名な、神様のような存在です!」と興奮されていました。
気さくな、話しやすい先生ですので、スタッフの方がびっくりです。
☆☆「第12回ひよこママの会」からの伝言☆☆

赤ちゃんの時期に大切なことは、笑う・声をだす・泣く等、発信をすると、お母さんは応えてくれる、守ってくれる、ということです。
これは、生涯に渡って人への安心感が育つ基本的な力となるものです。
しっかり受け止めてあげて下さい。

1歳の誕生日

Y君のママからメールが届きました。

1歳の誕生日を迎えました! とうとう仕事に復帰です。毎日ドタバタ、朝も泣いてるわが子を尻目に「行ってきまーす!」と出かけるのが後味悪いですね。あれから1年、大変なことも多いけど、でも嬉しいことで帳消しです。まだまだ新米ママですが、1歳児育児も楽しもうと思います。我が家の幸せ写真おくりまーす。 と写真と共に送られてきました。

うれしいですね。新しい家族がふえ、新米ママさんの顔がだんだんママになっていく、子供と共に親も育っていくのですね。「子育ては親育て」といいますものね。幸せ家族のお写真が載せられないのが残念ですが、幸せ~!と言う雰囲気がひしひしと伝わってきます。

おめでとうY君! そして職場復帰のKママさん。女性が家庭を持ち子育てしながら社会に進出していくことは大変ですが、とてもやりがいのある事だと思います。働く女性に大拍手! 泣く子を保育士に預け「お願いします」と後をも振り返らず、後ろ髪を惹かれる思いで保育所の門を出る。何度、仕事を止めて育児に専念しようかなと悩んだことでしょう。(コレは述懐です)

名古屋のSさんもこの春わが子を保育所に預けて職場復帰されましたね。悩んだ心のうちを話してくださいました。

皆さん子供が1歳になったらそろそろ職場復帰が始まるのですね。親も子も最初に泣く関門ですね。

Y君の誕生日。ママの職場復帰。Kママさんの幸せ家族に新たな転機ですね。悩み泣いた分家族の絆は太くたくましくなったことでしょう!

妊娠中のアトピー

最近妊娠中のアトピーの方が来店されています。

妊娠初期のMさん、妊娠後期のTさん。妊娠によりアトピーがひどくなり、皮膚科から出される内服薬もステロイドも使えなくなり、困ってのご相談にこられました。

妊娠3ヶ月のMさんは顔面、肘部、手掌が苔癬、紅斑、痒みを伴いとても辛そうでした。また、妊娠7ヶ月のTさんは腹部、肘部と四肢の指に滲出性の小丘疹ができ、見るからに痒そうでした。お2人とも妊娠されてから皮膚状態が悪化したのでした。妊娠により体温上昇、異種蛋白による反応かと思われます。

漢方薬には、<涼血清営顆粒>、<瀉火利湿顆粒>、<当帰飲子>、<三物黄ごん湯>など症状により使えますし、<五行草>、<五凉華>、<白花蛇舌草>などの健康食品も大事な時に使える強みがあります。

うれしいことに<瑞花露ソープ>、<瑞花露ローション>、<瑞花露クリーム>のセットがお肌に優しくアトピーのスキンケアに良く使われ、大変好評です。Sさんも、Tさんも、漢方薬を服用していただき皮膚の状態も随分綺麗になってきました。これで出産までは何とか良い状態を保たれると思います。

Yさんは妊娠後期(8ヶ月)からアトピーが悪化し、痒みのため夜も寝られず来店されました。涼血作用のある漢方薬と瑞花露のスキンケアで随分楽になり出産までこぎつけました。そして生まれたしっかり者のMちゃん、お肌ツルツル、透き通るようなお肌で、羨ましいくらいの美肌です。心配した乳児湿疹も無く、アトピーも無く、健やかに1年をすぎました。

「妊娠中のアトピー悪化」に安心して服用できる漢方はありがたいですね。

Mちゃん来訪!

始めまして!お店に入ってくるや否や「あっ、Kさんだ!」と声が出るほど。新米パパに抱かれて気持ちよさそうにMちゃんが来店してくれました。うれしい初対面です。

「始めまして!」 「この世に生まれての感想は?」 と思わずMちゃんにインタビューしちゃいました。ママもパパもとってもうれしそうです。Mちゃんが生まれて本当に幸せ家族になったようです。

Kさんが初めて来店されたのは3年半前。2つのクリニックを経由して漢方薬を求められたのでした。Kさんは31歳で、寒がり、冷え症、疲れやすいを訴えていました。PRLが高くテルロンも服用してました。

漢方薬は<周期療法>で飲んでいただきました。何度か高温期が18日と続いた日がありましたが、残念ながら高温維持ができず、月経が始まっては落胆したものでした。ご主人にも<海精宝>などを服用していただき、「元気な父体つくり」を試みてきました。なかなか自然周期で授からず、ARTに進まれましたが漢方薬もしっかり服用してもらいました。

漢方薬の服用期間が長かっただけに思いも倍で、妊娠が判明した時はご夫妻は勿論、部外の私もうれしさと共に、安堵感が湧いてきました。「良かったね!」 「丈夫な赤ちゃんを産むのですよ!」と願わずにはいられませんでした。

そして初対面が実現したのでした。「高プロラクチン」と「パパの力が少し弱かった」のを克服し、かわいいMちゃんの誕生に店内は華やぎ、小さな生命体が元気のオーラーを放っているようで、みんな元気をいただきました。

ありがとうMちゃん!あなたのおかげでみんなが活気づきました。Kさんご夫妻に感謝!

52歳の胚移植

Uさんは52歳、漢方薬を服用してから2ヶ月が経過しました。遅い結婚でしたが「出来るものなら赤ちゃんを授かりやい」とクリニックに通い始めたのが3年前。

若い頃卵巣嚢腫をOPE、小児リュウマチを患い、高校の時は無月經を経験してきました。現在は子宮筋腫(3mm)があります。今まで人工授精5回、IVF(体外受精)5回をされていますが妊娠にまで至りません。だんだん良い卵が出来なくなってきたので、「何とか授精できる質の良い卵を作ってください」と相談にこられました。

早速<周期療法>を始めました。IVF-ETをされますので、とにかく質の良い卵ができるよう、<補腎剤>と<補血・養血剤>を中心に漢方薬を組み立て、服用してもらいました。

そしてやっと出来ました。自然周期で排卵誘発剤を使わずに良い卵が出来たのです。採卵も首尾よくでき、授精もでき、分割もスムースに行き、綺麗な4分割の胚を移植する事が出来たのです。胚移植を報告してくれたUさんのお顔が紅潮していました。聞く私もいささか興奮気味に聞いていました。それではなんとしても「着床してほしい!」と、<周期療法>で胚移植による高温期の漢方薬をお勧めしました。着床しやすいようにと4種類の漢方薬を判定まで服用してもらうよう話しました。もう祈るような気持ちです。

「52歳で授精可能な卵ができる」素晴らしい事です。「卵が出来にくい」 「質の良い卵がほしい」 このような方が多いのではないでしょうか? 

同じ悩みを持っている方、高齢で赤ちゃんを望まれている方への福音となるでしょう!!

続・ひよこママの会に来てくれました

昨日の続きです。

A君はもうすぐ3ヵ月に入ります。ママはA君を妊娠する前からアトピーで漢方薬を飲まれていました。A君はしっかりアレルギーパパ&ママから遺伝子を引き継いで生まれてきましたね。くりくりお目目であたりの状況を伺っていましたね。

「赤ちゃんは腸の粘膜が弱いためアレルギーの検査で陽性になりやすい」  「何かを食べた後、お口の周りが真っ赤になるなら食物アレルギーの検査を受けてみてください」との小児科の先生のお話でしたね。「お肌のカサカサは入浴後の保湿で対応してください」とも。お肌のかさかさのお子さんはとても多いですね。

A君ママも母乳で育てていますので、A君の腸を丈夫にするようママが漢方薬を飲んで、母乳からA君に伝わっています。もう少し期間が過ぎればお肌も綺麗になるでしょう!

Sちゃんは体重が足りない、いわゆる「低体重」でこの世に生まれてきました。Sちゃんママ
は赤ちゃんを望んでいたのですがなかなか出来ず、出来ても赤ちゃんが育ちにくい「抗リン脂質抗体」を持っていました。ARTをしながら漢方薬を希望されて来店。<周期療法>で漢方薬を4ヶ月服用され待望の妊娠。とてもうれしかったですね。あのときの幸せと不安なお顔が思い出されます。

体重が足りなかったため、あちこちの病院で検査されて成長の経過を見ているようです。でも3ヵ月経って体重も3000gを超えてきました。心配しているママさんに先生も 「遅れて成長しているのだから、少しぐらい1日の体重が増えすぎても、今が大きくなる時と思ってみてください」 と優しくアドバイスをされていましたね。

先生がうつぶせにしてあげると、しっかり首を持ち上げてみていましたね。「かっこいいよ~!」先生の声が励みになり安心しましたね。きっとスタートは遅れていてもきっと追いつき追い越すでしょう!頑張ってSママ。この次、第二子のために<婦宝当帰膠>を服用しているママ。みんなで応援しましょう!

小児科の先生は 『子育ては何よりも「夫婦仲良く」。家族の中の人間関係はその子の将来に大きな影響を与えると』話されていました。ママ中心の子育てですが、パパの存在も大切です。夫婦仲良く子育てしてくださいね

ひよこママの会に来てくれました

先日第13回目ひよこママの会を開催しました。

生後3ヵ月から9ヵ月までのかわいい赤ちゃん4人。

その中で、遠くからパパの運転でこられたEちゃん。Eちゃんが生まれるまでのママはたいへんでしたね。結婚してから11年間、ひたすら辛い治療に通っていましたね。漢方を飲みながらARTを進めていました。

<周期療法>の漢方薬を服用して8ヶ月。待望の赤ちゃんが授かりました。うれしかったですね!妊娠されてからも逆子といわれてお灸をしたり、羊水が少ないといわれ心配したり…大変でした。

初めて会うEちゃんは出産まえの心配をよそに元気で、上機嫌に一人遊びをしていました。小児科の先生から「発達は大丈夫!」と太鼓判をおされよかったですね。パパとママの愛情を一杯うけてしっかり育つことでしょう!ママさん体調を整えて2人目の準備を始めましょうね!

また、Uちゃんはお兄ちゃんがいます。ママが2人目が欲しいといって漢方薬を希望され、早速<周期療法>を始めましたね。<婦宝当帰膠>などの漢方薬を服用して4ヶ月で待ちこがれた赤ちゃんを授かりました。Uちゃんママはとってもうれしそうでした。

Uちゃんはママのおなかでしっかり育って3500gを超えてこの世に生まれてきました。もうハイハイもでき、しっかり発達も出来ているようで先生も安心してしぐさを見ていましたね。ママが言うには「2人目なので子育ても楽かな?と思っていましたが、Uちゃんにはやはり1人分手がかかります」と話されていましたね。流石ママ、しっかり捉えています。存分に係わってあげてください。

出自を告知するということ

不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座で 「出自を告知するということ」 というテーマで、家庭養護促進会の岩崎美枝子さんのお話を聞きました。

神戸市と大阪市の児童相談所とタイアップして、実親に育てられない子供に代わり家庭(里親や養親)を探し「あなたの愛の手を」運動を45年間も実践してきた方のお話でした。とても感動的で胸を打ち心重く響きました。子育てを経験してきたわれわれにはその子らの姿、親の姿が自分達とダブらせてみられ、びんびん響いてきます。

「実は、私達はお前の本当の親ではないんだよ」と打ち明けることが多いが、「本当の親」の意味はなんでしょう?「子供にとっての親とは」何でしょう?

近年、第三者からの精子・卵子・胚の提供による生殖医療で生まれる子供が増えています。AID(非配偶者間人工授精)では1万人以上の子供が生まれています。その子供達の多くは自分の出生の事実を知らされないまま、秘密にされたままでいます。子供達は自分の出生の真実を知りたいのです。私が同じ立場なら親探しをするでしょう! 辛いけど当事者には「告知する」ことが必要でしょうね。

AIDの母親は何気ない言葉に神経をとがらせてしまうというのです。「誰に似ているのかな?お父さんに似てないね!」我々もよく口にする言葉です。でもとっても傷つける言葉であることも知りました。

AIDの子に告知する例をイギリスの本から紹介してくれました。

「パパとママはずっと親になりたいと思っていた。 でも、そのためには何かの助けが無ければダメだと言うことがわかったの。 精子と卵子が一緒になって赤ちゃんが出来ることはお前も知っているね。 さて、悲しいことに、お父さんの精子が足りなかったんだ。 それでクリニックや病院の助けで、ある男性「ドナー」の精子を分けてもらったんだよ。 お前がママのおなかにいるってわかったときは、パパとママはなんてラッキーなんだろうって信じられなかったし、お前が生まれたときには、月まで飛び上がるぐらいうれしかったよ。 それからずっとお前を愛してきたし、これからもずっと愛してるよ…」

AIDをされているAさん、Hさん、Oさん、親になるのはとっても大変だけど、あなた達の「愛」で秘密のない家庭を目指してくださいね!