大学生らしく

3年前、身も心もボロボロで、人と顔を合わせるものやっとだった大学2回生Tさん。七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の感情により引き起こされる病のこと)の鍼灸治療が始まりました。

3ヶ月で目標ができ、浪人を経て晴れて大学生に。大学1回生の秋から半年間漢方服用。周期療法できないくらい基礎体温表はガタガタ。疏通・疏肝の治療。周期を通して「桂枝茯苓丸」「逍遥丸」「参馬補腎丸」、月経期のみ「冠元顆粒」を併せて服用してもらいました。

半年間の漢方調整を経て、再び鍼灸のみの治療へ。

秋に1回月経が飛んだけれども、今は、きれいな低温期、そして高温期が出来、周期も30日と安定しています。

それと同時に気持ちのコントロールもうまくできるようになり、後頚部に「気」が鬱積して滞ることも少なくなりました。いつも来る度に「イライラしたから頚の後ろが詰まる」と訴えていた症状も、回を重ねるたびになくなっていきました。

そして今年に入って、ぴたっと治療に来られなくなりました。3年間を経てようやく他人の力を借りることなく、自力で気持ちと体のコントロールができるようになったのです。良かったですね!

やっと大学生らしく明るく、元気に、遊びまわれるようになり、友達関係や恋人のことに悩み、楽しく語り遊べるようになりました。もしかしたら春には季節の変わり目で、調子が少し崩れるかもしれません。その頃だけまた少し他人の力を借りて、調整するとまた元気になることでしょう。

今は楽しく遊んでいるTさんの笑顔が浮かび、思わず微笑んでしまいます。