お灸の力

今は閉経間近の様々な症状を改善するために、漢方と鍼灸治療をされている53歳Nさん。

今は減少しつつあるエストロゲンのスピートを緩やかにするための治療を行っています。漢方は「婦宝当帰膠」「加味逍遙散」「香砂立君子錠」を症状に合わせて飲むことで、体のバランスとを整えています。

その結果、周期によって症状はマチマチですが、月経前に少しだるくなり横になることが多い、といった症状くらいに治まっています。以前は、月経1週間ほど前から胃のムカツキが始まり、月経直前から月経中はずっと寝込み、食べることも何もできない状態でした。

そのNさんには、1人の娘さんがおられます。

なかなか妊娠できない時に、自宅でお灸を続けていたと昔を思い出して話されました。どこに施灸したのか、昔のことで忘れてしまわれましたが、「三陰交」のツボは外せなかったようです。その結果、可愛い我が子を授かることができたのです。

「だからお灸の力はよく知っています」

と今でもホルモンバランスの調整に「三陰交」、胃が弱いことの改善に「足三里」を続けておられます。

毎日鍼灸治療に通うことはできませんので、Nさんのように自宅でお灸をすることで、鍼灸治療を長持ちさせるのが良いでしょう。Nさんは艾(もぐさ)を捻って施灸されていますが、もっと簡単なせんねん灸のようなものを使用しても良いです。

最近は若い女性の生理不順や体調不良が多くみられます。自宅でのお灸を流行らせたいものです。